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ウエストジェット、カルガリー・成田線就航まで1カ月に

WestJet (file photo)
WestJet (file photo)

 カナダ第2の航空会社ウエストジェットが、アジア路線初となるカルガリー・成田線就航まであと1カ月に迫った。

 同社が成田線を開設すると発表したのは2022年12月。すでにチケットも販売が開始されている。

 初就航便は4月30日にカルガリーを午後3時10分に出発、成田には5月1日午後4時15分に到着。日本発は5月1日成田午後6時15分発が初フライトとなる。カルガリーには、同日の午後12時15分に到着する。

 就航期間は夏季限定で4月から10月まで。機材はボーイング787ドリームライナー(ビジネス・プレミアムエコノミー・エコノミークラス)。日本航空との共同運航となる。ただ、成田(東京)から日本国内線での共同運航には現時点では対応していないとのこと。

 新路線は、日本のゴールデンウィーク(4月29日から5月7日)期間中に就航することもあり、旅行者にとっては日本行きの選択肢が増える。

 ウエストジェットの日本市場参入で、日本とカナダを直行便で結ぶ航空会社は4社となった。他には、日本の航空会社の日本航空と全日空がバンクーバー・東京路線を、カナダの航空会社ではエアカナダが、バンクーバー、トロント、モントリオールと東京、関空路線を就航している。

ウエストジェットの運航スケジュールは以下の通り。

  • WS80便=カルガリー発‐成田着(4月30日から水・金・日曜日運航)
  • WS81便=成田発‐カルガリー着(5月1日から月・木・土曜日運航)

ウエストジェット・ウェブサイト:https://www.westjet.com/en-ca

(記事 編集部)

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バンクーバー市が試験的に一部の道路で制限速度を引き下げ

バンクーバー市役所。Photo by Japan Canada Today
バンクーバー市役所。Photo by Japan Canada Today

 バンクーバー市は一部の道路で制限速度を引き下げると3月23日に発表した。対象となるのは9つのスクールゾーンで、3月27日から試験的に実施されている。

 今回実施の理由についてバンクーバー市は、「すべての交通関連死亡事故と重傷事故をなくすというビジョンゼロの取り組みを進めるために、市が取り組んでいる継続的な施策のひとつ。車速を下げることで、事故の影響や可能性が大幅に減少し、歩行者や自転車利用者らが、より安全に道路を利用できることが研究で示されている」と声明で発表している。

 9つのスクールゾーンのうち、7カ所では制限速度を50キロから40キロに、2カ所では30キロに引き下げられている。

 適用されるのは学校のある時間帯の8時~17時のみ。

 ドライバーに新しい速度制限を周知するために、規制標識や学校での地域別標識の設置、さらにCommunity Policing Centreボランティアがリアルタイムでドライバーへの意識を高める「スピードウォッチ」プログラムによるサポートを行う予定にしている。

 今回のデータ結果は2024年春には市民の意見と一緒に市議会に報告される予定。

制限速度が50キロから40キロに制限される7カ所

  • Dr. Annie B Jamieson – 600 – 700 W 49th Ave.
  • John Norquay – 4600-4700 Slocan St.
  • Florence Nightingale – 400 E 12th Ave.
  • Dr. George M Weir – 5900 Rupert St.
  • Stratford Hall – 3000-3100 Commercial Dr.
  • Henry Hudson – 1900 Cornwall St.
  • šxʷwəq̓ʷəθət (Crosstown) – 0 Expo Blvd.

制限速度が50キロから30キロに制限される2カ所

  • Sir Wilfrid Laurier – 800 W 57th Ave.
  • Waverly – 6100-6200 Elliott St.

バンクーバー市の速度制限に関するサイトはこちら。https://vancouver.ca/streets-transportation/transportation-safety.aspx

(記事 編集部)

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今年もオオアオサギがスタンレーパークに帰ってきた!ライブカメラも開始!

Great Blue Heron, Photo credit: Frank Lin, Photo by The City of Vancouver
Great Blue Heron, Photo credit: Frank Lin, Photo by The City of Vancouver

 オオアオサギ(great blue heron)が春の訪れとともにスタンレーパークに帰ってきた。これから10月までここで子育てする。

 昨年は、ワシの襲撃や冬の天候不順による巣立ちの遅れなどがあったが、約90羽がスタンレーパークを巣立っていった。

 パシフィック・グレート・ブルー・ヘロンは、生息が「special concern」に分類されている。オオアオサギの生息数は、1980年代以降、巣作り不全、ワシの攻撃、人間の妨害、生息地の喪失など、さまざまな理由で減少している。そういう意味では、スタンレーパークのサギ群生息域での巣作りは種全体の存続に関わる重大な意味を持つ。

 オオアオサギがスタンレーパークで初めて記録されたのは1921年。その後、巣作りの場所は何度も変わったが、2001年に現在の場所に落ち着いた。バンクーバーは、北米最大の都市圏サギ生息地の一つ。

 そんなオオアオサギの毎日の動きを観測できるのが、サギカム(Heron Cam)。今年で8年目を迎えるサギカムは、求愛や交尾、巣作り、産卵、そして孵化といった日々の行動を楽しめる。

 オオアオサギの子育ては毎年3月から10月まで。その間に約1,000羽以上ものヒナが孵化するという。都市と自然が融合するバンクーバーならではの光景を楽しんでみてはどうだろうか。

 サギカム(Heron Cam)はバンクーバー市のホームページから。
https://vancouver.ca/parks-recreation-culture/heron-cam.aspx#redirect

スタンレーパーク内で観察するときの注意事項

 3月中旬から7月中旬にかけては、サギの巣作りと子育てのスペースを確保するため、以下の点に注意する。

  • フェンスの外からサギを観察する
  • 巣から30m以内では、大きな音を出したり、音楽を流したりしない
  • 犬を放し飼いにしない
  • ドローンの飛行を控える。ドローンは許可なく公園で使用できない。

 バンクーバー市は、巣から落ちていたり、けがをしたりしたヒナを見つけた場合は、アプリVan311か、311に電話で報告する。傷ついた野生動物を勝手な判断で扱わないよう注意を呼び掛けている。

Pacific great blue heronについてはこちら(バンクーバー市)
https://vancouver.ca/parks-recreation-culture/history-of-herons-in-stanley-park.aspx

(記事 編集部)

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ブロードウェイ駅近くに現れた巨大クモの彫刻、撤去へ

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市当局は3月23日、イーストバンクーバーに設置された無許可の巨大なクモの彫刻を撤去すると発表した。この作品は、ケベック州モントリオールのアーティストJunko Playtimeさんが制作したもの。

 ブロードウェイとビクトリア・ドライブ近くの高架の下に設置されており、スカイトレインのミレニアムラインから見える位置にある。Junkoさんは3月15日に、Phobiaというタイトルで、このクモの作品の写真をインスタグラムに投稿している。

 設置に当たって、市や交通関係者への相談はなく、市民からは苦情も寄せられているという。市当局は撤去に向けて、橋にダメージを与えず、かつ隣接するスカイトレイン、CNレール、BNSFレールの運行への影響を最小限に抑える方法を、関係者と協議した。撤去に関わるコストは不明。

 Junkoさんは再生材を利用した作品で知られるアーティストで、現在、許可を受けた2つの彫刻作品が、ベントール・センター・ギャラリーの外に展示されている。今回の無許可の作品については、撤去を惜しむ声も上がっている。市当局は、作品のオーナーは撤去の際に、返還を要求することができると話している。

ベントール・センター・ギャラリー前に展示されているJunko Playtimeさんの作品。バンクーバー市、2023年2月。Photo by Japan Canada Today
ベントール・センター・ギャラリー前に展示されているJunko Playtimeさんの作品。バンクーバー市、2023年2月。Photo by Japan Canada Today

(記事 編集部)

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路上キャンプテント火災受け、バンクーバー消防署長が状況改善を求める

3月19日にバンクーバー・ダウンタウンイーストサイドで起きた火災の消火活動。Photo from Vancouver Fire Rescue Service/Twitter
3月19日にバンクーバー・ダウンタウンイーストサイドで起きた火災の消火活動。Photo from Vancouver Fire Rescue Service/Twitter

 Karen Fryバンクーバー消防署長は3月20日、多発するバンクーバー市ダウンタウンイーストサイドの火災について、対策が講じられていないことに苛立ちを覚えていると述べたと、複数のメディアが報じた。

 これは19日に起きた火災を受けたもの。メインとヘイスティングス・ストリートの路上キャンプのテントから広がった火は、近くの建物の入口にまで至った。消防士は、付近にあった100パウンドのプロパンタンクと7個のバーベキューサイズのタンクを撤去したほか、ガソリンでいっぱいの容器も複数見つかった。

 ダウンタウンイーストサイドでは、テントが歩道を占拠し、建物を塞いでいる状態となっている。Fry消防署長は7月にテントの撤去を命じたが、いたちごっこの状況だと言う。イーストヘイスティングス・ストリートでは過去8カ月で、屋外での火災が370件あったとし、今年に入ってすでに4人がけがをしていると話している。

 Fry消防署長は、テント撤去はホームレスの人々にとってデリケートな問題としながらも、この状況は、テント生活者、付近の住民、消防士などすべての人々にとってリスクが高いとし、バンクーバー市に改善を求めている。

(記事 編集部)

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カナダ国民の半数が、1年前より家計が悪化したと感じる

 世論調査会社アンガスリードが3月20日に発表した報告書によると、カナダ国民の半数(47%)が、昨年のこの時期より家計が悪化したと回答した。この数字は、2010年以降のアンガスリードの調査では記録的な水準に近いという。前年同時期とほぼ同じと答えたのは36%、良くなったは15%だった。

 データによると、国民が最重要課題だと感じている項目のトップは「インフレ」。過去12カ月で家計が悪化し、今後も悪化すると答えた10人に7人(69%)が、生活費とインフレを現在の最大の関心事と回答。ヘルスケア(39%)や環境(11%)を大きく上回った。

 カナダは1980年代以来のインフレに直面している。カナダ銀行はインフレ対策として昨年3月から8回連続で政策金利を引き上げ。3月は据え置いたものの現在は4.5%。2月の消費者物価指数は前年同月比で前月を下回り、インフレ抑制に一定の効果があったが、住宅ローンを抱えている国民には大きな影響を与えている。アンガスリードは住宅ローンの金利コストは、2022年1月から2023年1月にかけて21.2%上昇し、1982年9月以降で最大の前年比上昇率となった報告している。

 経済専門家は、2023年のカナダ経済について、景気後退、もしくはスタグフレーション(景気停滞下のインフレ)に向かうのではないかと予測。今後12カ月の間に、現在より財政状況が悪化すると答えたのは31%、なんとかほぼ同じは38%、良くなるは22%と報告している。

Angus Reid Institute ウェブサイトより
Angus Reid Institute ウェブサイトより

(記事 編集部)

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BCファミリーベネフィットが7月から10%アップ、4月からはBC Affordability Creditも開始

The Legislative Assembly of British Columbia, Victoria, Canada.
ブリティッシュ・コロンビア州の州都ビクトリアにある州議事堂。

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府は2023年度予算で、18歳未満の子どもがいる家庭に対するBCファミリーベネフィットの恒久的な10%引き上げを3月20日に発表した。これにより、2人親世帯は最大で年間1人目の子どもに1,750ドル、2人目に1,100ドル、3人目以降の子どもには900ドルが支給される。1人親世帯はさらに500ドルを追加で受け取れる。実施は今年7月から。州内75%の世帯が対象になるとしている。

 この給付金は非課税で毎月支払われるもので、2023年1月から3月までは一時的に増額されていた。子ども2人がいる家庭では最大で約350ドルの追加支給となっていたが、この上乗せは3月で終了する。

 また、世界的なインフレによるコスト増への対応として、BC州の約85%の州民を支援する、BC Affordability Creditが4月から開始。大人1人当たり最大で164ドル、子ども1人当たり41ドル支給され、例えば子ども2人の2人親世帯で約410ドルが支給される。

 BCファミリーベネフィットやBC Affordability Creditは、申請の必要はなく、カナダ歳入庁から対象者に入金される。ただ10日ほどかかる場合もある。受給資格は収入と子どもの数に基づいて決定される。

(記事 編集部)

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バンクーバー市、Development Potential Relief Programの申告期限が迫る

バンクーバー市役所。Photo by Japan Canada Today
バンクーバー市役所。Photo by Japan Canada Today

 バンクーバー市では、固定資産税の軽減を受けるために、2023年3月31日(金)午後11時59分までに、Development Potential Relief Program(DPRP)の申請を行う必要がある。対象となるのは、軽工業(クラス5)およびビジネス・その他(クラス6)の物件で、開発の可能性から不相応に高い税金を支払っている物件。

 DPRPは2023年3月8日に市議会で承認された試験的なプログラムで、独立系中小企業やコミュニティパートナーを支援することを目的としている。対象となる物件については、土地価格の一部が市の混合一般目的税率(blended general purpose tax rate)より50パーセント低い税率で課税されることになり、最大540万ドルまで適用される。

 申告書と説明書は対象となる不動産所有者にすでに郵送されており、オンラインや電話、郵送で申告することができる。オーナーは入居状況やテナントへの通知などの条件を満たす必要がある。

バンクーバー市サイト:https://vancouver.ca/home-property-development/development-potential-relief-program.aspx

(記事 編集部)

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カナダの物価上昇が鈍化、2月は前年比5.2%増

 カナダ統計局が3月21日に発表した2月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比5.2%増となり、市場予想の5.4%増を下回った。また1月の5.9%増よりもやや落ち着いた。食品や住宅ローン金利費用などが上昇した一方、エネルギー価格は下落した。

 食品とエネルギーを除いたコアCPIは4.8%増、住宅ローン金利費用を除いた全項目は4.7%増だった。

 2月のCPIが前月を下回った中で、食品価格は10.6%増と7カ月連続で2桁の上昇率となった。穀類や砂糖・菓子類、魚介類などが高騰。一方、非アルコール飲料や肉類、野菜などの上昇率は鈍化した。

 穀類(+14.8%)、砂糖・菓子類(+6.0%)、魚介類・その他水産物(+7.4%)など、一部の食料品の価格が前年同月比で上昇。一方、前年同月比で価格上昇が鈍化した食料品も、非アルコール飲料(+11.1%)、肉類(+6.2%)、野菜・野菜調理品(+13.9%)、ベーカリー製品(+13.9%)など高い伸びを見せた。乳製品は、1月(+12.4%)に比べ、2月(+9.1%)は前年比で上昇幅が小さくなった。

 エネルギー価格は0.6%減と2021年1月以来のマイナスとなった。ガソリン価格の4.7%減がけん引し、2021年1月以来の前年比減となった。ガソリン価格の前年比減は、2022年2月のロシアのウクライナ侵攻時に価格が急騰し始めたことも影響している。

 住宅にかかる費用は6.1%増と3カ月連続で伸びが鈍化。逆に住宅ローン金利費用は23.9%増と1982年7月以降で最も速いペースで上昇し、金利上昇の影響を受けた。

 州別では、ブリティッシュ・コロンビア州以外の州で前月を下回った。

カナダ統計局ウェブサイトより。
カナダ統計局ウェブサイトより。

(記事 編集部)

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シム・バンクーバー市長、選挙介入報道を当てこすりと話す

バンクーバー市役所。Photo by Japan Canada Today
バンクーバー市役所。Photo by Japan Canada Today

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー市ケン・シム市長は3月16日、中国の外交筋による選挙介入と自分とを結びつける新聞報道に対して、中国系カナダ人である自分への「当てこすり」だと記者会見で話した。

シム市長は2022年の選挙で、当時現職だったケネディ・ストゥワート元市長を破って当選。中国系カナダ人初のバンクーバー市長となった。会見では自身の勝利について外国からの干渉は認識していないと語った。

 これは3月16日付のグローブ&メール紙の報道を受けたもの。同紙は、カナダの諜報機関カナダ安全情報局(Canadian Security Interlligence Service:CSIS)関係者が、バンクーバーの中国総領事館による選挙介入を懸念していると報じた。また、CSISの文書をもとに、元中国総領事が、ある中国系カナダ人の候補者をどうやって当選させるかを話していたとしている。その候補者の名前は伏せられているが、報道によれば中国総領事館はストゥワート元バンクーバー市長の落選を希望していたという。

 シム市長は、カナダの公的機関の安全を目的としたいかなる措置も支持するとしながらも、証拠のない申し立てについては「当てこすりが多い」と批判。「私が白人男性だったらこういう話はなかっただろう」と述べた。

(記事 編集部)

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バンクーバー郊外の刑務所でバックパックを付けたハトが見つかる

 小さなバックパックを付けたハトが、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州アボッツフォード市にある刑務所の敷地内で見つかった。刑務官は受刑者が薬物を持ち込もうとしたと見ている。

 CBCが伝えたところによると、Union of Canadian Correctional Officersの組合長John Randle氏の話として、Matsqui刑務所内でバックパックを付けたハトが見つかったのは2月27日。バックパックはブルージーンズとシーツで作られており、いずれも受刑者が簡単に入手できるものだという。

 バックパックの中身は空だったため、Randle氏は誰かがいずれ荷物を運べるようにハトをトレーニングしていたと推測している。バックパックを付けたハトは、昨年12月にも近くの刑務所Pacific Institutionで見つかっており、その中にはメタンフェタミンが入っていた。Matsqui刑務所近くには小学校があるため、ハトが間違えてそこに行ってしまうことを警戒しているという。

 今回の事件については警察が捜査を進めている。また刑務所では、ドローンによる麻薬の持ち込みにも警戒しており、ネット設置やドローン探査システムの導入など、政府の支援を求めている。

(記事 編集部)

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BC州政府、トランスリンクに4億7900万ドル追加支援で2025年までサービス継続可能に

Skytrain in Vancouver, British Columbia; File photo © Japan Canada Today
メトロバンクーバーを走るスカイトレイン。 File photo © Japan Canada Today

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府は、メトロバンクーバーの公共交通機関のサービス向上と投資計画を保護するために、4億7900万ドルの追加支援を発表した。この支援は、運賃の安定化、公共交通インフラとサービスの支援、サービス削減の回避、12歳以下の子どもへの公共交通機関無料利用の継続、拡大するコミュニティに対応するための公共交通機関の拡張計画などに充てられる。

 BC州デイビッド・イービー州首相は、「毎日何十万人もの人々がトランスリンクを利用して通勤通学し、地域のあらゆる場所にアクセスしている」と述べ、政府の支援がなければ、「運賃が引き上げられ、バスの運行便数が減り、全体的なサービスが低下することになる」と説明した。

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う移動や通勤パターンの変化や費用高騰がトランスリンクの財政状況を悪化している要因という。今回の支援により、財政が安定し、トランスリンクが進めている電気バス車両導入を2025年までに155台に拡大するなど、2022年の投資計画における資本プロジェクトを引き続き進めることが可能と説明している。

 BC州政府の支援は、連邦政府の支援と合わせて8億5000万ドル以上になる。

 トランスリンクによると公共交通機関利用者数は、2020年には2019年比で約50%まで減少したが、現在は2019年比の90%まで戻っているという。

 トランスリンクCEOケビン・クイン氏は、毎日約40万人が利用しているとし、今回の支援で「現在のサービスレベルを維持することができ、2025年末まで計画通りに事業を継続できる」と会見で語った。

(記事 編集部)

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