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BC州のリンゴ、冷蔵施設がなく廃棄の危機に

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州で収穫期が近づいているガラ(リンゴの品種)が危機に直面している。収穫したリンゴを冷蔵保存する設備がないという。

 BCツリーフルーツ生産者協会によると生産者たちはBCツリーフルーツ協同組合から冷蔵設備の提供を受けていたという。ところが同組合が今年7月に突然閉鎖。極端に少ない果物の生産量と厳しい市場の状況を受けた決断と説明している。

 BC州パム・アレクシス農業大臣は組合閉鎖後に作られた緊急グループが早急に案を出すと述べたが、同時に組合の損失を埋めるフルーツパッケージ業者はほかにも充分にいるとの見解を示していた。

 これに対し野党議員や業界関係者は政府に介入を求めていた。組合の施設、とりわけ冷蔵保存設備を確保して使用可能にしてほしいと言う。冷蔵設備があればリンゴを10カ月間保存することができると訴える。

 同協会ピーター・シモンセン氏によると冷蔵設備がなければ生産者は収穫したリンゴを9月と10月に売り切らなければならない。そうするとリンゴの価格が下がるため生産者は収穫する意味がなくなり、リンゴ園に「腐ったリンゴのカーペットができる」と懸念を示している。

 同大臣は組合の解散が裁判手続きに入っているため、政府が組合の設備を取得するのは難しいと発表。一方で8月13日には果樹生産者を援助するための支援策を発表した。

(記事 編集部)

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BC州中央部で大規模な地滑り、チルコティン川からフレイザー川にがれきが流出

BC州中央部を流れるチルコティン川、ダムが決壊してがれきが流れ出している。2024年8月7日。Photo courtesy of BC government
BC州中央部を流れるチルコティン川、ダムが決壊してがれきが流れ出している。2024年8月7日。Photo courtesy of BC government

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州中央部ウイリアム・レイク市から南西約100キロメートルの地点で、7月31日に大規模な地滑りが発生した。その結果、チルコティン川がせき止められ11キロに渡ってできたダムが決壊、8月8日にはメトロバンクーバーまでがれきが流れ着いた。

 BC州政府ボーイン・マー危機管理大臣は当初の発表で、最善のシナリオは水がダムの上を緩やかに流れ、土石流が発生しないことと話していた。一方で最悪の場合にはダムの突然の決壊によって水が一気にチルコティン川とフレイザー川に流れ込むことが考えられると予測した。

 これを受けて州政府は8月2日に緊急警報を発令。ハンスヴィル・ブリッジとフレイザー川合流地点との間のチルコティン川付近にいる人々にただちに避難するよう呼びかけた。

 その後8月3日には、最新の予測で水がダムの上を自然に流れる可能性が高いという結果が出たと発表。下流地域における土砂災害のリスクは当初予想されていたよりも小さいと推測された。

 しかしBC州ネイサン・カレン天然資源大臣は「予想はモデルであって保証はない」と述べ、マー大臣によるとBC州政府はリルエットの入院患者の移動や家畜2,500頭の避難など必要な措置を取り災害の可能性に備えていたという。

 結局大災害になることは避けられたが、チルコティン川とフレイザー川はサーモンが遡上してくる川として知られ、周辺のサーモン漁を生業としている先住民族からは今後の影響を懸念する声が上がっている。

(記事 編集部)

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キツラノプールがオープン、9月22日まで

最長レーンの長さが137メートルもある巨大プール、キツラノプール。海のすぐそばにあり、塩辛い。Photo by Pacific Walkers
最長レーンの長さが137メートルもある巨大プール、キツラノプール。海のすぐそばにあり、塩辛い。Photo by Pacific Walkers

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー市キツラノにあるキツラノプールが8月7日にオープンした。今夏は閉鎖を表明していたバンクーバー市だったが一転短期間でもオープンすることを発表、この日を迎えた。

 オープンの会見にはケン・シム市長も姿を見せ、修復してオープンまでこぎつけたスタッフをねぎらった。

 同プールはバンクーバーで人気のキツラノビーチに隣接する屋外プールで、北にはノースショアの山々を臨みながら泳げるのが魅力。毎年多くの人が利用している。137メートルという長さが特長のプールだが、浅い場所や子どもが遊べるコーナーもあり、家族連れなどが多く利用する。

 今夏は例年より延長して9月22日まで利用できる。利用の予約は必須ではないが市は推奨している。

(記事 編集部)

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バンクーバーのウォルマート店内で火災、放火の可能性

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー市にある大型スーパーマーケット、ウォルマートで営業時間中に突然火の手が上がる事件があった。

 火災が起きたのは7月27日午前10時ごろ。グランビュー・ハイウェイとバウンダリー・ロードにあるバンクーバー市唯一の店舗で、寝具セクション付近から突然炎が上がったという。SNSに投稿された動画では、炎は天井付近まで達する勢いで燃えている。さらに人々の叫び声や警告を発する店内放送が聞こえるなど、緊迫した状況が映し出されていた。

 事件当時、店内は多くの買い物客がいたが全員無事に屋外に脱出し、けが人はいなかった。ウォルマートの損害額は数百万ドルになるという。同店の駐車場は封鎖され、作業員が店内の修復作業に追われた。

 火災の原因についてバンクーバー市警察は、捜査は初期段階としながらも放火とみていると発表した。事件当時、現場にいた人に情報提供を呼びかけている。

 ウォルマートのシニア・コミュニケーション・ディレクター、サラ・ケネディ氏はCBCニュース電子版の取材に対し、「公共の場での放火はショックかつ危険で、恥ずべきことだ」と話した。

(記事 編集部)

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毎年死亡事故発生、バンクーバーの人気観光地リン・キャニオンで崖からの飛び込みをしないよう注意喚起

リン・キャニオン・パーク内にある滝。ブリティッシュ・コロンビア州ノースバンクーバー市。Photo by Japan Canada Today
リン・キャニオン・パーク内にある滝。ブリティッシュ・コロンビア州ノースバンクーバー市。Photo by Japan Canada Today

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州ノース・バンクーバーRCMP(連邦警察)と消防署は、人気アウトドアスポットのリン・キャニオン・パークを訪れる人々に崖から川に飛び込むクリフジャンプを行わないよう呼びかけた。

 警察と消防署は、気温の上昇が予想されるBCデーの3連休を前に、リン・キャニオンでの安全に関する動画を作成し、クリフジャンプの危険性について説明した。表面に出ていない、水面下の岩にぶつかる可能性があること、流れが非常に速いこと、夏でも水温が低いので低体温症になる危険性があることを述べている。

リン・キャニオン・パーク内に設置されている飛び込み禁止の看板。ブリティッシュ・コロンビア州ノースバンクーバー市。Photo by Japan Canada Today
リン・キャニオン・パーク内に設置されている飛び込み禁止の看板。ブリティッシュ・コロンビア州ノースバンクーバー市。Photo by Japan Canada Today

 公園内にはクリフジャンプの危険を示す看板やフェンスがあるにも関わらず、飛び込む人が後を絶たない。多くは若者で、友達からピアプレッシャー(同調圧力)を受けて飛び込むケースもある。毎年多くの救助活動が行われ、50年で40人以上が死亡している。

 今年7月3日には水泳経験の少ない20代の男性がツイン・フォールズに飛び込んで死亡。その数日後には酔ってクリフジャンプした20代男性が自力で陸に上がることができず、レスキューチームに救助されている。パーク内では飲酒は禁止されている。

(記事 編集部)

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カナダ銀行、政策金利を6月に続いて引き下げ

 カナダ中央銀行は7月24日、政策金利を0.25%引き下げ4.5%とすると発表した。カナダ銀行の利下げは6月に続いて今年2回目。

 利下げした理由について、3点を考慮したと説明。「第1に、金融政策が幅広い物価上昇圧力を緩和するために機能している。第2に、経済が供給過剰にあり、労働市場に余剰があるため、インフレ圧力を生じさせることなく経済が成長する余地が広がっている。第3に、インフレ率が2%目標に近づくにつれて、インフレ率が予想より高くなるリスクと、経済とインフレ率が予想より弱くなるリスクとのバランスが重要になっている」としている。

 さらに「今後、インフレはさらに緩やかになると予想されるが、来年にかけての進展は一様ではないだろう」と予測。今後の金利については、「もしインフレ率が我々の予想とほぼ一致して緩和を続ければ、政策金利のさらなる引き下げを予測するのは合理的である」とさらなる金利引き下げもありえることを示唆した。

 カナダ統計局が発表したインフレ率は、5月に上昇した後、6月は2.7%と緩やかになり、広範なインフレ圧力は緩和していると説明。

 カナダ経済については、「人口が3%程度と堅調に増加しているため、経済の潜在生産高はGDPを上回るペースで成長している。ただ、個人消費と住宅消費を含む家計支出は低迷し、労働市場にも停滞の兆しがある。失業率は6.4%に上昇し、雇用は労働力人口より緩やかな伸びを続け、求職者は仕事を見つけるのに時間がかかっている」と分析。

 GDP(国内総生産)成長率については、2024年は1.2%、2025年2.1%、2026年2.4%と予測。2025年から2026年にかけては、景気回復により過剰供給が徐々に吸収されていくだろうと説明している。

 次回の発表は9月4日。

(記事 編集部)

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Honda Celebration of Light 2024 優勝はイギリス

 毎年バンクーバーの夜空を彩るHonda Celebration of Light。今年は7月20日のポルトガルを皮切りに、24日にはマレーシア、27日にイギリスが、大きな花火を打ち上げた。

 日が長い夏のバンクーバーでは花火は午後10時から始まる。それでも始まる頃はまだ西の空にはオレンジ色や濃紺が残り、幻想的なショーを演出した。

 大会実行委員会広報によると、花火大会があったバンクーバー市ダウンタウンのイングリッシュベイには3日間で約100万人が詰めかけたという。

 多くの人々を楽しませてくれた3カ国だが、優勝したのはイギリス(Team Pyrotex Fireworx)。大会広報は7月31日「どの国も、すばらしい花火で見る人を魅了した」が、「市民票も、審査員票も、イギリスを選んだ」と発表した。

 今年は花火の前にドローンでのショーも各国が披露した。

花火の前に行われたドローンショー。Honda Celebration of Light 2024、イギリス。2024年7月27日、バンクーバー市。Photo by Koichi Saito
花火の前に行われたドローンショー。Honda Celebration of Light 2024、イギリス。2024年7月27日、バンクーバー市。Photo by Koichi Saito
Honda Celebration of Light 2024、イギリス。2024年7月27日、バンクーバー市。Photo by Koichi Saito
Honda Celebration of Light 2024、イギリス。2024年7月27日、バンクーバー市。Photo by Koichi Saito
Honda Celebration of Light 2024、イギリス。2024年7月27日、バンクーバー市。Photo by Koichi Saito
Honda Celebration of Light 2024、イギリス。2024年7月27日、バンクーバー市。Photo by Koichi Saito
Honda Celebration of Light 2024、イギリス。2024年7月27日、バンクーバー市。Photo by Koichi Saito
Honda Celebration of Light 2024、イギリス。2024年7月27日、バンクーバー市。Photo by Koichi Saito
Honda Celebration of Light 2024、イギリス。2024年7月27日、バンクーバー市。Photo by Koichi Saito
Honda Celebration of Light 2024、イギリス。2024年7月27日、バンクーバー市。Photo by Koichi Saito
Honda Celebration of Light 2024、イギリス。2024年7月27日、バンクーバー市。Photo by Koichi Saito
Honda Celebration of Light 2024、イギリス。2024年7月27日、バンクーバー市。Photo by Koichi Saito

(記事 編集部)

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バンクーバー市、新築住宅へのガス暖房設備設置を許可へ

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー市は新築住宅の暖房設備や給湯に天然ガスを利用することをこれまで条例で禁じていたが、7月23日バンクーバー市議会はこの条例の廃止を決定した。

 採決ではバンクーバー市ケン・シム市長を含む市議6人が賛成の6対5で可決した。条例の廃止を提案したブライアン・モンテギュー議員(ABCバンクーバー)は、中所得者層向け住宅や集合住宅建設への壁を減らし住宅価格を下げるのが目的とし、暖房や給湯の選択肢を増やすためでもあると声明で述べている。

 CBCニュース電子版によると、ABCバンクーバーでもピーター・メイズナー議員、リサ・ドミナート議員は反対に回った。バンクーバー・グリーン党所属の市議と環境保護団体はこの動きを激しく非難している。

 ピート・フライ市議(バンクーバー・グリーン党)は「全てが電化に向かっている流れの中で(条例廃止は)大きな後退だ」と話している。

 非営利団体スタンド・アースのシニア・キャンペーン・ディレクター、リズ・マクドウェル氏は屋内での天然ガス利用は多大な二酸化炭素を排出すると指摘する。また今回の提案はガス業界のロビー活動の結果ではないかとも。モンテギュー議員はマクドウェル氏の指摘を否定している。

 バンクーバー市の報告によると、同市は2030年までに温室効果ガス排出量を50%減らすことを目標に掲げているが実現は難しいという。

(記事 編集部)

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6月のインフレ率は2.7%で前月より鈍化、食料品は前月より上昇

 カナダ統計局が7月16日に発表した6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で2.7%上昇し、5月の2.9%から下がった。ガソリン価格の前年比上昇率が鈍化したことが主な要因で、5月の5.6%上昇から6月は0.4%にとどまった。ガソリンを除いた6月のCPIは2.8%。

 中古車や家具などは供給量の増加により前年同月比でマイナスとなったのに対し、食料品は上昇している。

 食料品は前年同月比で、6月は2.1%で、5月の1.5%からさらに上昇した。中でも、乳製品2.0%、生鮮野菜3.8%、ノンアルコール飲料5.6%、フルーツ加工品9.5%などが高い上昇率となった。統計局によると2021年6月から2024年6月までの店舗で購入した食品価格は21.9%上昇している。

(記事 編集部)

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ジャスパー国立公園を山火事が襲う

2024年7月24日午後8時30分(山岳部標準時)Photo from Jasper National Park, Parks Canada X post
2024年7月24日午後8時30分(山岳部標準時)Photo from Jasper National Park, Parks Canada X post

 カナダで人気の観光地アルバータ州のジャスパー国立公園が山火事に襲われている。国立公園を管理するパークスカナダによると、7月25日12時45分(山岳部標準時)に町内の多くの家屋が焼失。正確な焼失面積などは把握していないとして言及は避けたが、同日に同州ダニエル・スミス州首相が会見で言った「(町の)30から50%が焼失」は正確かどうか分からないとしている。

 報道によると山火事の被害を受けたのは、町の西側の地区で、東側は比較的被害が少ないという。

 ジャスパーには7月22日に避難指示が出され、住民や観光客が避難。パークスカナダによると約20,000人が無事に避難して、死傷者は出ていないと発表している。避難者は、近くの都市、エドモントンやカルガリー、さらにはブリティッシュ・コロンビア州にも避難した。

 カナダ政府はアルバータ州政府からの要請を受けてカナダ軍を派遣する。消火活動には、メキシコ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカからも消防士が応援に駆け付ける。ジャスパーは今晩から雨の予報で、消火の手助けになると見られている。

(記事 編集部)

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サッカー女子カナダ代表パリ五輪初戦勝利もドローン偵察問題で監督解任、衝撃の過去も

Photo courtesy of Canada Olympic Committee
東京五輪で金メダルを獲得したカナダ女子サッカーチーム。2021年8月6日(日本時間)、横浜国際総合競技場。Photo courtesy of Mark Blinch/Canada Olympic Committee

 フランスで開催されているパリ五輪のサッカー女子カナダ代表が7月25日に初戦ニュージーランドに2-1の逆転勝利を収めた。東京五輪で金メダルのカナダ代表は連覇に向けて好発進と行きたいところだが、ドローン偵察問題が暗い影を落としている。

 カナダオリンピック協会(COC)は7月24日付(パリ現地時間)に声明を発表。「7月22日にニュージーランド・サッカー協会からの苦情を受けて、カナダ代表の非認定スタッフがサンテティエンヌでフランス当局に拘束されたことを知らされた」と公表、スタッフはドローンを使ってニュージーランドチームの練習を録画していたとみられると説明した。この時はニュージーランド代表に謝罪したとしただけだった。

 しかし翌日には、22日だけでなく19日にも偵察していたことを把握したとして、関係した2人、非認定スタッフのジョセフ・ロンバルニさんとロンバルニさんが偵察結果を報告するアシスタントコーチのジャスミン・マンダーさんを追放し、カナダへ帰国させると発表した。またベブ・プリーストマン監督が最終的な責任は自分にあるとして初戦のニュージーランド戦では指揮を執らないと決めたという監督の意向をCOCが受け入れたとして、初戦はアシスタントコーチが指揮を執った。

 ところが7月26日にはCOCが、カナダサッカー協会がプリーストマン監督を資格停止処分としたためオリンピックチームから解任したと発表。女子チームはスペンス・アシスタントコーチが指揮を執る。COCはカナダサッカー協会ケビン・ブルーCEOのコメントを発表。ドローン偵察について新たに受け取った情報からプリーストマン監督を解任する結論に至ったと説明した。

 ドローン偵察についてはCOCだけでなく、国際サッカー連盟(FIFA)も調査を行う。

元スタッフが衝撃告白、ドローン偵察は過去にも

 パリ五輪での偵察事件でも衝撃が走ったカナダサッカー協会だが、7月25日、カナダのスポーツ専門チャンネルTSN電子版が過去にもドローン偵察をしていたと語る元スタッフの証言を掲載した。TSNによると女子だけではなく、男子チームも行っていたという。

 TSNへの情報提供者は、女子チームのスタッフは2021年の東京五輪でもドローン偵察を行い、日本代表の練習も偵察したと証言している。

 記事では、カナダサッカー協会が今回のパリ五輪だけでなく男女代表チームの過去の行いが正しかったかについても調査して公表すると語ったと伝えている。

(記事 編集部)

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ナオミ・オノテラさん殺害事件で夫に禁錮16年の判決

行方不明のNaomi Onoteraさん。Photo courtesy of Langley RCMP
行方不明のナオミ・オノテラさん。Photo courtesy of Langley RCMP

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州ラングレー市で司書のナオミ・オノテラさんが殺害された事件で、BC州最高裁判所は夫のオブネス・リージス被告に禁錮16年の判決を言い渡した。

 事件が起きたのは2021年8月。オノテラさんは自宅で目撃されたのを最後に行方が分からなくなっていた。同年12月にオノテラさんの遺体が発見された。

 リージス被告は、自宅でオノテラさんと口論になった際に頭部を殴って殺害したと述べた。その後、遺体をバラバラにしてフォート・ラングレー市のフレイザー川に捨てたという。また、当時18カ月だった娘が口論と暴行の現場を目撃していたと話し、さらには遺体遺棄にも伴ったと語っている。

 今年5月に始まった裁判で同被告は当初無罪を主張していたが、その後容疑を認めた。オノテラさんを殺害する意思はなかったと言い、オノテラさんと娘に対して謝罪の意を表している。

 リージス被告には禁錮16年が課されたがすでに拘束されているため、残りは約12年となる。BC州最高裁判所マーサ・M・デブリン裁判官は判決にあたり、パートナーへの暴力は許されないことを示す必要があると述べている。

(記事 編集部)

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