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UBC学生が行方不明、3時間以内にバス8本乗り継ぐ

Surrey RCMPウェブサイトより。
Surrey RCMPウェブサイトより。

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー市郊外のサレー市で、男子学生ジョセフ・マクーさん(18歳)が行方不明になって2週間がたったが、依然として消息がつかめずにいる。

 報道によると、マクーさんが最後に目撃されたのは10月22日、サレー市の130番ストリートと96番アベニューにある自宅付近。ジョギングから戻った後、兄弟にもう一度出かけると告げ、そのまま戻ってこなかった。マクーさんはブリティッシュコロンビア大学(UBC)の学生だがその日の授業には出席しなかったという。

 サレーRCMP(連邦警察)の発表によると、マクーさんは黒人男性で、身長198センチ(6’5”)、体重約90キロ、黒髪で目は茶色。失踪当時の服装は、黒いGAPのパーカーに、黒いノースデルタ・ハスキーズの半ズボンで、黒と白のバスケットシューズを履いていた。

 さらに警察は11月8日、失踪当日のマクーさんの足取りを公開した。マクーさんは午後3時50分から午後6時30分までの間に8本ものバスに乗っていたことが判明している。移動エリアは主に120番ストリートからキングジョージ・ブルバードの間で、警察は乗車したバスのリストと地図を公開し、目撃情報を募っている。情報はサレーRCMP、604-599-0502まで。

(記事 編集部)

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ハリソン・ホットスプリングスの野湯を破壊、州政府が調査へ

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州の温泉リゾート、ハリソン・ホットスプリングスの野湯が破壊された事件について11月7日、州政府が調査に乗り出すことが分かった。カナディアンプレスが伝えた。

 バンクーバー市から車で東に約2時間のところにありバンクーバー市民も訪れる人気のスポット。特にハリソン・レイクのすぐ近くにある野湯はホーボー・ホットスプリングスと呼ばれ、無料で利用できる野湯として地元の人に親しまれていた。

しかし複数のメディアが伝えたところによると、10月22日に突然温泉が土や岩で埋められた状態だったという。

 野湯は州政府の管轄であるため手を加えるには許可が必要だという。今年5月、州政府の水源・土地・資源管理省は、ハリソン・ホットスプリングス村が申請した野湯の整備を許可していたが、それ以降に申請はなく、埋め立てについて許可は与えられていないという。

 ハリソン・ホットスプリングス村フレッド・タレン村長は、今回の埋め立ては村とは一切関係がないとした上で、最近リゾートの関係者と会った時の話として、整備されているホーボー・ホットスプリングが、リゾートが所有する温泉水を汲み上げる施設と隣接していることに懸念を示していたと語っている。

 また地元先住民も今回の件に対して懸念を示していると伝えている。

(記事 編集部)

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バンクーバー港の施設封鎖3日目、労使交渉再開の見通し立たず長引く恐れ

バンクーバー市ウォーターフロントにあるカナダ最大の貨物港バンクーバー港。Photo by Japan Canada Today
バンクーバー市ウォーターフロントにあるカナダ最大の貨物港バンクーバー港。Photo by Japan Canada Today

 カナダ最大の貨物港バンクーバー港を含むブリティッシュ・コロンビア州の港湾で11月4日から始まった施設封鎖は2日たった現在も続いている。

 700人以上の現場監督を代表する労働組合インターナショナル・ロングショア・アンド・ウェアハウス・ユニオン(ILWU)Local 514が11月4日午前8時からストライキを実施すると通告した対抗策として会社側BCマリタイム・エンプロイヤーズ・アソシエーション(BCMEA)が施設封鎖を実施している。

 報道によると労使交渉再開のめどは立っていないという。このまま施設封鎖が長引けば、国内で商品が品薄状態になる可能性があり、これから本格的に始まるクリスマス商戦にも影響が出る可能性があるという。カナダから海外に向けた貨物輸出も停止したままで、カナダの信用問題に関わると懸念する声もビジネス界から上がっているという。

 BCMEAは最終案として4年で19.2%の賃上げとその他の改善を提示しているが、組合は港湾の自動化による人員レベルの対応を要求しているとされている。

 バンクーバー港では今年すでに2回のストライキが実施されている。8月にはカナダの主要鉄道会社2社に関連して、9月には複数の穀物ターミナルで数日間ストライキが実施された。昨年には港湾労働者のストライキが13日間にわたり、カナダ経済に大きな影響を与えた。

 現時点で連邦政府が介入する予定は発表されていない。

(記事 編集部)

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メトロバンクーバーの82歳女性が行方不明、車2台の写真を公開

ホワイトハウスさんが運転していた車。Photo from Langley RCMP website
ホワイトハウスさんが運転していた車。Photo from Langley RCMP website

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー市郊外ラングレー・タウンシップ在住の女性が10月25日から行方不明となっている。

 女性はジェーン・ホワイトハウスさん、82歳。ラングレーRCMP(連邦警察)によるとホワイトハウスさんは、同日午前10時ごろに自宅を出た後、行方が分からなくなっているという。

 27日にはホワイトハウスさんの運転していた車が自宅から車で1時間30分のアガシ市で発見された。場所はイースト・ハリソンの林道で、交通量も少なく、さらにホワイトハウスさんはこの地域に詳しくはないという。警察はホワイトハウスさんの写真を公開して情報提供を求めている。

 また11月1日には設置カメラが捉えた車2台の画像が公開された。1枚は10月25日午後4時10分ごろに林道に設置しているカメラで撮影されたもので、グリーンのジャケットを着たホワイトハウスさんが自分の車(グレーのドッジ・グランドキャラバン)を運転している様子が映されている。もう1枚はその数秒後に逆方向に走行する白いメルセデスSUVの画像で、警察はこの車の運転手に当時の状況について聞きたいとしている。

 ホワイトハウスさんの車が見つかった人里離れた地域では72時間に渡る捜索が行われたが、30日に一旦打ち切られた。しかし捜査は続行している。

 情報は近くの警察か、Crime Stoppers1-800-222-8477(TIPS)まで。

(記事 編集部)

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11月3日午前2時にサマータイム終了

 今年のサマータイム(デイライト・セービング・タイム)が11月3日午前2時に終了する。カナダではほとんどの州が取り入れていて、時間が1時間戻される。

 サマータイム実施には賛否両論あるが、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州では2019年にすでに廃止を決定。ただ、アメリカの西海岸州が廃止を決めればと条件付き。

 アメリカの状況は州政府では廃止の方向も、連邦政府で承認されなければ実施できないため、BC州で今すぐサマータイムが廃止されることはなさそうだ。

 次にサマータイムが始まるのは3月の第2日曜日。2025年は3月9日となっている。

(記事 編集部)

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BC州選挙、NDPが3期連続政権へ

The Legislative Assembly of British Columbia, Victoria, Canada.
ブリティッシュ・コロンビア州の州都ビクトリアにある州議事堂。

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州で10月13日に実施された州議会議員選挙の最終集計が28日に発表された。

 結果は、BCNDP(BC新民主党)が47、BC保守党が44、BCグリーン党2議席で、BCNDPが過半数47を獲得した。しかし、2選挙区で1位と2位の得票が僅差のためさらなる再集計が必要となった。それでも、BCNDPが46選挙区で当確しているため、政権を担うことが決まった。過半数を超えるかどうかは再集計の結果次第となる。

 BC州選挙史上最も僅差の勝利となったBCNDPデイビッド・イービー州首相は「この接戦の選挙で有権者が送ったメッセージに耳を傾け、現在の厳しい課題にすぐに取りかかる」と声明で発表した。

 28日の記者会見では、BCNDPが3期連続で政権を担当するのは初めてで「厳粛に受け止めている」と語り、「目標はここ(州議事堂)で州民のための政権運営をする」と続けた。州民の懸念事項である高騰する生活費、住宅価格、安全な社会、気候変動、ヘルスケアなどの問題に取り組み、全ての人を歓迎する州にすると語った。

 2選挙区の再集計は11月4日から始まる予定。最終結果が分かるまでにはもうしばらく時間がかかるが、イービー州首相は組閣に着手していると明らかにした。

(記事 編集部)

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下水管から50トンの脂肪の塊を除去

ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンド市で除去された巨大な「ファットバーグ」。メトロバンクーバーのX投稿より。
ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンド市で除去された巨大な「ファットバーグ」。メトロバンクーバーのX投稿より。

 メトロバンクーバー当局は10月25日、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州リッチモンド市で除去された巨大な「ファットバーグ」の画像を公開した。

 ファットバーグはファット(脂肪)とアイスバーグ(氷山)をかけ合わせた造語で、脂肪や油などの塊のこと。下水管内で形成されるファットバーグは化学反応によってコンクリート状になりパイプ詰まりの原因となる。

 報道によると公開された画像は10月中旬に市北部のホリブリッジ・トランクとランズダウン・ロード付近の下水で行われた除去作業で撮影されたもの。作業員の前に黄色っぽい大きな油の塊がいくつも並んでいる。その量は約50トンにもなるという。作業は7月から行われ、高圧水蒸気やバキュームトラックなどを使って除去された。

 当局は今回のような大規模な蓄積は珍しいとしながらも、メトロバンクーバーや各自治体はファットバーグの除去に年間300万ドルを費やしていると話す。こうしたファットバーグを防ぐには住民一人ひとりの協力が必要で、脂肪やオイルなどはシンクに流すのではなく、フード用リサイクルと同様に処理するよう呼び掛けている。

(記事 編集部)

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ウォルマートのベーカリーオーブン内に19歳女性の遺体

 ノバスコシア州ハリファクス市のウォルマートで10月19日、女性スタッフが店内ベーカリーのオーブン内で死亡しているのが発見された。

 ハリファックス・リージョナル警察は22日に事件の情報を更新したが被害者の名前などの詳細は公表しなかった。

 しかし寄付金を募るサイトGofundmeを立ち上げたマリタイム・シーク・ソサイエティが家族の許可を得たと情報を掲載。サイトによると被害者はガーシムラン・クアさん(19歳)。事件の夜、クアさんの母親は娘と連絡が取れないのを不審に思い、店内を探し回りベーカリーの大型オーブンの中で遺体を発見したという。

 クアさんと母親は約3年前にインドから来加、2人ともウォルマートで働いていた。母親は大きなショックを受け、カウンセリングを受けているという。

 同ソサイエティでは、クアさんの家族を支援するために募金活動を開始。目標額を大幅に上回る約20万ドルが集まった。寄付金は、葬儀費用のほか、インドにいる父親や弟のカナダへの渡航費用などに充てるという。

 29日にはハリファックス州労働省が事件のあったウォルマートへの業務停止命令を解除したことが分かった。ただ報道によるとウォルマートはしばらく再開する予定はないという。

 一方で警察は、22日の発表時に「捜査は非常に複雑」と発表して以降、被害者の死因など詳細についてその後情報を更新していない。

(記事 編集部)

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トルドー首相、新規永住者受け入れ数の大幅縮小を発表

Parlament, Ottawa, Canada; File Photo by Japan Canada Today

 ジャスティン・トルドー首相は10月24日、新規永住者の受け入れ数を大幅に縮小すると発表した。

 当初の予定では、2025年と2026年にそれぞれ50万人の受け入れを目標としていたが、首相は会見で新型コロナウイルス禍後の不安定期にこの数字は「必要な労働力と人口増加維持のバランスが取れていない」と認めた。今回の発表によると、新規永住権者受け入れ数は2025年に395,000人、2026人に38万人、2027年に365,000人となる。

 背景には自由党政権の移民政策への批判がある。移民人口増加による住宅不足問題と物価高騰への懸念だ。

 さらに連邦政府は、一時滞在者に優先的に永住権を取得させる計画で、永住権所得枠の40%を一時滞在者が占めると予測している。会見に同席したマーク・ミラー移民大臣は、他国から新たに来る移民より、すでにカナダ国内に居住し、新たなヘルスケアやソーシャルサービスを必要としない、スキルを持った若い労働者を受け入れる方が理にかなっていると述べた。

 総人口における一時滞在者(臨時外国人労働者や留学生を含む)数の割合は今年7月の時点で7.2%、この先2年は5%に減らす予定で、非永住権者は2025年に445,901人、2026年には445,662人減少し、2027年には17,439人の増加に転じると政府は試算している。

(記事 編集部)

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BC州で今シーズンの新型コロナ、インフルエンザワクチン接種開始

canada vaccine

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州保健省は今シーズンのワクチン接種を開始したと10月22日発表した。対象となるのは6カ月以上のBC州在住者で、新型コロナウイルスとインフルエンザのワクチンを接種できる。

 BC州衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士は22日の会見で、「BC州ではこの時期、インフルエンザや新型コロナなどのウイルス性呼吸器疾患が増加するため、健康を維持するための対応が必要となる」と語り、これまで推奨してきた、手指消毒、必要な時のマスク着用、そしてワクチンの接種を促した。

 65歳以上のシニア、長期ケア施設入居者、慢性疾患を抱えているなどリスクの高い人、医療従事者などへの接種は10月8日からすでに先行して始まっているという。

 ワクチン接種は州内にある1,300以上の薬局やクリニックなどで可能。これまでにワクチン接種をしている人には順次接種の知らせがテキストまたはメールなどで届く。予約はオンライン、もしくは、電話番号1-833-838-2323。ワクチン接種は無料。

 BC保健省によると今月15日に薬局での1日のワクチン接種数最高記録を更新したという。インフルエンザが45,831回、新型コロナが24,908回。

 ワクチン接種は希望すれば、両方を同時に接種できる。

 詳しくはBC州保健省ワクチン接種ページを参照(日本語ページもあり)。https://www2.gov.bc.ca/gov/content/covid-19/vaccine/register

(記事 編集部)

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「大気の川」で各地に災害発生、3人が死亡、1人が行方不明に

 「大気の川」現象によって大荒れの天気となったブリティッシュ・コロンビア(BC)州南部で、3人が死亡、1人が行方不明となっている。

 メトロバンクーバーのコキットラム市では10月19日、家が土砂崩れに遭ったソニア・マクインタイアさんが死亡した。マクインタイアさんは10年以上アスペンウッド小学校の教師を務めていた。コキットラムは特に降雨量が多かった地域で、18日から20日夜にかけて256ミリの雨が降った。

 また、バンクーバー島では10月20日に2台の車両が西海岸部にあるサリタ川に流された。犠牲者の1人ケン・ダンカンさんの遺体は21日に車両の近くで発見された。同日にもう1台の車も発見されたが、水位の高さや流れの速さから回収することはできなかった。警察は22日に運転していたボブ・ベイデンさんが車内で死亡しているのを確認したと発表した。

 一方コキットラムでは、20日にコキットラム川に流されたとみられるロバート・ベルディングさんの捜索が続いている。コキットラム救助捜索隊はベルディングさんが川に落ちた犬を助けようとしたと推測。犬は後に河岸に流れ着いたところを救助されたが、ベルディングさんの行方は依然わからないままとなっている。

(記事 編集部)

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カナダ銀行、9月のインフレ率1.6%を受け政策金利を0.5%引き下げ

 カナダ中央銀行は10月23日、政策金利を0.5%引き下げ、3.75%としたと発表した。ティフ・マッカレム総裁は、「インフレ率が目標値である2%に戻ったことを受けてより大きな決断をした。今後も目標値内を維持していく」と声明を発表した。

 カナダ統計局が10月15日に発表した9月のインフレ率は前年同月比で1.6%。8月の2%からさらに鈍化している。牽引したのはガソリン価格で10.7%下落。ガソリン価格を除いた9月のインフレ率は2.2%だった。ちなみに食料品は2.4%上昇している。

 中央銀行は「ここ数カ月、インフレ率は6月の2.7%から9月の1.6%へと大幅に低下。最近の指標によると、10月のインフレ率は2%前後となる見込みで、物価上昇圧力はもはや広範なものではなくなり、コア・インフレ率も2.5%未満となった。また調査では、企業と消費者のインフレ期待は低下し、平常に近づいている。これらはすべて、低インフレに戻ったことを示唆している」と引き下げた理由を説明している。

 2023年7月に5%まで引き上げた政策金利を中央銀行は2024年6月に0.25%引き下げてから、同年7月に0.25%、9月に0.25%、そして今月と4回連続で引き下げている。

 今後について「追加利下げのタイミングとペースは、今後の情報と、それがインフレ見通しに与える影響の評価次第。金融政策は一度に一つずつ決定していく」としている。

 次回の発表は12月11日。それまでに8月のGDP、10月のインフレ率、10月の雇用統計が統計局から発表される。

(記事 編集部)

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