始球式に臨むカミバヤシさん。Ottawa Titans Home game against the Sussex County Miners in Ontario on August 6, 2022. Photo: L. Manuel Baechlin/Ottawa Titans
試合前にはギター演奏も披露した在カナダ日本国大使館山野内勘二大使。Ottawa Titans Home game against the Sussex County Miners in Ontario on August 6, 2022. Photo: L. Manuel Baechlin/Ottawa Titans
オタワ在住日本人ソプラノ歌手橋本典子さんによる君が代斉唱。Ottawa Titans Home game against the Sussex County Miners in Ontario on August 6, 2022. Photo: L. Manuel Baechlin/Ottawa Titans
線香の煙が雲一つない青空に登り、黙祷中に一瞬物音がパッタリと消えたパウエル通りグラウンドの会場では、100年の時空を超え旧朝日軍選手が声を掛けあい、キャッチボールをしたり、バントや滑り込みの練習をする音が聞こえてくるような感覚に襲われました。1989年に公開されたフィールド・オブ・ドリームスという映画の “If you build it, they will come.” というよく知られたセリフのように、旧朝日軍の選手たちの霊がこのメモリアルのために戻って来てくれたのではないかと、焼香をしながら想いを馳せていた人達も多々いたことでしょう。オッペンハイマー公園の周りにパウエル祭に集まり行き交う人たちの姿が、戦前に仕事や学校を終えバンクーバー朝日の練習や試合を観に意気揚々と急足で歩く、日本人街の住人や近所に住む白人住人達の姿と重なりました。
米国から名うてのジャズ音楽家集団JATPが初めての日本公演ツアーで来日中でした。JATPとはJazz At The Philharmonicの頭文字で、ヴァーヴ・レコードの創始者にしてジャズ興行師のノーマン・グランツが率いる面々です。オスカー・ピーターソン、エラ・フィッツジェラルド等々のコンサートは大変な話題になりました。特に、「鍵盤の帝王」の異名を持つ天才オスカー・ピーターソン率いる彼のトリオは大人気です。実は、オスカー・ピーターソンはカナダを代表する音楽家です。首都オタワの中心に位置するナショナル・アート・センター前の銅像が象徴的です。英領ジャマイカ出身の鉄道員を父としてモントリオールに生を受けました。
オンタリオ州オタワにあるオスカー・ピーターソンの銅像。Photo from website of Culture, history and sport of Canada
ビクトリアで開催されるエスニック関連のフェスティバルは各種あるが、日系文化協会が催すJapanese Cultural Fairは特に大人気で通常1000人近い人が来場する。日本食、またThings Japaneseと称される日本関連の品々の販売は特に人気があり飛ぶように売れる。この行事も二年間ブランクがあったが、新装なったGorge Park Pavilionでの初の開催を楽しみにしている人は多い。