安全に公園で遊ぶために
気候のよい春から夏にかけては、子どもたちに特に外でのびのびと遊んで欲しいと考える保護者が多いのではないだろうか。残念ながら今年は、新型コロナウィルス感染拡大阻止のため公園が閉鎖になり、外遊びもままならない状況が続いていた。しかし、経済再開計画も第二段階、第三段階と進み、公園だけでなく、公園内の遊具も使用が可能になってきている。
一方、BC州の新型コロナウィルス感染者は大幅に増えるということはないものの、一日の感染者数が一桁だったころと比べると、毎日10~20人の日が続いていて、州政府もワクチンが開発されるまではこれまでどおり物理的距離を確保して、大人数では集まらないなど、警戒を怠らないようにと呼び掛けている。安全に子どもが公園で遊ぶためにはどうすればよいのか。BC州疾病コントロール(BC Centre for Disease Control 以下『BCCDC』)が、コロナ禍の中で公園を使用する際の注意事項をまとめて、ウェブサイトで公開している。バンクーバー新報ではその内容をまとめて、さらに内容の説明など加筆した。
まず、健康状態の確認
外に出かける前に必ず確認して欲しいのは健康状態だ。子ども、そして付き添いの大人ともに、新型コロナの症状はないか、もう一度確認しよう。熱や寒気、のどの痛みや頭痛、鼻水、嗅覚の以上、吐き気、食欲不振、体の節々の痛みといった症状はないだろうか。
出かける前にもう一つ確認
可能であれば行き先の公園が開いているか、ウェブサイトなどで確認しよう。また、普段はトイレや更衣室などが利用できるところでも、感染阻止のために現在、閉まっているところもあるので、できれば前もって調べよう。調べることができない場合は、トイレがない可能性も考えて持ち物をを準備したい。また、遊具等はこまめに消毒しているわけではない。気になる人は消毒グッズを持参して、子どもが使う前に綺麗にすればいいが、実際は子どもが触りそうなところをすべて消毒するのは難しい。手洗いをしっかりすることで感染予防するというのが一般的な考え方だ。
持ち物
出かける前にもう一つして欲しいのは持ち物の確認だ。BCCDCが勧めている持ち物は
- ハンドサニタイザー、除菌ワイプ、水、ハンドタオル
- 自分の玩具やボールなどのスポーツ用品
- 飲用の水(ウォーターファウンテンの使用ができないところが多い)
- 帽子、日焼け止め、日光を防ぐ洋服
公園で注意したいこと
新型コロナウィルス感染防止のためにも、もし公園が混みあっていて、物理的距離を保てそうにないなら、一度、家に帰って、人が減ったころにもう一度行くことを勧める。物理的距離を守るのは子どもだけではなく、付き添いの大人やティーンエイジャーも同様だ。家族以外とは2メートル離れて過ごそう。子どもの場合は物理的距離を保つことより、ほかの子どもに触れないようにすることに気を付けたい。公園に着いたとき、あるいは公園から出るときも、物理的距離に注意しよう。
そのほか注意したいのは
・咳エチケット ー子どもにマスクやティッシュ・ハンカチ、袖を使って、口や鼻をおさえるように教えよう。
・子どもに目や鼻、口をできるだけ触らないように伝える
・家族以外とおもちゃや自転車を一緒に使う、あるいはお菓子など食べ物を家族以外からもらったりはしない
・ペットが家族以外のそばにいかないように、逆に他人のペットを触るのは避ける
などだ。
こまめに手洗い
最後になったが、新型コロナウィルス感染拡大阻止で、重要なのが手洗いの励行だ。特に
・遊具などに触れる前と後
・食べたり飲んだりする前と後
・公園を出る前、そして家に着いたらすぐ
は手を洗おう。石鹸と水で手を洗うことができない場合はHealth Canadaが承認しているハンドサニタイザーで手を清潔にしよう。Health Canadaが承認しているハンドサニタイザーの中には子どもの使用を勧めないものもあるので、ラベルをあらかじめチェックしたい。泥などで手が汚れている場合はまずウェットティッシュや水できれいにして、ペーパータオルでふいてからハンドサニタイザーを使う。