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バンクーバーで水上飛行機がボートと衝突

バンクーバーダウンタウン・コールハーバーにある水上飛行機ターミナルのHarbour Air。Photo by Japan Canada Today(File photo)
バンクーバーダウンタウン・コールハーバーにある水上飛行機ターミナルのHarbour Air。Photo by Japan Canada Today(File photo)

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー市ダウンタウンにある水上飛行機が発着するコール・ハーバーで6月8日、衝突事故が起きた。

 バンクーバー市警察によると、現場は観光地で知られるカナダプレース近く。午後1時ごろに、ハーバー・エア社の水上飛行機がレジャー用ボートにぶつかった。複数の人々が飛行機とボートに乗っていたが、数人がけがをして病院に運ばれた。警察はけが人の数を公表していない。

 ハーバー・エア社は声明で、水上飛行機には観光ツアー参加者5人とパイロットが搭乗していたと発表。ターミナルから離水する時にボートと衝突したという。飛行機の乗客、パイロットともにけがはなかったと発表している。

 報道によると、バンクーバー消防署の話としてボートには4人が乗船し2人が大けがをしたが命に別条はないという。また目撃談として、少なくとも2人が担架で運ばれ、飛行機はボートで牽引されたと伝えている。

 BC州の公共交通機関を運営するトランスリンクの報道担当ティナ・ラブグリーン氏もSNS上で事故について言及。現場付近にいたシーバスの船長がただちに方向転換し救命用ゴムボートの準備をしたとXに投稿した。

(記事 編集部)

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BC州で歩行者や自転車追い越し時の側方距離が定められる

バンクーバー市の自転車レーン。(File photo)Photo by Japan Canada Today
バンクーバー市の自転車レーン。(File photo)Photo by Japan Canada Today

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府は歩行者やサイクリストなどの「交通弱者」を自動車から守る新たな法律を6月3日から施行した。

 これは自動車のドライバーが、歩行者、自転車、オートバイ、電気スクーター、車椅子利用者などを追い越す際に、確保するべき間隔(側方距離)を定めたもの。

 制限速度が時速50キロ以下の道路の場合は少なくとも1メートルの距離を開けなくてはならない。制限速度が50キロより速い道路の場合、側方距離は最低1.5メートル。歩行者やサイクリストなどが車道から分離された歩道や自転車用レーンにいる場合は50センチとなる。側方距離は、自動車の最も出っ張っている部分(サイドミラーなど)から、交通弱者の最も出っ張っている部分(自転車のハンドルなど)の間を測る。

 違反した場合は最低で109ドルの罰金とペナルティポイント3点が課せられる。最大で罰金2,000ドルと禁固6カ月。

 BC州ロブ・フレミング運輸大臣は今回の法律について、交通弱者の安全だけではなく、歩行や自転車などよりアクティブな交通手段の促進が目的だとしている。

(記事 編集部)

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バンクーバーチャイナタウンで日本人男性が刺殺される

カキウチさんの友人や同僚らが事件現場に花を手向けた。2024年6月6日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today
カキウチさんの友人や同僚らが事件現場に花を手向けた。2024年6月6日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市のチャイナタウンで6月5日、日本人男性が刺殺される事件が起きた。

 被害者はバーナビー市在住のカキウチ・ワタルさん(32歳)。バンクーバー市警によると同日午前3時30分ごろ、ユニオン・ストリートとメイン・ストリート付近で何者かに刺されてけがをしている状態で見つかったという。カキウチさんは病院に搬送される前に死亡した。現在、逮捕者は出ておらず、犯行の動機も分かっていない。

 これを受けてバンクーバー市ケン・シム市長は声明を発表。Hapa Izakayaイェールタウン店の才能あるシェフだったカキウチさんの死を悼み、彼のコミュニティへの貢献は忘れられることはないだろうと述べた。現在バンクーバー市警が全力で捜査にあたり、現場付近のパトロールも強化していると説明した。

 報道によると、カキウチさんは2015年からHapa Izakayaで働き始め、明るい人柄で、ミュージシャンとしての側面もあったという。Hapa Izakayaは6月5日を臨時休業とし、スタッフ一同が喪に服した。

 バンクーバー市警察は、6月5日午前12時〜午前3時に現場付近にいた人からの情報とドライブレコーダー(ダッシュカム)映像の提供を求めている。情報提供はバンクーバー市警Homicide Unit 604−717−2500へ。

事件当日はカキウチさんが勤務していたレストランは休業した。2024年6月5日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today
事件当日はカキウチさんが勤務していたレストランは休業した。2024年6月5日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today

(記事 編集部)

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ゼニガタアザラシの赤ちゃんが今年初めて救助される

バンクーバー水族館・海洋哺乳類救助協会に救助され、ネルソンと名付けられたアザラシの赤ちゃん。Photo provided by Vancouver Aquarium Website
バンクーバー水族館・海洋哺乳類救助協会に救助され、ネルソンと名付けられたアザラシの赤ちゃん。Photo provided by Vancouver Aquarium Website

 ゼニガタアザラシの出産シーズンを迎え、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州沿岸で地元のレスキュー団体による救出活動が今年初めて行われた。

 バンクーバー水族館・海洋哺乳類救助協会(Vancouver Aquarium Marine Mammal Rescue Society:VAMMR)は5月27日、バンクーバー市郊外ホワイトロック市の防波堤で、岩に挟まれて動けなくなった赤ちゃんアザラシを救助した。ネルソンと名付けられたアザラシは生後数日で、脱水症状と低体重の状態で見つかった。周囲には大人のアザラシはいなかった。近づくのが難しい防波堤だったため、地元企業がボートを出して救助活動をサポートしたという。

 5月28日にはノースバンクーバー市のモスキートクリーク・マリーナで、別の赤ちゃんアザラシが溺れそうになっているのが発見された。ガスタブと名付けられたこの未熟児のアザラシは生後数時間と見られ、胎盤が付いたままだった。近くに母親の姿は見られなかったという。

 2匹はいずれも現在リハビリを受けている。VAMMRは年間100匹以上の動物を救出しているが、80%がリハビリ後に自然に帰されるという。

 VAMMRによるとゼニガタアザラシの赤ちゃんは、1匹だけでいても救助が必要ではない場合もあるという。状況を把握するためにも、自分たちで救助するのではなく専門家に連絡することが大切だとしている。

 ゼニガタアザラシの赤ちゃんを見かけた場合は、VAMMR(604−258−7325)へ。そのほかの動物の場合はカナダ漁業海洋省(1−800−465−4336)でも受け付ける。

(記事 編集部)

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UBCで親パレスチナ派が交差点を占拠、1人が逮捕される

ブリティッシュコロンビア大学(UBC)構内で親パレスチナ派抗議キャンプが設置される。2024年5月4日。Photo by Japan Canada Today
ブリティッシュコロンビア大学(UBC)構内で親パレスチナ派抗議キャンプが設置される。2024年5月4日。Photo by Japan Canada Today

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市にあるブリティッシュコロンビア大学(UBC)で、キャンプによる抗議活動を行っている親パレスチナ派が5月29日、構内の主要な交差点を占拠した。

 デモ参加者約100人は午前7時ごろに、ユニバーシティ・ブルーバードとウェスブルック・モールの交差点を占拠。「私たちは止まらない、私たちは休まない」「盗まれた土地に平和はない」などと叫んで抗議した。キャンプ設置場所から約250メートルのところでバスの出入りが妨害される事態となった。

 これを受けて連邦警察(RCMP)が出動し、デモ参加者たちを取り囲んだ。警察の声明によると、デモ参加者には交差点から移動する猶予が与えられたがコミュニケーションが図れず、結果的に警察が介入する事態となったという。RCMPは午後12時過ぎまでにはデモ参加者たちを退去させたが、1人が逮捕された。

 大学は午後に声明を発表、授業などは通常通り行われるとした。

 イスラエルとハマスの紛争に対する親パレスチナ派の抗議キャンプは、カナダの大学で広がっており、UBCでは4月下旬に設置された。デモ参加者たちは大学に対し、イスラエルの企業や団体との経済的、学術的なつながりを断ち切るよう求めている。

(記事 編集部)

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ブロードウェイ地下鉄、ペテロ・ブリッジ、ともに完成予定が遅れる

Skytrain in Vancouver, British Columbia; File photo © Japan Canada Today
メトロバンクーバーを走るスカイトレイン。 File photo © Japan Canada Today

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州の運輸・インフラ省は5月24日、バンクーバー市のブロードウェイ地下鉄プロジェクトと、サレー市とニューウエストミンスター市を結ぶペテロ・ブリッジの付け替えプロジェクトが、ともに予定よりも遅れることを発表した。地下鉄が2027年運行開始、ペテロ・ブリッジが2025年開通となる。

 完成予定日の変更は両プロジェクトともに今回で2度目。当初、地下鉄は2025年に運行開始予定だったが、コンクリート業者のストライキのほか、トンネルや駅の工事に予定より長い時間がかかった。またペテロ・ブリッジは2023年の開通を目指していたが、新型コロナウイルス感染拡大やサプライチェーン問題などが影響したという。

 しかしBC州ロブ・フレミング運輸大臣は両プロジェクトとも着実に前進していると強調する。前者は一番の難所とされていたトンネルのボーリングをすでに終え、後者は新しい橋のメインタワーが完成した。

 ブロードウェイ地下鉄はスカイトレイン・ミレニアムラインの延伸で、現在終点となっているVCCクラーク駅からアービュータス・ストリートまでを結ぶ。総工事費は約28億ドル。ペテロ・ブリッジは、中央分離帯で分離されたより広いレーンを備えた橋となり、歩行者・自転車専用レーンも設置される。総工事費は14億ドル。

(記事 編集部)

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大量殺人犯ピクトン受刑者、刑務所内で暴行を受けて重体

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州で大量殺人を行ったロバート・ピクトン受刑者が、ケベック州の刑務所内で暴行を受け重体となっていることが5月21日分かった。

 報道によると、事件が起きたのは5月19日。ピクトン受刑者は、最高レベルセキュリティのポート・カルティエ刑務所で服役しているが、他の受刑者から「多大な暴行」を受けたという。捜査を担当しているケベック州警察は、ピクトン受刑者は病院に運ばれ手術を受けたと説明。加害者は隔離されているという。

 同刑務所は同州モントリオール市から北東約850キロメートルにある。The Correctional Service Canada(CSC)によると、刑務所職員はこの事件に関わっておらず、刑務所内の安全、防犯を最重要視しているという。

 ピクトン受刑者は2007年、6件の第二級殺人罪で有罪判決を受けた。被害者はBC州バンクーバー市ダウンタウン・イーストサイド地区から失踪した女性たちだった。バンクーバー市郊外のポート・コキットラム市にある同受刑者の養豚農場からは、女性33人の遺体やDNAが見つかっている。その多くが先住民女性だった。

 ピクトン受刑者は25年間仮釈放なしの終身刑を言い渡されている。

(記事 編集部)

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カナックス惜敗、西カンファレンス決勝進出ならず

NHLプレーオフ第2ラウンド初戦、バンクーバー・カナックスファンが集まったロジャーズ・アリーナ前。バンクーバー市。Photo by Koichi Saito
NHLプレーオフ第2ラウンド初戦、バンクーバー・カナックスファンが集まったロジャーズ・アリーナ前。バンクーバー市。Photo by Koichi Saito

 北米プロアイスホッケーリーグNHLプレーオフ(PO)西カンファレンス第2ラウンド(4戦先勝)、バンクーバー・カナックス対エドモントン・オイラーズの第7戦が5月20日、バンクーバー市ロジャーズ・アリーナで行われた。カナックスはオイラーズに3−2で負け、西カンファレンス決勝進出を果たせなかった。

 オイラーズは第2ピリオドに3点を入れ、3-0でカナックスをリード。しかしカナックスも第3ピリオドにコナー・ガーランドとフィリップ・ロネックがゴールを決め、1点差に追い上げる。さらにカナックスは試合終了2分前からGKアーターズ・シロブスをベンチに下げ6選手総攻撃態勢で猛攻。しかし追いつくことはできなかった。この日カナックスは、主力FWブロック・ボーザーが血栓凝固の症状のため欠場していた。

 PO第2ラウンドは一進一退だった。第1戦はカナックスが制したが、その後第7戦まで両チームとも連勝はなく、勝ち負けを交互に繰り返していた。第6戦はエドモントン市でオイラーズがカナックスを5−1で下し、第7戦へともつれこんだ。カナックスはホームでのアドバンテージを生かせず、最後に連敗して第2ラウンド3勝4敗で敗退した。

 オイラーズは西カンファレンス決勝でダラス・スターズと対戦する。

(記事 編集部)

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カナダ4月のインフレ率2.7%、上昇率は前月より鈍化

File photo by Japan Canada Today
File photo by Japan Canada Today

 カナダ統計局が5月21日に発表した消費者物価指数(CPI)は前年同月比で2.7%上昇したが、3月の2.9%より上昇率が鈍化した。食品価格、サービス、耐久消費財が鈍化を牽引した。

 一方でガソリン価格は3月の4.5%から4月は6.1%上昇。ガソリン価格を除いたCPIは2.5%と、3月の2.8%上昇から鈍化している。

 食料品価格は2.3%で前月の3.0%に比べ上昇率が鈍っている。特に、店舗で購入する食品については1.4%の上昇にとどまり、3月の1.9%よりも下がっている。レストランなど外食は4.3%と店舗で購入するよりは高いインフレ率となっているが、前月の5.1%より下がっている。

 洋服や靴は価格が前年同月比で2.6%下落、家具・住宅設備なども2.1%下落している。

 住宅価格は相変わらず最も高く、4月は前年同月比で6.4%上昇、3月の6.5%からほとんど変わらなかった。

 カナダ中央銀行はインフレ目標を1~3%に設定しており、4月の2.7%で4カ月連続目標内となった。次回の中央銀行の金利発表は6月5日。政策金利を引き下げるかが注目されている。

(記事 編集部)

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さくらシンガーズ、定期演奏会開催(寄稿)

さくらシンガーズ。左端が総指揮の中堀忠一氏、その右が伴奏の早借星良氏。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
さくらシンガーズ。左端が総指揮の中堀忠一氏、その右が伴奏の早借星良氏。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 2024年5月11日、Unitarian Church of Vancouverにおいてさくらシンガーズの定期演奏会が開催された。
 さくらシンガーズは1970年にルース鈴木先生により創設、今年で54周年を数えることとなる。2021年に他界した鈴木先生の遺志を継ぎ、現在は中堀忠一氏が総指揮、音楽監督として団を率いている。

総指揮の中堀忠一氏。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
総指揮の中堀忠一氏。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 コンサートは2部5演目のプログラムで進行。
 第1部は最初に団員全員による混声合唱『四季を歌う』からスタート。「春がきた」「赤とんぼ」など、日本の美しい四季それぞれの情景を歌った懐かしい曲ばかりの組曲で観客をさくらシンガーズの世界に引き込む。

 続いては、このコンサートの伴奏を務めるピアニストの早借星良氏によるピアノ独奏、そしてピアノとゲストIsaac Zee氏のヴァイオリンとのデュオ。息の合った若い2人のフレッシュな演奏に魅了された。

早借星良氏のピアノとIsaac Zee氏のヴァイオリンのデュオ。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
早借星良氏のピアノとIsaac Zee氏のヴァイオリンのデュオ。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 第1部最後は再度、全員による混声合唱。「花は咲く」「麦の唄」「翼をください」の新旧人気の合唱曲3曲で、『四季を歌う』とはまた違った合唱の表情を見せる。

 第2部は女性団員8名による女声アンサンブル3曲。
 2曲目には男性団員2人がギター伴奏に加わり、少人数で美しいハーモニーを響かせた。

女声アンサンブルとギター伴奏。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
女声アンサンブルとギター伴奏。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 そして第2部を締めくくるのは、世界中で大人気のスタジオジブリのアニメ映画から「風になる」など4曲をメドレーで。
 子供達に大人気の『となりのトトロ』からの「さんぽ」では2階席からも小さな子供が身体でリズムを取る楽しげな様子が見られた。

 アンコールは汽車がどんどんスピードを上げていく様を楽しく歌った「汽車3部作」と、アカペラで「故郷」を。
 どちらも観客にも馴染みの深い曲なので「一緒に口ずさんでいました」という声がたくさん聞かれた。

混声メドレーとアンコール。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
混声メドレーとアンコール。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 全曲を通して子供からお年寄りまで様々な年代層が楽しめるバラエティ豊かな曲構成により、初夏の爽やかな気候の中、さくらシンガーズのコンサートは和やかな雰囲気のまま幕を閉じた。

さくらシンガーズ。右端が総指揮の中堀忠一氏、その左が伴奏の早借星良氏。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
さくらシンガーズ。右端が総指揮の中堀忠一氏、その左が伴奏の早借星良氏。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

(寄稿 早風美樹/写真 斉藤光一・日加トゥデイ)

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ビーチで数百人の酔ったユースがバスで移動させられる

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー市郊外のポート・ムーディー市にあるササマット・レイクで5月10日、ユースによる事件が複数起きた。

 最初の事件があったのは5月10日午後7時頃。ポート・ムーディー警察に、未成年が催涙スプレーをかけられたという通報があった。警察が現場に駆けつけたが、被害者も加害者もいなかったという。

 さらに同日夜、警察は数百人の酔ったユースの対応に追われた。若者たちはベドウェイベイ・ロードをふさぎ、中にはヒッチハイクを試みる者もいたという。ユースたちは家に帰る手段がなかったため、警察はメトロバンクーバーの公共交通運営会社トランスリンクの協力によりバスで若者たちを移動させた。

 11日には、若者がBB弾で撃たれたうえに催涙スプレーをかけられたとの通報があった。その男子はその場で手当を受けた。若者数人が湖にガラス瓶を投げているのを誰かが咎め、それが騒動の引き金になったという。ほかにも渋滞や飲酒運転で警察が対応する事態となった。

 ポート・ムーディー警察によると、近郊から大勢の人が集まるササマット・レイクでは毎年同様の事件が起きているがこの週末は特にひどかったという。警察はパトロールを強化すると同時に保護者に現状を認識してほしいと話している。

 ちなみに同レイクでは飲酒は禁止で、違反すると230ドルの罰金を課せられる。またビーチからも退去させられ、持ち込んだ酒類は捨てられるという。

(記事 編集部)

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タトゥーを入れればビール1年分、醸造所のプロモーションが中止に

 ロゴのタトゥーを入れる代わりに、ビール1年分を提供─。メトロバンクーバーのクラフトビール醸造所が予定していた10周年記念プロモーションが、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州関係機関の介入によって中止となった。

 プロモーションを予定していたのは、ニューウエストミンスター市にあるSteel & Oak醸造所。登録したうえで同醸造所ロゴのタトゥーを入れ、5月26日に来店した12人に1年分のビール(156杯分)をプレゼントするというものだった。

 タトゥーはバンクーバーのアーティスト、ホリー・ニカーソンさんが手掛け、いくつかのデザインを選択可能。ただしタトゥーの料金(返金不可の前金50ドルを含めて100〜150ドル)は参加者が負担するという仕組みだった。

 登録は5月17日から開始予定だったがBC州の酒類を管轄するLiquor and Cannabis Regulation Branchの介入が入った。Steel & Oakは5月16日にウェブサイトでプロモーションの中止を発表。「タトゥーと引き換えにビールのプレゼントを行うのは、法律で許可されていなかった」とした。ただ同醸造所は「タトゥーを入れてもらいたい」として、今後ビールの力を使わずに顧客にタトゥーを入れてもらうかを再考すると発表している。

(記事 編集部)

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