ホーム 著者 からの投稿 Naomi Mishima

Naomi Mishima

Naomi Mishima
1542 投稿 0 コメント

こまがた丸事件のモニュメント壊される、付近のオリンピック聖火台も破損

Vancouver Olympic Flame, Photo by ©Pacific Walkers
カナダ建国150周年のカナダデーで灯された2010年バンクーバー冬季五輪聖火台。2017年7月1日。 Photo by ©Pacific Walkers

 バンクーバー・ダウンタウンにあるこまがた(駒形)丸事件のモニュメントが傷つけられる事件が起こった。事件はソーシャルネットワーク上の画像から発覚。バンクーバー市警によると、何者かがここ2、3日のうちにガラスの部分を割ったという。警察は意図的な行為と見て、犯人の特定を急いでいる。

 このモニュメントについては、昨年8月にも、白いペンキで全面的に落書きされる事件が起こった。容疑者1人が4カ月後に逮捕されている。

 こまがた丸事件は1914年、バンクーバーで起きた。日本船籍のこまがた丸は、インドからシーク教徒、ムスリム、ヒンズー教徒など約370人を乗せてバンクーバーに到着したが、カナダ政府は人種差別的な規則に則って入港を拒否。船はインドに戻り、多数が逮捕され、殺された乗客もいた。

 バンクーバー市警のジェイソン・デュセッテ巡査は「誰がモニュメントを傷つけたかだけでなく、なぜこの大切なモニュメントが狙われたかについても解明したい」としている。

 また今回の事件のわずか数日前の10月1日には、バンクーバー・オリンピックの聖火台のガラス部分が壊される事件があった。聖火台はこまがた丸のモニュメントから200メートルと離れておらず、警察では関連性について調べている。

合わせて読みたい関連記事

「母性」廣木監督、原作者 湊さんがバンクーバー国際映画祭で舞台あいさつ

バンクーバー国際映画祭に参加した「母性(Motherhood)」原作者の湊かなえさん(左)と廣木隆一監督。2022年10月5日レッドカーペットで、at Vancouver Playhouse。Photo by Koichi Saito/The Vancouver Shinpo
バンクーバー国際映画祭に参加した「母性(Motherhood)」原作者の湊かなえさん(左)と廣木隆一監督。2022年10月5日レッドカーペットで、at Vancouver Playhouse。Photo by Koichi Saito/The Vancouver Shinpo
バンクーバー国際映画祭に参加した「母性(Motherhood)」原作者の湊かなえさん(左)と廣木隆一監督。2022年10月5日レッドカーペットで、at Vancouver Playhouse。Photo by Koichi Saito/The Vancouver Shinpo
バンクーバー国際映画祭に参加した「母性(Motherhood)」原作者の湊かなえさん(左)と廣木隆一監督。2022年10月5日レッドカーペットで、at Vancouver Playhouse。Photo by Koichi Saito/The Vancouver Shinpo

 バンクーバー国際映画祭公式招待作品として上映された「母性(Motherhood)」の廣木隆一監督と原作者・湊かなえさんが10月5日、舞台あいさつした。会場前には多くのファンがレッドカーペットに姿を現した2人を迎えた。

 上映後にはQ&Aの時間も用意され、廣木監督と湊さんが応じた。

 廣木監督は、この映画を受ける時に「俺が母性を知っているわけないじゃないですか」と笑いながらファンに向かって問いかけながらも、「親と子の愛情については自分の中で思っていることもあるし、違っていることもある、っていうのは勉強できるって思って映画に挑戦しました」と語った。

 湊さんは廣木監督に決まった時にどう思ったかの質問に、「これは初めていうのですが」と前置きして、「廣木監督は一つの物語の中に複数の視点が存在する物語を撮られるのがものすごくお上手なんです。で、私の作品は母性もそうなんですけど、同じ物事も視点が変わると違って見えるというものを描くものが多いんです。なので、同じ出来事も『ルミ子』の視点から見たときと、『清佳』の視点から見たときと、こんなに表情が違うんだとか、画(え)を見たら分かるように今回も撮ってくださって、それは廣木監督じゃないと撮れなかったと思います」と絶大の信頼を寄せた。

 その後には、ファンと触れ合う時間も。滅多とない機会に、多くのファンが廣木監督と湊さんとの写真撮影や話を楽しんでいた。

 「母性(Motherhood)」は、日本公開に先駆けてバンクーバーで先行上映された。

(写真 斉藤光一)

母性(Motherhood)上映後のQ&Aに答える廣木隆一監督(中央)と湊かなえさん(右から2番目)。2022年10月5日、Vancouver Playhouse。Photo by Koichi Saito/The Vancouver Shinpo
母性(Motherhood)上映後のQ&Aに答える廣木隆一監督(中央)と湊かなえさん(右から2番目)。2022年10月5日、Vancouver Playhouse。Photo by Koichi Saito/The Vancouver Shinpo
舞台に登場した廣木隆一監督(右端)と湊かなえさん(中央)。2022年10月5日、Vancouver Playhouse。Photo by Koichi Saito/The Vancouver Shinpo
舞台に登場した廣木隆一監督(右端)と湊かなえさん(中央)。2022年10月5日、Vancouver Playhouse。Photo by Koichi Saito/The Vancouver Shinpo
バンクーバー国際映画祭に参加した「母性(Motherhood)」の舞台あいさつにビデオ出演した主演の戸田恵梨香さん。2022年10月5日、Vancouver Playhouse。Photo by Koichi Saito/The Vancouver Shinpo
バンクーバー国際映画祭に参加した「母性(Motherhood)」の舞台あいさつにビデオ出演した主演の戸田恵梨香さん。2022年10月5日、Vancouver Playhouse。Photo by Koichi Saito/The Vancouver Shinpo
母性(Motherhood)Q&Aのあとにファンとの写真撮影に応じる廣木隆一監督。2022年10月5日、Vancouver Playhouse。Photo by Koichi Saito/The Vancouver Shinpo
母性(Motherhood)Q&Aのあとにファンとの写真撮影に応じる廣木隆一監督。2022年10月5日、Vancouver Playhouse。Photo by Koichi Saito/The Vancouver Shinpo
大ファンという湊かなえさん(左)と一緒に記念撮影するSunnyさん。VIFF2022会場で。2022年10月5日。(写真提供:Sunnyさん)
大ファンという湊かなえさん(左)と一緒に記念撮影するSunnyさん。VIFF2022会場で。2022年10月5日。(写真提供:Sunnyさん)

合わせて読みたい関連記事

新報コラム「招客招福の法則」小阪裕司さん、近く出版記念ウェビナー開催

小阪裕司著「価格上昇」時代のマーケティング
小阪裕司著「価格上昇」時代のマーケティング

 バンクーバー新報コラム「招客招福の法則」でおなじみの小阪裕司さんが、新著「『価格上昇』時代のマーケティング」の出版を記念して、ウェビナー「人の心をつかむマーケティングの極意」を開催する。

 小阪さんは、1992年「オラクルひと・しくみ研究所」を設立。「人の『感性』と『行動』を軸にした独自のビジネス理論と実践手法を研究・開発し、2000年からその実践企業の会『ワクワク系マーケティング実践会』を主宰」。

 連載・執筆・著書も多く、バンクーバー新報では、「招客招福の法則」を毎月第1木曜日に掲載している。

 ウェビナーは、バンクーバーからの参加者を考慮した時間設定で開催され、参加料は無料。小阪コラムファンにとっては、バンクーバーにいながら直接話が聞けるまたとない機会となる。

 また新著「『価格上昇』時代のマーケティング」は、AmazonでKindle版も購入できる。

 今回のウェビナー開催にあたり、小阪さんから新報読者にメッセージが届いた。

「バンクーバー新報読者のみなさま、こんにちは。
 オラクルひと・しくみ研究所の小阪裕司です。
 日ごろは、本紙での連載コラム『招客招福の法則』をお読みいただき、ありがとうございます。
 おかげさまで、この連載ももうすぐ100回を迎えます。
 このように長く連載を続けられるのも読者のみなさんのおかげです。ありがとうございます。
 日本では、私の43冊目の新著、『「価格上昇」時代のマーケティング』が発売となりました。
 それを記念してこのたび、バンクーバー新報読者のみなさまに、バンクーバーの時差に合わせて、出版記念ウェビナーを行うこととなりました。
 コラムでは長くお付き合いさせていただいておりますが、私が直接みなさんにお話しする機会は、連載以来これが初めてです。
 私が提唱し続けている『人の心と行動』を軸にしたマーケティングをコラム同様、豊富な実例とともにお話しします。
 お目にかかれますことを、楽しみにしています」

小阪裕司新刊出版記念ウェビナー「人の心をつかむマーケティングの極意」

日時:10 月26日(水)7pm ~ 8:30pm(バンクーバー時間)
場所:Zoom
料金:無料
申込方法:https://kosakayuji.com/smk9(ウェビナー当日参加のためのURL・パスコードは、申し込み直後に申込者に返信される自動返信メールに書かれている)
小阪裕司詳細:https://kosakayuji.com

小阪裕司コラム「招客招福の法則」はこちらから。

合わせて読みたい関連記事

第94回「2年分を2週間で売ったある改善とは」

 今回は、2年間で70本しか売れなかった商品に、店頭であることを行った結果、価格を2割も上げたにも関わらず、2週間で70本、つまりそれまでの2年分を売ることができた、という事例をご紹介しよう。ワクワク系マーケティング実践会(このコラムでお伝えしている商売の理論と実践手法を実践する企業とビジネスパーソンの会)会員の、ある鮮魚店でのことだ。

 同店では、あるドレッシングを扱っている。店主が顧客に自信を持って薦められると思う逸品だ。メインの鮮魚売り場の什器の上、すぐ目につくところに陳列してあるが、売れ行きはぼちぼち。2年で70本ほどだった。

 そこで店主、こういう商品こそワクワク系マーケティングの出番と心機一転、ワクワク系に徹して取り組むことにした。そして、どうせ新たに取り組むなら、と価格を2割ほど値上げして、再スタートを切った。

 まずはPOP(店頭販促物)だ。ワクワク系では、自分が良いと思う商品が思ったほど売れない場合、「意外と売れない商品だな」と思わず、「お客さんにこの商品の価値を伝えきれていないのでは」と考える。そして価値をより伝えるべく、POPなどを改善する。当コラムでの店の事例で、POPの例がよく出て来るのはそのためだ。同店にはそれまで目立つPOPは貼ってなかったが、今回は黒地の紙に白い文字で、まずは大きく「〇〇(店主の名前)の一番好きなドレッシング」と書き、このドレッシングを薦める理由や、鮮魚店らしく刺身にかけるだけでカルパッチョになるなど価値を訴求し、メインの鮮魚売り場の什器の上、一番目立つところに大きく貼り出した。

 そうしてしばらく様子を見たが、お客さんの反応がどうも薄い。店主ははっとした。黒地・白文字にしたのは、黒板に白いチョークでメニューが書いてあるイタリアンバルのようでかっこいいと思ったからだが、お客さんにはかえって見にくく、POPが目にとまっていないのではないか。そこで早速白地に黒の文字に書き換え、貼り換えた。書いてあることはまったく同じ。しかし、そうした途端にお客さんの動きが変わった。さらにカルパッチョの写真を添えるなど矢継ぎ早に改善を加え、取り組み始めて2週間で70本、2年分を2週間で売ることができたのだった。

 この改善の肝は、黒地・白文字を反転させただけ。しかしたったそれだけで、値上げしたにも関わらず、これほど大きく売上は変わった。このように、人の行動原理をよく知り、人をよく見ていれば、改善できることはたくさんあり、もっと多くの売上も得ることができるのである。

小阪裕司(こさか・ゆうじ)
プロフィール 

山口大学人文学部卒業。1992年「オラクルひと・しくみ研究所」を設立。
 
人の「感性」と「行動」を軸としたビジネス理論と実践手法を研究・開発し、2000年からその実践企業の会「ワクワク系マーケティング実践会」を主宰。現在全都道府県(一部海外)から約1500社が参加。

2011年工学院大学大学院博士後期課程修了、博士(情報学)取得。学術研究と現場実践を合わせ持った独⾃の活動は、多⽅⾯から⾼い評価を得ている。 

「⽇経MJ」(Nikkei Marketing Journal /⽇本経済新聞社発⾏)での540回を超える⼈気コラム『招客招福の法則』をはじめ、連載、執筆多数。著書は最新刊『「顧客消滅」時代のマーケティング』をはじめ、新書・⽂庫化・海外出版含め40冊。

九州⼤学非常勤講師、⽇本感性⼯学会理事。

日本語教師・高羽洋平さん「自分」というネームブランドを世界へ

陽気な「洋平先生」。
陽気な「洋平先生」。
陽気な「洋平先生」。
陽気な「洋平先生」。

 「洋平先生、こっちきてー!」と子どもたちから人気の日本語教師高羽洋平さん。そんな洋平先生は知る人ぞ知る「スーパー人間」。カナダに来る前は、中京テレビの「オドぜひ」にスーパー人間として出演し、その後商社に就職するも、脱サラ。現在は自分の夢を叶えるべく、バンクーバーで日本語教師として活躍している。今回は、そんな「洋平先生」に話を聞いた。

世界で活躍したいという夢を持ち総合商社に勤めていたということですが、辞めるきっかけは何でしたか?

 僕の場合は、根本的な夢が叶えられていないということに気づいたのがきっかけです。輸出入の仕事なので、海外取引をして、実際にインドネシアにも出張で頻繁に行き、はたから見たら順風満帆の生活のように思われていましたが、心は全く満たされていませんでした。結局僕がどれだけ良いパフォーマンスをしても、一社員が会社内で活躍しているだけであって、舞台は世界じゃなくて、会社じゃないかと…。会社の名前は評価されても、高羽洋平という名前は出てこないんですよね。

 それだったら、自分の手で海外で活躍するチャンスをつかみたいなって思うようになりました。それが入社して1年目の終わりごろでした。

思っていることを行動に移すのは簡単なことではなかったと思います。

 めちゃくちゃ悩みましたよ。休みの日もずっと四六時中考えていました。「仕事を辞めたい」よりも「何か新しいことにチャンレジしたい」で悩んでいたので、何かにつながればいいなと、ビジネスやら自己啓発やら小説やら色んなジャンルの本を読み漁りました。若手の読書交流会にも毎週土曜日の朝に参加しました。僕のように今置かれている現状に疑問を持つ人たちも多く、次第に外の社会に対する理想が強くなっていきましたね。そうしているうちに、何十年も先が見えているレールに乗ったままの人生に怖くなって、入社3年目に会社を辞める決意をしました。

大決断でしたね。

 はい。「何、考えてるんだ」「もったいない」って、背中に穴が開くほど後ろ指を刺されましたよ(笑)

 僕が一番気になったのは親でしたね。安心していた親を不安にさせるのが申し訳ないなと。しかも仕事を辞めた時は、(新型)コロナ(ウイルス)禍で海外に行けるかどうかわからなければ、仕事や生活の担保もない状態だったので。それだけに、自分の選択は間違ってなかったと証明できるよう、将来に対して強い責任感が生まれました。

 今となればあの時反対してくれた人たちが、僕のモチベーションにもなっています。親身になって心配してくれたからこそ反対したわけであって、彼らにも顔向けできるようがんばろって思うようになりました。

そしてカナダで日本語教師という夢を得たと?

 はい。当時コロナ禍で渡航できる国がカナダだけで、とりあえず海外に行けるチャンスがあればそこから広げようと思い、すぐ決断に至りました。日本でチンタラしている時間が僕にはなかったんですよね。

 そして、カナダでの学生生活に慣れてきた頃に、僕の強みってなんだろうって考え、日本語教師という職が向いてるかもって思ったんです。英語が話せて当たり前の世界で、日本語が話せること、教えるのにも自信がある、教師という仕事にも親近感がある。だって僕の実家って、父も母も姉たちも、全員教員なんですよね。これだ!と思って、日本語教師育成講座を受講しながら、限られた時間を無駄にしたくなかったので、日本語学校での仕事探しも並行して始めました。

すばらしい行動力ですね。

 子どもの頃から人と同じことをするのにストレスを感じていて、こんな自分は変なのかな?って劣等感を抱いてましたが、そのコンプレックスがたまに強みになってくれることがあるんですよね。

 仕事探しにしても、周りはみんなカレッジのコープ提携校の中で仕事を探していましたが、僕は外に出て自力で仕事をゲットしましたし、前職にしても、みんなが就職3年目でこの会社でバリバリがんばろうって時に辞めましたし、今、力を入れているSNSにしても、日本語の良さをどうやって伝えようか考える時、ほかの人がやっていないことを探しています。

日本語教師となった今はどんな毎日ですか?

 カレッジのコープを終え、ワーホリとしてバンクーバーにいる現在も引き続きバンクーバーの日本語学校で教師として活動しています。子どもたちがたくさん集まり、日本語学習を共有できる場所としてはこの学校の存在は大きいですね。またオンラインスクールでも世界中の日本語学習者に日本語を教えています。

 また最近ではノースショアで日本語クラブの共同オーガナイザーとしても活動しています。ノースショアには日本語学校がなくて、距離的な理由で日本語学校に通わせるのが難しいご家庭が多いことを知り、そんな子どもたちの役に立ちたくて、このクラブを始めました。ここではカリキュラムから授業まで僕が作っていますよ。

 全く違う3つの教育環境で、どうやって日本語を教えるのが生徒たちにとって最善なのかを考えて授業の準備をしています。授業が終わったあとに「帰りたくない」「楽しかった」なんて言ってくれる子どもたちを目にすると、たくさん準備した甲斐があったなとうれしくなりますね。この仕事ではお金では得ることができないもっと大切な何かがあるように感じています。

商社時代に探していた心の満たしを現職で得ているようですね。

 そうですね。日本語を話せない、あるいは話そうとしない子どもたちが、しゃべろうとしたり、しゃべりたいと変わっていく姿を見て、自分の好きな仕事が誰かの役に立てているのを実感しますね。この職を選んで本当に良かったと思います。

 今は、次のステップとして僕にしかできない授業、いわば高羽洋平というブランドを作って、それを世界中に広めることを目標としています。そこでHop! Step! JAPAN!というオンライン団体を作りました。現在11,600人が登録し、世界中の日本語学習者と日本語教師を目指している人たちを結ぶ役割を果たしています。日本語教師としての僕の活動を見て、この仕事に興味を持ってくれる人たちが増え、日本語教育の発展につながればいいなと思っています。

人生に伏線を

 自分というブランドで活躍したいという目標を持つ高羽洋平さん。「何気ない毎日が実は未来の大きな伏線になっているかもしれない」。その可能性を信じ、いまバンクーバーで挑戦の毎日を送っている。

何気ない毎日が、実は未来の大きな伏線になっているかもしれない。その可能性を信じ、挑戦の毎日を送っている高羽さん。
何気ない毎日が、実は未来の大きな伏線になっているかもしれない。その可能性を信じ、挑戦の毎日を送っている高羽さん。

(編集部)

合わせて読みたい関連記事

11月に鹿毛達雄さんを偲ぶ会

人権運動にも積極的に取り組んだ鹿毛達雄さん。Photo courtesy of Kage Family
人権運動にも積極的に取り組んだ鹿毛達雄さん。Photo courtesy of Kage Family

 鹿毛達雄さんを偲ぶ会が11月5日、日系文化センター・博物館で行われる。

 鹿毛さんは、日系人のためのソーシャル・サービスや、日系カナダ人へのリドレス(補償)運動に参加、長年にわたりバンクーバー日系市民協会人権委員会の委員を務めた。

 歴史家、翻訳家としても、活躍。「再度の強制移動:第2次世界大戦後の日系人の日本への追放」などの著作がある。

 今年1月26日に死去したことを家族が公表。86歳だった。

 偲ぶ会は鹿毛家が主催。「私たちの父であり、叔父であり、亡くなった夫である鹿毛達雄の人生を祝う会に心からご招待いたします」と日系コミュニティに発信。

 「鹿毛達雄をたたえ、嘆き、祝福し、数々の思い出話をご紹介し共有しながら日系カナダ人コミュニティへの関与の深さを紹介します。

 日系センターとグレーター・バンクーバー日系カナダ人協会のご支援により、彼の広範な出版物、人権への取り組みから彼の特別な切り絵アートに至るまで、鹿毛達雄の生命の祭典が開催されます」

鹿毛達雄さんを偲ぶ会

日時:2022年11月5日、 午前11時~午後3時(PDT)
会場:日系文化センター・博物館(6688 Southoaks Cres. Burnaby, B.C. V5E 4M7)
登録:bit.ly/kage-tatsuo参加には11月2日までに登録が必要

*偲ぶ会に参加できないが、鹿毛さんの思い出やストーリーを参加者と共有したい場合は、11月1日までにkagetatsuo@outlook.com にメールを。

*会と家族への寄付は、kagetatsuo@outlook.comにE-transferで送金できる。

合わせて読みたい関連記事

バンクーバー・サンほか9紙、月曜の新聞発行停止へ

 ポストメディア・ネットワーク社は、バンクーバー・サンなど地方紙について月曜日の新聞発行を停止すると22日に発表した。10月17日から実施される。

 対象となるのは、バンクーバー・サン、プロビンス(バンクーバー)、カルガリー・ヘラルド、カルガリー・サン、エドモントン・ジャーナル、エドモントン・サン、オタワ・シチズン、オタワ・サン、モントリオール・ガゼットの9紙。

 同社広報は、読者の習慣の変更に合わせた対応と説明。新聞の発行は停止するが、オンラインやePaperでの発行はこれまで通り月曜日にも内容を更新する。今回の変更による人員削減などの対応はないとしている。

 発表によると、ポストメディアは2022年度第3四半期に1680万ドルの純損失を計上。営業利益の減少や構造改革費用の増加などが要因と説明している。また、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、12カ月間にわたって広告収入が減少したとも説明している。

合わせて読みたい関連記事

ハドソンズ・ベイのブランケット、先住民の活動をサポート

 有名なハドソンズ・ベイ・カンパニー社(HBC)のブランケットが、先住民との和解の一翼を担うことになった。

 Hudson’s Bay FoundationとGord Downie & Chanie Wenjack Fundは、9月30日、「Oshki Wupoowane(ブランケット基金)」を発表。今後、 HBCのストライプ柄のウール・ブランケットの純利益を全て、先住民の文化、芸術、教育振興支援に充てるとした。

 HBCのポイントブランケットは、かつては貴重な貿易品であり、植民地主義の象徴であり、病気の媒介物と噂されたカナダの象徴でもあった。これまでの歴史の中で、1700年代から1800年代にかけて、イギリスはこのブランケットを利用して、先住民コミュニティに天然痘を広げたと非難された。同社はそれが意図的であった証拠はないとしながらも、ブランケットが天然痘流行の一因だったことは認めている。

 基金はGord Downie & Chanie Wenjack Fundで管理される。同ファンドは、先住民と非先住民の和解に焦点を当てたチャリティ団体。1966年にレジデンシャル・スクールから逃げようとして亡くなった当時12歳のChanie Wenjackさんと、その話をマルチメディアプロジェクト「The Secret Path」で取り上げたカナダの人気バンド「Tragically Hip」元フロントマンGord Downie(故人)さんから名付けられた。

合わせて読みたい関連記事

中古品売買で盗難事件、銃を突きつけられたケースも

バンクーバー市キャンビー通りにあるバンクーバー市警。Photo by The Vancouver Shinpo
バンクーバー市キャンビー通りにあるバンクーバー市警。Photo by The Vancouver Shinpo

 オンラインサービスを利用した中古品売買における盗難事件が、バンクーバー市内で連続して発生。暴力を伴う事件も起こっていることから、バンクーバー市警が注意を呼びかけている。

 最初の事件は9月24日午後7時ごろ、シャンプレインハイツで起こった。男性が中古の電話を売るため買い手と待ち合わせたが、現れた10代後半と見られる男2人に電話を取られたうえ、武器で頭を殴られベアスプレーを吹き付けられた。

 2番目の事件もシャンプレインハイツで発生。9月25日午後12時ごろ、30代の男性が電話2台を売るため買い手に会ったが、10代と思われる男は電話をつかむと走り去った。被害者にけがはなかった。

 さらに9月26日午後8時ごろ、ケリスデールのコーヒーショップで時計を売ろうとしていた男性が被害にあった。買い手の男は店内に入ると、被害者に銃を突きつけて時計を盗み、待っていた車に乗り込んで逃げた。容疑者は30代で髭を生やしていたという。

 いずれもフェイスブック・マーケットプレースを通じての取引という共通点がある。警察では、被害者たちは用心深く買い手と公共の場で会っていたとしながらも、より安全な取引場所として、監視カメラが設置されているバンクーバー市警本部(2120 Cambie St. Vancouver)周辺を勧めている。

合わせて読みたい関連記事

トルドー首相、野党新党首に支持率で抜かれる

 野党第一党の保守党ピエール・ポリエブル党首が、カナダの指導者として最もふさわしいと見られる候補という世論調査の結果が明らかになった。

 ポリエブル党首は、先月の党首選で選ばれたばかり。しかし、9月28日に発表されたグローバルニュースによるイプソスの調査では、31%だったジャスティン・トルドー首相を抜いて、35%と首相にふさわしい党首トップだった。

 党の支持率も党首の人気を反映している。今回の調査では、支持率トップは保守党で35%、トルドー首相率いる自由党は30%、新民主党(NDP)20%、ケベック連合党7%、カナダ国民党3%、グリーン党3%。

 2021年に実施された前回選挙から、保守党は1%上昇し、自由党は3%下落した。NDPは2%、グリーン党は1%上昇し、カナダ国民党は2%下げている。

 前回選挙では、トルドー自由党は議席数では保守党を上回ったが、得票率では当時のオトゥール党首保守党より1%少なかった。

 今回の調査で、自由党の支持率が保守党を上回ったのは、ケベック州と東海岸州のみで、ほかの州では保守党がトップだった。特に、これまで自由党が圧勝していたオンタリオ州や、トルドー首相がかろうじて支持率でポリエブル党首を上回っているブリティッシュ・コロンビア州でも、保守党の支持率が自由党を上回った。67%が自由党から政権交代した方がいいとも答えている。

 ポリエブル党首が誕生したのは9月10日、党首としてトルドー首相と国会で初めて交えたのは9月22日。調査が行われたのは9月19日から21日で、ポリエブル党首への期待というよりは自由党への不満が数字に表れていると分析されている。

 次の選挙は2025年実施の予定。

合わせて読みたい関連記事

2022年度 JALTA日本語教師オンライン研修会

2022年度 JALTA日本語教師オンライン研修会 

主催:JALTA日本語教育振興会 

 研修会日程:11月6日(日) 午後7時~9時半 

タイトル:漢字指導方法はいくつある?

学習者が漢字をどのように学んでいるのか、漢字学習にどのような思いを抱いているのかを理解し、どのような方法で漢字を教えると良いか、翌日から始められる教室活動はないかを検討していきます。 

講師:濱川祐紀代先生 (早稲田大学日本語教育研究センター准教授)  

参加費:無料
参加資格:日本語教師 
申し込み先:https://forms.gle/Y6bcc46omkfRTcEN8
申し込み締切:10月29日(土) 

S.U.C.C.E.S.S.リッチモンド無料オンラインセミナー「知っておきたい RESPとRDSP」

テーマは「知っておきたい RESPとRDSP」

日時:2022年10月15日(土)午後4時~5時半(無料)

申し込みリンク: https://bit.ly/3BGytNf

お申し込みの締め切り:10月14日(金)

—————————–

お子さんを持つと将来の教育資金のためにRESP (Registered Education Saving Plan)を検討されることと思います。カナダ政府からの援助があるRESPについて日本語でファイナンシャルエージェントの山下さんに説明してもらいます。

もうすでにRESPを始めているという方もいらっしゃるでしょう。でも実は内容をよく分からず口座を開設してとりあえず持っている私のような方。この機会に理解を深め、見直す良いきっかけになるかもしれません。
また、RDSP(Registered disability savings plan)と呼ばれる、障害者を持つご家族の方にも政府からサポートが得られる口座もあります。それについても説明してもらいます。

<内容>

登録制教育貯蓄プラン(RESP)の紹介
登録制障害者貯蓄プラン(RDSP)の紹介
RESPまたはRDSPを成長させるための助成金

—————————–

お申込み・問い合わせ:kozue.ito@success.bc.ca / 236-880-3392 こずえまで

Today’s セレクト

最新ニュース