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垣内航さんの友人らで支援の輪、Go fund meを立ち上げ

垣内さんの友人や同僚らが事件現場に集まり哀悼した。2024年6月6日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today
垣内さんの友人や同僚らが事件現場に集り哀悼した。2024年6月6日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today

 今月5日バンクーバー市で垣内航さんが刺殺された事件で、友人らが支援の輪を広げている。

 垣内さんが勤務していたHapa Izakayaオーナーのジャスティン・オルトさんが、垣内さんの家族を支援するためのGo fund meを立ち上げた。

 オルトさんはGo fund meサイトで、息子を失ったという悲しい事実だけでなく、その後にバンクーバーで負うさまざまな金銭的負担、航空券代、滞在費、食費、交通費、葬儀代に加え、バンクーバー滞在中に失う給与などを両親だけで負担するのは、あまりにも不公平とレストランのスタッフと話し合ったと言う。そこで、両親の許可を得てGo fund meを立ち上げたと説明している。どんなに小さな金額でも助けになると呼び掛ける。

 オルトさんは、寄付をしてくれた人、サイトを訪れてくれた人に、「ワタルくんのご両親、友人、同僚に代わり、みなさんの気持ちに感謝します」と綴っている。

 目標額は4万ドル。https://www.gofundme.com/f/wataru-kakiuchi-family-assistance-fundraiser

訂正:6月21日に掲載した記事には、「期限6月23日」と記載しましたが寄付は継続して可能ということが分かりましたので、訂正いたします。

(記事 編集部)

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BC州カリブー地域でスクールバスを巻き込む事故、1人が死亡

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州カリブー地域で、6月21日に交通事故が2件立て続けに起き、1人死亡14人が病院に搬送された。

 1件目は生徒が乗ったスクールバスを巻き込んだ事故だった。現場はラック・ラ・ハッチ北部ハイウェイ97のバトラー・ロード付近。B.C. Highway Patrolによると、走行中だったスクールバスが道を逸れハイウェイ沿いの土手に落ちたという。

 Cariboo-Chilcotinスクール・ディストリクトによると、バスには100マイル・エレメンタリーとホースレイク・エレメンタリーの6年生と7年生が乗っていた。ガヴィン・レイクに遠足に行った帰りだったという。

 その後に同じ場所で2件目の事故が起き、歩行者が車両に跳ねられた。救急隊が救命措置を行ったが被害者は死亡した。

 CBCニュース電子版はB.C. Emergency Health Servicesの話として、この事故で36人が重軽傷を負ったと伝えている。現場には救急車11台と救急輸送機7台が派遣され、7人が救急車で、別の7人が救急輸送機で、病院に搬送された。

 事故後ハイウェイ97は両車線とも数時間に渡って閉鎖されたが、22日午前2時ごろに再開された。

(記事 編集部)

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バンクーバーで人気の屋外プール、今夏は閉鎖へ

最長レーンの長さが137メートルもある巨大プール、キツラノプール。海のすぐそばにあり、塩辛い。Photo by Pacific Walkers
最長レーンの長さが137メートルもある巨大プール、キツラノプール。海のすぐそばにあり、塩辛い。Photo by Pacific Walkers

 バンクーバー市の人気アウトドアプールが今夏は使用できないことが分かった。市が6月5日に発表した。

 市によると冬の間の修繕では間に合わなかったという。「オフシーズンに修理したにもかかわらず、プールはまだかなりの量の水を失っており、プールの化学薬品のバランスをとることが不可能となっている。バンクーバー・コスタルヘルスが現状ではプールを安全に運営できないことを確認している」と説明している。

 昨夏は例年から遅れてオープンしたが、「キツラノプールは50年以上前に建設され、耐用年数を迎え、多くの部品が故障、劣化し、修理が必要になっている」という。

 バンクーバー市ケン・シム市長は「キツラノプールの建て替え」も検討していると明かした。今月26日にはそのための動議を議題にするという。スポンサーを募るなど新しい形での将来のキツラノプールの在り方を探るというバンクーバー市だが、今年はキツラノプールファンにとってはさみしい夏となりそうだ。

 バンクーバー市公園庁は代わりに、セカンドビーチプールの利用時間延長を発表している。

(記事 編集部)

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2024夏のイベント特集(6月後半から7月中旬まで)

75周年記念オブジェ、サーモン船の前で記念撮影。2022年7月1日リッチモンド市スティーブストン。Photo by Japan Canada Today
75周年記念オブジェ、サーモン船の前で記念撮影。2022年7月1日リッチモンド市スティーブストン。Photo by Japan Canada Today

 バンクーバーもいよいよ夏本番!6月20日に夏至を迎え、公式に「夏」となったバンクーバー近郊のイベントを紹介。まずは6月後半から7月中旬まで。

6月のイベント

5月~8月16日 Playland – バンクーバーの遊園地プレイランド。今年は8月16日まで。開園日は6月は土・日、7月・8月は水曜~日曜。https://www.pne.ca/playland/

6月9日~10月27日 日系ファーマーズマーケット「産地直送」 – 日系のベンダーが揃うファーマーズマーケット。6月から10月の第2、第4日曜日に開催。https://centre.nikkeiplace.org/events/nikkei-garden-farmers-market-2024/

6月11日~9月21日 Bard on the Beach – バンクーバー市のキツラノに野外テントを張って開催されるシェイクスピアの舞台。今年は、「十二夜」「マクベス」「ハムレット」「間違いの喜劇」「尺には尺を」が上演される。https://bardonthebeach.org/

6月17日~ Lavenderland – リッチモンドで開催されているラベンダーをテーマのイベント。https://www.lavenderland.ca/

6月21日~30日 Vancouver International Jazz Festival – バンクーバーで最大の音楽フェスティバル「バンクーバー・ジャズフェスティバル」。2週間、街中がジャズに包まれる。無料のイベントも多いので、ウェブサイトを要チェック!https://www.coastaljazz.ca/

6月22日 Ichari-Van NIGHT-バンクーバー沖縄太鼓主催の沖縄のイベント。沖縄県の戦没者追悼の日「慰霊の日」(6月23日)と同時刻で行われ、恒久平和を願い、そして世界にその想いを発信する事が目的。https://www.japancanadatoday.ca/2024/06/10/ichari-van-night-2024/

6月22日 Lynn Valley Days – ノースバンクーバーにある人気の公園リンバレーで開催されるコミュニティフェスティバル。https://www.dnv.org/events/lynn-valley-days

6月22日 Squamish Beer Festival – バンクーバー郊外スココミッシュで開催されるビールフェスティバル。https://www.squamishbeerfestival.com/

6月22日、23日 Vancouver Dragon Boat Festival – バンクーバーダウンタウンの南側、フォールスクリークで開催されるドラゴンボート・フェスティバル。その迫力あるレースは一見の価値あり。https://concorddragonboatfestival.ca/

6月23日 Greek Day on Broadway – バンクーバー市キツラノ地区でメイン通りブロードウェイを歩行者天国にして開催されるギリシャフェスティバル。辺り一面にグリークフードの匂いが立ち込める。https://www.greekday.com/

6月29日~7月6日 Taiwanese Canadian Cultural Festival – 7月1日カナダデーをはさんで開催される台湾系カナダ人コミュニティのフェスティバル。バンクーバーダウンタウンのアートギャラリー広場を中心に開催される。https://tccfestival.ca/

7月1日 Canada Day – カナダの建国記念日カナダデーではメトロバンクーバー各地でイベントが開催。バンクーバーダウンタウンではウォーターフロントで開催される。ただ、今年も花火は中止と発表された。

7月1日 Steveston Salmon Festival – 毎年カナダデーにリッチモンドスティーブストンで開催されるイベント。今年は「サーモンベイク」も復活する。戦前から日系カナダ人が多く住むことから日系カナダ人コミュニティのイベントとしても知られている。https://stevestonsalmonfest.ca/

7月4日~14日 Indian Summer Festival – バンクーバーで開催される80以上のアーティストを紹介するイベント。https://indiansummerfest.ca/dive-into-the-world-of-paradox-at-indian-summer-festival-2024

7月5日~8月24日 Theatre Under the Stars – スタンレーパークの野外ステージ開催されるミュージカル。https://tuts.ca/

7月5日~7日 Carnaval del Sol – バンクーバーのラテンアメリカの祭典。陽気な雰囲気に包まれる3日間。今年は15周年。https://www.carnavaldelsol.ca/

7月6日 Vancouver Symphony Orchestra “Symphony at Sunset” – VSOが夏の夕暮れに届ける無料の野外コンサート。バンクーバーダウンタウンのサンセットビーチで開催。https://www.vancouversymphony.ca/event/symphony-at-sunset/

7月6日 Vancouver Craft Beer Festival – バンクーバーのPNEで開催されるクラフトビール・フェスティバル。https://www.vancouvercraftbeerweek.com/

7月6日 Khatsahlano Street Party – バンクーバー市キツラノの4thアベニューで開催されるストリートフェスティバル。https://khatsahlano.ca/

7月10日 Gastown Grand Prix – 今年50周年を迎える自転車レース。バンクーバーダウンタウンのガスタウンで開催。選手は13カ国から参加する。https://globalrelayggp.org/

7月13日 Symphony in the Park –Vancouver Symphony Orchestraがバーナビー市のディアレイク・パークで開催する無料の野外コンサート。https://www.vancouversymphony.ca/event/symphony-in-the-park

7月14日 Bastille Day –バンクーバーでフランス文化に触れる1日。詳細はウェブサイトを参照。https://www.bastilledayfestival.ca/

7月19日~21日 The Vancouver Folk Music Festival – バンクーバーのジェリコビーチで開催されるフォークミュージックフェスティバル。毎年多くのフォークファンが集う楽しい3日間。https://thefestival.bc.ca/

夏期に長期間開催されているイベント

4月26日~10月4日 Richmond Night Market – 毎年夏に開催されるナイトマーケット。開催日は金・土・日と祝日。バンクーバー国際空港のすぐ南、スカイトレインで行くのが便利。http://richmondnightmarket.com/

5月10日~9月13日 Shipyards Night Market – ライブ音楽やフードトラックが並ぶノースバンクーバーのナイトマーケット。対岸にダウンタウンを見ながら楽しめる。毎週金曜日開催。https://shipyardsnightmarket.com/

Vancouver Canadians 2024Season-4月から始まっているバンクーバー・カナディアンズの2024年シーズン。詳細はウェブサイトを参照。バンクーバー・カナディアンズはMLBトロント・ブルージェイズ傘下の5Aチーム。https://www.milb.com/vancouver

ウエストジェット整備士のストライキ、回避される

WestJet (file photo)
WestJet (file photo)

 懸念されていた航空会社ウエストジェットの整備士によるストライキが回避された。6月19日にウエストジェットは、同社と組合の双方が合意を目指して交渉の場に戻るとの声明を発表した。

 アルバータ州カルガリー市に本社を置くウエストジェット社は、同社整備士約670人を代表する組合Aircraft Mechanics Fraternal Associationと数カ月に渡って労使交渉を行っていた。しかし組合側は、圧倒的多数で暫定的合意に反対し、同社が要求したカナダ労使関係委員会(Canada Industrial Relations Board:CIRB)による調停も拒否。6月20日夜からストライキを実施すると通告していた。

 これを受けて航空会社側が、通告されたストライキ実施日前の6月19日に30便以上の運航をキャンセル。数千人の乗客が影響を受ける事態となった。

 同社ディードリック・ペン社長は声明で、運休についての乗客や従業員の理解に感謝の意を示すとともに、さらなる業務停止を避けるため合意に向けて全力を尽くすと発表。CIRBが同社に対し、調停を行うべきかどうか決断するにはさらなる時間が必要だと述べたことも明かした。

 両者の労使交渉は来週に再開される予定だという。

(記事 編集部)

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カリブー保護でクリンシーザ州立公園を拡張、州最大の州立公園に

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府は、州北東部にあるクリンシーザ州立公園を拡張し、カリブーなどの動物の保護区を設置すると6月14日に発表した。保護区は約2,000平方キロメートルで州内最大の州立公園となる。

 これは2020年に提携された、2つの先住民族ソールトー・ファーストネーションとウエストモバーリー・ファーストネーション、BC州政府、そしてカナダ政府のパートナーシップに基づくもの。四者はサザンマウンテン・カリブーの保護で合意した。クリンシーザ州立公園はBC州チェトウインドの西にあり、バンクーバーから1,100キロ北に位置している。

 BC州内のカリブーは20世紀になって約55パーセント減少、サザンマウンテン・カリブーの個体数は4,000頭を下回る事態となった。原因は主に人間の生息地攪乱による捕食動物の増加だという。しかし、妊娠したメスのカリブーの保護や生息地環境の回復、オオカミなど捕食動物の管理といった政策が功を奏し、カリブーの数は増加。2013年には36だったクリンシーザのカリブーの群れ数は現在138となっている。

 公園の拡張は、フィッシャー、カワマス、グリズリーベアなど他の動物の保護のほか、先住民の宗教的、文化的に重要な場所の保存も目的としている。

(記事 編集部)

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BC州の白いグリズリーベア「ナコダ」交通事故で死亡

 「ナコダ(正式名称ベア178)」と呼ばれて親しまれた白いメスのグリズリーベアが、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州ヨーホー国立公園で死亡した。交通事故だった。

 カナダ国立公園を管理するパークスカナダによると事故が起きたのは6月6日。カナダを横断する高速道路トランスカナダ・ハイウェイのレイク・オハラ出口近くで、ナコダは列車に驚いて道路に飛び出したという。道路上にいた車2台のうち、1台目は避けられたが、後ろにいた2台目の車は間に合わずナコダと衝突した。

 事故後、ナコダはハイウェイのフェンスをよじ登り、軽く足を引きずりながら道路から離れたところを当局職員が目撃したという。野生のクマは大ケガを負っても回復することがよくあるため当局はそのままナコダの様子を見ることに。しかし6月8日にナコダのGPS首輪からシグナルが送られ死亡が確認された。

 ナコダには子ども2頭がいたが、6月6日ナコダの事故に先立ち別の交通事故に遭って死亡したという。

 パークスカナダによると、ナコダはタンポポを食べるために道路脇のくぼみによく出てきていた。そのため人間との接触が多く道路脇にいることに「慣れすぎていた」という。「人に慣れたクマは良くない結果にいたることが多い」とし、国立公園を訪れた人々に、野生動物を見るために車を止めないこと、運転には注意を払いスピード制限を守ることを勧告している。

(記事 編集部)

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日本人男性刺殺事件、バンクーバーで悲しみ広がる

垣内さんの友人や同僚らが事件現場に集まり哀悼した。2024年6月6日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today
垣内さんの友人や同僚らが事件現場に集り哀悼した。2024年6月6日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today

 ブリティッシュ・コロンビア州バーナビー市在住の垣内航さん(32)が6月5日にバンクーバー市チャイナタウンで刺殺された事件で、コミュニティでは悲しみが広がっている。

 6日には事件があった現場に友人や同僚が集まって、垣内さんの死を悼んだ。

 在バンクーバー日本国総領事館は事件を受け7日に丸山浩平総領事のコメントを以下の通り発表した。「在留邦人の方が被害者となる極めて許しがたい事件が発生してしまいました。被害に遭われた垣内様ご本人のご無念はもとより、ご親族やご友人、周囲の方々のご心中を思うほどに、憤りを禁じ得ず、悲しみが深まります。日本総領事館として、今後ご家族への支援等に万全を期し、また捜査機関からの情報提供を受けつつ、在留邦人の皆様への安全情報等の発出に、更に遺漏なきを期してまいります。
 ケン・シム・バンクーバー市長より私に直接連絡があり、垣内様、そして全ての在留邦人の方々への深いお悔やみの気持ちが伝達されました。私からは、改めて捜査の早期進展と在留邦人の安全確保への取り組みを要請しました。志を抱いて日本からこの地に渡り、懸命に生きてこられた垣内様は、多くの方々に慕われ、愛される存在でした。心より哀悼の意を表し、謹んでご冥福をお祈りいたします」。

 バンクーバー市ケン・シム市長は6日に声明を発表。「無分別な暴力行為により、私たちの街は衝撃と悲しみに包まれています。バンクーバー市を代表し、垣内氏のご家族、ご友人、同僚の方々に深い哀悼の意を表します」と述べ、コミュニティと悲しみを共有していると寄り添った。またバンクーバー市警が全力で加害者を見つけることを約束し、市民にも情報提供を呼び掛けた。

 バンクーバー市警察は、6月5日午前12時〜午前3時に現場付近にいた人からの情報とドライブレコーダー(ダッシュカム)映像の提供を求めている。情報提供はバンクーバー市警Homicide Unit 604−717−2500まで。

追記:6月12日にバンクーバー市警は容疑者を逮捕したと発表した。

(記事 編集部)

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バンクーバーの日本人男性刺殺事件、容疑者を逮捕

カキウチさんの友人や同僚らが事件現場に花を手向けた。2024年6月6日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today
カキウチさんの友人や同僚らが事件現場に花を手向けた。2024年6月6日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市チャイナタウンで6月5日に日本人男性が刺殺された事件で、バンクーバー市警察は6月12日、容疑者1人を逮捕したと発表した。

 被害者はバーナビー市在住の垣内航さん(32)。6月5日の午前3時30分頃にメイン・ストリートとユニオン・ストリート付近で、何者かに刺されてけがをしているところを発見された。垣内さんは病院に運ばれる前に死亡した。

 警察は、6月10日午後にダウンタウン・イーストサイドでティモシー・イスボーン容疑者(32)を逮捕したと発表。容疑者は第二級殺人罪の疑いが持たれている。警察は、垣内さんと容疑者の間に面識はなく無差別攻撃だったとみている。

 垣内さんはバンクーバー市イェールタウンにある日本食レストラン「Hapa Izakaya」でシェフとして働いていた。同僚の話によると、事件当日垣内さんは同僚とガスタウンにいたという。その後、帰宅するためにタクシーをつかまえようとしていたと見られている。

 バンクーバー市警はニュースリリースで、「コミュニティのサポートのもと、24時間体制の捜査を行った結果、容疑者特定に至った」と述べた。一方で、捜査は現在も継続中とし、さらなる情報提供を呼びかけている。情報提供はバンクーバー市警Homicide Unit 604−717−2500まで。

(記事 編集部)

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BC州政府、新しい人種差別ヘルプラインを開設

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州は5月30日、新しい人種差別ヘルプライン「Racist Incident Helpline」を開設した。肌の色、文化、民族、出身国などに基づく差別を経験、目撃した人を対象としており、240以上の言語に対応している。通話料は無料。

 このヘルプラインは、BC州と非営利団体United Way BC 211との共同によるもの。相談者は文化的背景に考慮したサポートを受けることができる。例えば、カウンセリングなどコミュニティ支援サービスの紹介や警察への報告の手助けなどが含まれる。BC州ニッキ・シャルマ司法長官は「人種差別は被害者の心に大きな傷を与えるもの」とし、ヘルプラインは個人のニーズに合わせた支援を行うものだと述べている。

 さらに州政府は、ホットラインに寄せられる匿名のデータに基づき、州内のいつ、どこで人種差別が起きているかを把握することで、より効果的に差別問題に取り組むことができるとしている。

 Racist Incident Helplineは1−833−457−5463(1−833−HLP—LINE)で、平日午前9時から午後5時まで。時間外にかけた場合は、ボイスメール(留守番電話)に連絡先を残すことができる。緊急事態の場合は911へ連絡を。

 ホットラインの詳細はこちら(日本語):https://racistincidenthelpline.ca/ja

(記事 編集部)

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バンクーバーで水上飛行機がボートと衝突

バンクーバーダウンタウン・コールハーバーにある水上飛行機ターミナルのHarbour Air。Photo by Japan Canada Today(File photo)
バンクーバーダウンタウン・コールハーバーにある水上飛行機ターミナルのHarbour Air。Photo by Japan Canada Today(File photo)

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー市ダウンタウンにある水上飛行機が発着するコール・ハーバーで6月8日、衝突事故が起きた。

 バンクーバー市警察によると、現場は観光地で知られるカナダプレース近く。午後1時ごろに、ハーバー・エア社の水上飛行機がレジャー用ボートにぶつかった。複数の人々が飛行機とボートに乗っていたが、数人がけがをして病院に運ばれた。警察はけが人の数を公表していない。

 ハーバー・エア社は声明で、水上飛行機には観光ツアー参加者5人とパイロットが搭乗していたと発表。ターミナルから離水する時にボートと衝突したという。飛行機の乗客、パイロットともにけがはなかったと発表している。

 報道によると、バンクーバー消防署の話としてボートには4人が乗船し2人が大けがをしたが命に別条はないという。また目撃談として、少なくとも2人が担架で運ばれ、飛行機はボートで牽引されたと伝えている。

 BC州の公共交通機関を運営するトランスリンクの報道担当ティナ・ラブグリーン氏もSNS上で事故について言及。現場付近にいたシーバスの船長がただちに方向転換し救命用ゴムボートの準備をしたとXに投稿した。

(記事 編集部)

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BC州で歩行者や自転車追い越し時の側方距離が定められる

バンクーバー市の自転車レーン。(File photo)Photo by Japan Canada Today
バンクーバー市の自転車レーン。(File photo)Photo by Japan Canada Today

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府は歩行者やサイクリストなどの「交通弱者」を自動車から守る新たな法律を6月3日から施行した。

 これは自動車のドライバーが、歩行者、自転車、オートバイ、電気スクーター、車椅子利用者などを追い越す際に、確保するべき間隔(側方距離)を定めたもの。

 制限速度が時速50キロ以下の道路の場合は少なくとも1メートルの距離を開けなくてはならない。制限速度が50キロより速い道路の場合、側方距離は最低1.5メートル。歩行者やサイクリストなどが車道から分離された歩道や自転車用レーンにいる場合は50センチとなる。側方距離は、自動車の最も出っ張っている部分(サイドミラーなど)から、交通弱者の最も出っ張っている部分(自転車のハンドルなど)の間を測る。

 違反した場合は最低で109ドルの罰金とペナルティポイント3点が課せられる。最大で罰金2,000ドルと禁固6カ月。

 BC州ロブ・フレミング運輸大臣は今回の法律について、交通弱者の安全だけではなく、歩行や自転車などよりアクティブな交通手段の促進が目的だとしている。

(記事 編集部)

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