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リコール対象の植物性ミルクに関連して2人が死亡

リコール対象商品の一部。植物性ミルクブランドSilkとGreat Value。Photo from Canadian Food inspection Agency website
リコール対象商品の一部。植物性ミルクブランドSilkとGreat Value。Photo from Canadian Food inspection Agency website

 カナダ食品検査庁は7月17日、リコール対象となっている植物性ミルクに関連して2人が死亡したとして注意を呼び掛けている。

 検査庁の発表によると、2023年8月から2024年7月初めまでに12人がリステリア・モノサイトゲネス感染症と診断され、そのうち9人が入院し、2人が死亡。感染者の地域はオンタリオ州が10人、ケベック州1人、ノバスコシア州1人。年齢は37歳~89歳で、感染者の58%は60歳以上、67%は女性と報告している。

リコール対象商品のプロダクトコード「7825」。Photo from Canadian Food Inspection Agency website
リコール対象商品のプロダクトコード「7825」。Photo from Canadian Food Inspection Agency website

 7月8日に更新されたリコール対象となっている商品は、Silk、Great Valueブランドの要冷蔵植物ミルク18種類。Great Valueブランドではアーモンドミルク商品3種類、Silkブランドではアーモンド、ココナッツ、アーモンド&ココナッツ、オート、アーモンド&カシューの15種類。全ての商品のプロダクトコードは7825で、賞味期限(Best Before date)は「24 OC 04」となっている。

 検査庁によると、リステリア菌は見た目や臭いでは汚染がわからないため、気づかずに体内に取り込むと感染症を引き起こすという。感染した場合の症状には、嘔吐、吐き気、発熱、筋肉痛、激しい頭痛、首のこわばりなどがある。

 感染症と思われる症状が出た場合は速やかに医療機関を受診すること、対象商品を購入している場合は、飲まずに捨てるか、購入店に返品するよう呼び掛けている。

(記事 編集部)

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2024 夏のイベント特集(7月後半から9月初めまで)

Australia in Honda Celebration of Light 2023; July 22, 2023, English Bay, Vancouver. Photo by Koichi Saito
Australia in Honda Celebration of Light 2023; July 22, 2023, English Bay, Vancouver. Photo by Koichi Saito

 前回の夏のイベント特集に続く、7月後半か9月初めまでのメトロバクーバーのイベントを一気に紹介。バンクーバーが1年で最も華やかなこの季節は、見逃せないイベントが目白押し!

7月のイベント

7月13日、14日 Vancouver Chinatown Festival – 今年21回を迎えるチャイナタウンのフェスティバル。変わっていくチャイナタウンの新しい魅力発見?! https://www.vancouver-chinatown.com/festival

7月19日~21日 The Vancouver Folk Music Festival – バンクーバーのジェリコビーチで開催されるフォークミュージックフェスティバル。毎年多くのフォークファンが集う楽しい3日間。https://thefestival.bc.ca

7月20日、21日 Surrey Fusion Festival – サレー市のホーランドパークで開催される、フードと音楽と文化のフェスティバル。日本ブースもある。https://www.surreyfusionfestival.ca/

7月21~23日 Mission Folk Music Festival – ミッションで開催されるフォークミュージックフェスティバル。http://missionfolkmusicfestival.ca/

7月22日~28日 Eastside Arts Society’s CREATE! Arts Festival – 参加型のアートフェスティバル。https://createartsfestival.ca/

7月25日 VMO野外コンサート – バンクーバー・メトロポリタン・オーケストラによる野外コンサート。バンクーバーダウンタウンのジャックポールプラザで開催。https://vmocanada.com/

7月20日、24日、27日 Honda Celebration of Light – 毎年ダウンタウンのイングリッシュベイで開催される花火大会。今年は、ポルトガル、マレーシア、イギリスが参加する。https://hondacelebrationoflight.com/

7月26日~8月4日 Vancouver Pride Festival – バンクーバーのLGBTQコミュニティを祝うイベント盛りだくさんの1週間。https://www.vancouverpride.ca/

7月27日、28日 Caribbean Days Festival – コキットラムで開催される陽気なカリビアンフェスティバル。https://www.caribbeandays.ca/

8月1日~4日 Squamish Days Loggers Sports Festival – スコーミッシュで開催される木こりたちのスポーツフェスティバル。パレードやら、斧投げコンテストなどカナダっぽい?!フェスティバル。https://www.squamishdays.ca/

8月2日 Pride on the Pier – ノースバンクーバーのシップヤードで開催される LGBTQ+ のイベント。https://theshipyardsdistrict.ca/event/pride-at-the-pier-2

8月2日~8月11日 Harmony Arts Festival – ウエストバンクーバーで開催される無料のイベント。音楽や野外映画など。https://www.harmonyarts.ca/

8月4日 Vancouver Pride Parade – バンクーバー・プライドフェスティバルのメインイベントのプライドパレード。https://www.vancouverpride.ca/festival

8月3日、4日 Powell Street Festival – バンクーバーの日系コミュニティのお祭り。お神輿や相撲大会が行われるほか、イベント盛りだくさん。日本食の屋台もずらりと並ぶ。https://powellstreetfestival.com/

8月3日、4日 Maple Ridge Caribbean Festival – メープルリッジで開催されるカリビアンフェスティバル。陽気なカリブの音楽が楽しい2日間。https://www.caribbeanfest.ca/

8月7日~11日 Vancouver Mural Festival – バンクーバー市開催されるアートフェスティバル。https://vanmuralfest.ca/

8月9日、10日、11日 Abbotsford Airshow – 西カナダ最大の航空ショー。アボツフォードで開催。https://abbotsfordairshow.com/

8月17日~9月2日 PNE Fair  – バンクーバーに夏の終わりを告げるThe Fair。絶叫マシンやコンサート、珍しいジャンクフードなど、みんな楽しめるアミューズメントパーク。夏休みの終わりまで開催。https://www.pne.ca/fair2024/

8月31日、9月1日 日系まつり – 日系文化センター・博物館で開催される日系のお祭りが体験できるイベント。https://nikkeimatsuri.nikkeiplace.org/

8月31日~9月2日 Taiwan Fes – 台湾フェスティバル。バンクーバー・アート・ギャラリー広場ほか、ダウンタウンで開催。https://vancouvertaiwanfest.ca/

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在外選挙人名簿に登録してカナダで在外選挙に参加

 在外選挙制度とは、日本国外に在住している日本国籍者が外国にいながら国政選挙・国民投票・国民審査に参加できる制度。この制度のもとで投票するには、在外選挙人名簿に登録して在外選挙人証を手に入れる必要がある。

 国民審査(最高裁判官国民審査)は衆議院議員総選挙と同時に行われる制度。最高裁判所の裁判官の適格性を国民が審査する。令和5(2023)年2月17日から最高裁判官国民審査法の一部を改正する法律が施行され、日本国外に居住している国民も最高裁判官国民審査の在外投票ができるようになった。

 在外選挙人名簿への登録について、バンクーバー在住者を例にまとめた。その他の在外公館でも同様。問い合わせは最寄りの在外公館へ。

バンクーバー総領事館で在外選挙人名簿に登録できる人の条件

  • 満18歳以上で日本国籍を有している人
  • 在バンクーバー日本国総領事館在外選挙管轄地域(ブリティッシュ・コロンビア州・ユーコン準州)に3カ月以上居住している人
  • 在外選挙人名簿に未登録の人

注)

  • BC州での在住期間が3カ月未満でも申請可能。ただし、在住3カ月経過後に住所の再確認を行ったのち、登録申請先の国内選挙管理委員会あてに送付される。
  • 在外選挙人登録をするには日本で転出届を行う必要がある。例えば学生ビザでカナダに滞在中で日本での転出届未提出の場合は、国内の選挙人名簿に登録されたままとなるため在外選挙人名簿への登録はできない。
  • 日本で転出届を行う時に在外選挙人登録も可能となった。詳しくは転出届出先の市区町村へ問い合わせを。
  • 登録申請先は基本的に日本国内の最終住所地。ただし、1994年4月30日以前に日本を出国した人でその後日本国内で転入届出をしたことがない人、外国で生まれ一度も日本国内で転入届出をしたことがない人は、本籍地の選挙管理委員会への登録となる。
  • 在留届を未提出の場合も登録時に在留届の提出をすることで登録申請は可能。在留届は在外公館窓口、もしくはインターネットでも登録可能。https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html

申請手続きの際に必要な書類

 登録申請者本人による申請の場合:

  • 日本国パスポート
  • 在外選挙人名簿登録申請書(総領事館に備え付け用紙あり)
  • 総領事館に在留届提出後3カ月未満の場合は、バンクーバー総領事館の選挙管轄区域内に居住していることを確認できる書類(運転免許証、賃貸契約書、公共料金の請求書など)。在留届提出後3カ月が経過している場合は不要。
  • PRカードやその他のカナダ滞在許可証

 在留届に登録のある同居家族による代理申請の場合:

  • 登録申請者本人の日本国パスポート
  • 登録申請者本人のPRカードやその他のカナダ滞在許可証
  • 登録申請者本人に代わって登録申請をおこなう人自身の日本国パスポート
  • 在外選挙人名簿登録申請書(事前に本人の申請者署名が必要)
  • 同居家族による申請申出書
  • 総領事館の選挙管轄区域内に居住していることを確認できる書類。ただし、総領事館に在留届を提出後3カ月が経過している場合は不要。

 在外選挙人名簿登録申請書・同居家族による申請申出書の入手は、総領事館のウェブサイトからダウンロード、または返信用封筒と切手を同封の上、郵送でも請求可。これらの書類には登録申請者本人の署名が必要となるため、総領事館窓口で記入して提出することはできないので注意が必要。

手続きの流れ

 登録後、各市区町村選挙管理委員会(最終住所地または本籍地の選挙管理委員会)より在外選挙人証が届く。受け取りはバンクーバー総領事館窓口か、登録申請時に手続をすると領事館から自宅の住所または緊急連絡先(在留届に記載されている緊急連絡先の住所)あてへの郵送を選択できる。

在外選挙人証登録の際の注意点

  • 郵送やインターネットでの在外選挙人登録申請はできない。総領事館の窓口での申請または、領事出張サービスでの申請のみ。
  • 通常、選挙人証は約2カ月で届く。そのため選挙の直前に申請しても間に合わないので、国外で日本の選挙に参加したい場合は事前に申請を済ませ在外選挙人証の交付を受けておく。

在外選挙人証の住所変更・氏名変更について

  • 在外選挙人証に記載されている住所や住所以外の送付先を変更した場合は、できるだけ早い機会に在外選挙人証記載事項の変更手続を行う。
  • 婚姻などにより氏名を変更した場合もできるだけ早い機会に在外選挙人証記載事項の変更手続を行う。この場合、あらかじめ管轄の在外公館に婚姻届を提出しておくとともに、投票時の本人確認に備えて新規発給の手続を行っておく。

在外選挙人証の記載事項(住所・氏名)変更に必要な書類

  • 在外選挙人証(原本)
  • 在外選挙人証記載事項変更届出書

変更届は、在外公館に郵送するか、直接窓口に提出する。書類はウェブサイトからダウンロードするか、在外公館でも入手できる。

衆議院小選挙区の区割り改定に伴う、在外選挙人証再交付申請について

 衆議院小選挙区間の格差を2倍未満に是正する関連法令の改正により、衆議院小選挙区の区割りが改定された。

 新しい小選挙区の区割りは、2022(令和4)年1228日以降に実施される衆議院総選挙から適用される。対象となっているのは東京を含む25都道府県。そのため、住所によっては、在外選挙人名簿に登録している選挙区が変更になる可能性がある。今回、区割りの変更が実施される都道府県で在外選挙人登録している人は、在外選挙人証に記載されている日本の住所が対象となっているか要確認。

 もし、選挙区が変わる場合は、在外選挙人証の再交付申請をすることを総務省は勧めている。 詳しくは「衆議院小選挙区の区割り改定に伴う、在外選挙人証再交付申請について」を参照。 

 申請・変更届書類のダウンロード先以下の外務省ページから書類はダウンロードできる。https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/senkyo/shinseisyo.html

 在外選挙に関する詳細は外務省:在外選挙を参照。https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/senkyo/index.html

(取材 編集部)

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今夏バンクーバーにeスクーター・シェアがお目見え

Image From City of Vancouver Website
Image From City of Vancouver Website

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー市は7月10日、市内の公共eスクーター・シェアシステムの運営にアメリカを拠点とするLime Technologyを選定した。すでに運用されている自転車シェアシステム「Mobi by Rogers」同様、モビリティ・シェアのネットワーク拡大を図る。

 eスクーター・シェアシステムは2024年夏の後半に開始予定。第1段階として、ヘイスティングス-サンライズ地区とグランビュー-ウッドランド地区を対象エリアとし、スクーター100台とドッキング・ステーション29カ所を設置する。その後、2024年後半から2025年にかけてダウンタウンなど他の地域にサービスを拡大する予定。

 バンクーバー市ケン・シム市長は声明で「バンクーバー市はこれまでアクセスしやすい持続可能な交通システムに取り組んできた。そこにeスクーターを加えるのは理にかなっている」と説明。今回のシステム導入について同市の「気候緊急事態アクション・プラン/2030年までに市内の移動手段の3分の2を、徒歩、自転車、公共交通機関にする」を達成するための大きなステップだとしている。

 eスクーターは、歩道への乗り入れは禁止で、利用時はヘルメット着用が求められる。市当局は、今後Limeとの協力により減速・乗車禁止ゾーンの設置など安全システムの確立を進めるという。

(記事 編集部)

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BC州で交通事故多発、1週間で19人が死亡

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州のハイウェイで交通事故による死者が相次いでいることから、検死を行うBC Coroners Service(BCCS:BC検視局)が注意を呼びかけた。

 BCCSによると、7月5日から10日の間に19人が交通事故で死亡した。7月9日にメトロバンクーバーの東に位置するアガシで起きた正面衝突事故では両親と子ども1人が死亡。そのわずか24時間後には州中南部ケレメオスで家族4人が命を落とした。19人のうち12人は州内陸部のインテリア・ヘルス区域で起きた事故によって死亡している。

 BCCSのジョン・マクナミー長官代理は「統計によると、7月、8月、9月は自動車事故による死亡リスクが高い」としている。2023年には331件の交通死亡事故があったが、うち110件は7月から9月にかけて起きている。2013年から2023年にあった交通事故死のうち3分の1以上がインテリア・ヘルス区域で、4分の1がメトロバンクーバー東部のフレイザー・ヘルス区域で発生しているという。

 マクナミー長官代理は事故を避けるために「ルートを把握しておくことと、遅延に備えて時間に余裕を持つこと、シートベルトを着用すること」などを挙げている。

 BCハイウェイ・パトロールのチャド・バドリー警視正は、衝突事故の要因トップ3は「スピード、ながら運転、飲酒(薬物)運転」と説明。夏は熱波や交通量の増加から事故が起こりやすいため注意して運転するよう呼びかけている。

(記事 編集部)

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バンクーバー・ガスタウンが今夏歩行者天国に

ガスタウンのシンボル蒸気時計から歩行者天国に。2024年7月9日、バンクーバー市。Photo by Saito Koichi
ガスタウンのシンボル蒸気時計から歩行者天国に。2024年7月9日、バンクーバー市。Photo by Saito Koichi

 路面にレンガが敷き詰められ、蒸気時計が15分ごとに汽笛を鳴らすレトロな雰囲気が人気のガスタウンが今夏は歩行者天国として開放される。実施は7月、8月。

 7月4日、ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市は「ウォーター・ストリート歩行者ゾーンパイロットプログラム」を発表。ウォーターフロント駅側のコルドバ・ストリートと交差するウォーター・ストリート入口から、カラル(Carrall)ストリートと交差するメープルツリー・スクエアまでを、一部の車両を認めるだけの歩行者天国とする。

 市は「ウォーター・ストリート歩行者天国は、7月から8月にかけて、ビジネスやコミュニティのつながりをサポートする、活気に満ちた活性化された『市民優先』の場所となる」と発表。通りには、椅子、パティオ、商品展示、ファーストネーションズによるストーリーテリングやアートワークを設置し、ライブ・パフォーマンスや特別イベントなども行われる。

メープルツリー・スクエアなどは完全歩行者天国に

ウォーター・ストリート歩行者天国ゾーン。バンクーバー市ウェブサイトより。
ウォーター・ストリート歩行者天国ゾーン。バンクーバー市ウェブサイトより。

 ウォーター・ストリート300ブロック(コルドバ・ストリートとの交差点から蒸気時計まで)とメープルツリー・スクエアは完全歩行者天国になっている。その間の2ブロックは商業車両などが出入りできるだけとなる。

 ただし、イベントが開催される8月3日、31日のオープン・ストリート・デーは完全歩行者天国に。

 7月、8月のガスタウンへのアクセスは、近くの公共交通機関最寄り駅やバス停から徒歩か、自転車の利用を推奨している。車の場合は近くの駐車場が利用できる。

 バンクーバー市は今回のパイロットプログラムについての市民や利用者の意見を募集している。詳しくはバンクーバー市のホームページを参照。https://vancouver.ca/streets-transportation/water-street-pedestrian-zone-pilot.aspx

(記事 編集部)

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山火事防止に向けてBC州内でのキャンプファイアー禁止に

ピーチランド西4.5キロメートルにあるスプリングレイクの山火事(K50842 )7月10日B.C. Wildfire Service Xより。
ピーチランド西4.5キロメートルにあるスプリングレイクの山火事(K50842 )7月10日B.C. Wildfire Service Xより。

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府はキャンプファイアー禁止令を7月12日正午から実施した。人的要因による山火事を防ぐためで、キャンプファイアーのほか、スカイランタン、バーンバレル(簡易的なごみ焼却炉)、ティキトーチなども使用禁止となる。

 BC州は前週、記録的な熱波に襲われ、高温警報が発令された。B.C. Wildfire Service(BCWS)のジーン・ストロング氏はCBCニュースの取材に、気温は下がっているものの、さらに山火事が発生する可能性は依然として高いと話している。

 キャンプファイアー禁止令はハイダ・グァイ森林地区を除くBC州全域が対象。公共の場のほか私有地にも適用される。ただし自治体の条例などによる例外あり。

 違反者には、1,150ドルの違反切符か、最大1万ドルの違反金が科せられる。さらに裁判で有罪判決を受けた場合は最大罰金10万ドル、もしくは禁錮1年が科せられる。

 BCWSによると、BC州内では7月12日午前の時点で山火事150件が進行中だという。うち46%が制御不能、49%がコントロール下にあり、残り5%は鎮火している。また山火事の要因は77%が落雷によるもので、15%が人的としている。

 山火事や放置されたキャンプファイアー、また違反行為を見かけた場合はBC Wildfire Serviceに報告を。電話1-800-663-5555(通話料無料)のほか、モバイル・アプリでも通報できる。

(記事 編集部)

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バンクーバー島の沖合でM6.4を含む地震4回発生

地震が発生した地点を示す地図。From Earthquake Canada
地震が発生した地点を示す地図。From Earthquake Canada

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー島の沖合で7月11日午前中に地震が4回も発生したことが分かった。

 アースクエイクス・カナダによると、最初の地震が発生したのは同日午前8時8分。4回の中で最大の推定マグニチュード6.4を観測した。震源地はポート・アリスから南西183キロメートル(州都ビクトリアから西405キロ)の地点で、震源の深さは10キロ。津波被害などの心配はないがバンクーバー島では揺れを感じた人がいるかもしれないという。

 午前8時35分にはマグニチュード4.3、午前9時17分にマグニチュード4.9、午前10時34分にはマグニチュード4.8の地震が、同じエリア内で発生した。これを受けてアースクエイクス・カナダは、バンクーバー島の沖合、北ファンデフカ海嶺とソバンコ断裂帯、ヌートカ断層帯のぶつかる地点で群発地震が発生していると発表した。

 7月に入りBC州海域では、マグニチュード4.0以上の地震が合計13回発生している。今回の地震もこの群発地震の一部とみられている。

 カナダ天然資源省の地震学者ジョン・キャシディ氏はCBCニュースの取材に、この地域はカナダで最も地震活動が活発な地域の一つとの認識を示したうえで、これらの群発地震は深さや陸地からの距離を考えると被害の心配はなく、この地震から集められたデータが将来の地震予測に役立つと述べている。

(記事 編集部)

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ラグーンを脱出したシャチ、バンクーバー島西海岸で目撃情報

 今年4月にラグーン(外海から隔てられた水深の浅い場所)から脱出したシャチが、5月10日以降、行方がわからなくなっているという。

 このシャチは、kwiisahi?is(クイザヘイエス、勇敢な小さなハンターの意)と名付けられた2歳のメスで、バンクーバー島ゼバロスのラグーンから出られなくなっているのを発見された。地元先住民や研究者、カナダ漁業海洋省が、さまざまな方法で救出を試みたが最後は自力で脱出した。

 海洋生物学者のチームBay Cetologyは7月4日の声明で、クイザヘイエスが8週間に渡り目撃されていないと明らかにした。クイザヘイエスの祖母、叔母など、血縁関係を持つシャチのグループを含め複数のグループが目撃されているが、その中にクイザヘイエスはいないという。

 ゼバロスで救助活動にあたったBay Cetologyのジャレッド・タワーズ事務局長は、「クイザヘイエスは、大叔母のグループなど、ここ数カ月間に目撃されていないグループに参加している可能性がある」とし、5月中旬に別のグループに入ったか、または最後に目撃されたエスペランザ入江から移動したと推測している。クイザヘイエスの体調や海へ戻ってからの狩猟への意欲などから、5月末より前に死亡したとは考えにくいと話していた。

 ところが6日にタワーズ事務局長はグローバルニュースの取材に、100%確実ではないが受け取った5日に撮影されたとされる動画に映っている若いシャチはクイザヘイエスの可能性が高いと話した。バンクーバー島西海岸のフレンドリー・コーブで目撃されたという。

(記事 編集部)

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バンクーバーダウンタウン・イーストサイドの公衆トイレ閉鎖に懸念の声

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー市のダウンタウン・イーストサイド(DTES)にある2つの公衆トイレがまもなく閉鎖されることに、懸念の声が上がっている。CBCニュース電子版が伝えた。

 このトイレは、ピジョン・パークと144イースト・ヘイスティングス・ストリートにあり、新型コロナウイルス感染拡大とホームレス増加に対応する一時的な措置として設置された。そのため市当局によると7月中にBC州政府とUnion of B.C. Municipalitiesからの補助がなくなるという。

 トイレを管理しているOverdose Prevention Societyのサラ・ブライス事務局長は、多くのDTES住人がホームレスであることから閉鎖の影響は大きいと憂慮している。トイレは通年オープンで、利用者数は年間15,000人から22,000人という。さらに、路上に排泄物があふれるのを防ぐという意味では周辺のビジネスや旅行者にも有益だと話す。

 一方で市当局は、ヘイスティングスのトイレは毎月約34,000ドル、ピジョン・パークのは約27,000ドルもの費用がかかるとし、新たな資金源を探しているもののまだ見つかっていない状態だという。

 BC州住宅省はイースト・ヘイスティングスのトイレに2025年の3月末まで部分的に補助する。DTESのトイレへの補助の要望も受けていることから、提示案を見直しているという。

(記事 編集部)

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バンクーバーのキツラノプール、8月に利用再開へ

最長レーンの長さが137メートルもある巨大プール、キツラノプール。海のすぐそばにあり、塩辛い。Photo by Pacific Walkers
最長レーンの長さが137メートルもある巨大プール、キツラノプール。海のすぐそばにあり、塩辛い。Photo by Pacific Walkers

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー市にある人気屋外プール、キツラノプールが今夏も利用できることになった。

 バンクーバー市は7月5日、8月7日から利用可能になると発表。6月5日の閉鎖発表から1カ月、一転再開を発表した。

 6月の発表時点では閉鎖の理由として、冬の間の修繕では間に合わず「オフシーズンに修理したにもかかわらず、プールはまだかなりの量の水を失っており、プールの化学薬品のバランスをとることが不可能となっている。バンクーバー・コスタルヘルスが現状ではプールを安全に運営できないことを確認している」と説明していた。

 それが1カ月で再開となった理由は明確ではないが、短期的な解決策で今夏の再開にこぎつけたと説明している。

 6月に発表した「キツラノプールの建て替え」計画も引き続き進めていくとしている。

(記事 編集部)

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RCMPに代わるサレー市警察組織SPS、新しいパトカーを披露

サレー市警察リピンスキー長官、新しいパトカーと。Photo from X of Surrey Police Service
サレー市警察リピンスキー長官、新しいパトカーと。Photo from X of Surrey Police Service

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州サレー市でRCMP(連邦警察)に代わる警察組織となるサレー・ポリス・サービス(SPS:サレー市警)が7月2日、SPSの名称が入った新しいパトカー10台を披露した。SPSノーム・リピンスキー長官は声明で、「SPSのパトカーが道路を走ることは、サレーの警察組織の移行において重要な一歩だ」と喜びをあらわにした。

 SPSは11月29日に正式に発足する予定だが、ここに至る道のりは険しかった。2018年にRCMPからSPSへの移行が決まったものの、2022年に「RCMP存続」を掲げたブレンダ・ロック氏が市長に当選。SPS移行を支持する州政府と市長の間で激しい攻防戦が繰り広げられた。今年5月にようやくBC州最高裁判所の判断によってSPSがサレー市の警察組織になることが決まった。

 SPSの名称が入ったパトカーは発足までにさらに20台追加される予定だという。それまでサレー市ではSPSとRCMPのパトカーが混在することになる。

 また警察官についてこれまでに367人を雇用したが、2027年までに860人まで増員しなければならない。リピンスキー長官は、SPSが今後どれだけ人員や車両を増やすかはRCMPからの人員、車両の移行によるとしている。

 サレー市はメトロバンクーバーでもバンクーバー市に次いで人口が多く、将来的にはメトロバンクーバー最大都市になると予測されている。

(記事 編集部)

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