この時期に旬を迎える青梅。ここバンクーバーでも近年、青果店やファーマーズマーケットで見かけるようになってきた。
日本を離れてカナダで暮らしながら、青梅を生活に取り入れて楽しんでいる、ホリスティック栄養士で発酵食研究家の坂本由美さんと、和菓子コーディネーターの荻島美佐恵さんの二人にレシピを教えてもらった。
*青梅の生ハチミツ漬け*
by 坂本由美さん
(ホリスティック栄養士・発酵食研究家)
坂本さんが常備しておくと役に立つ一品と勧める青梅の生ハチミツ漬け。風邪を引きそうな時や、疲れている時などに少量をストレートか、もしくは水やお湯(熱湯は避ける)などで割って飲む。
コンブチャなどほかのドリンクと合わせた元気ドリンク、時にはアルコール入りのカクテルも作るという。
材料
青梅(洗ってから、ヘタを竹串、楊枝などで取り、完全に乾かす)
生ハチミツ
作り方
1.ガラス容器(蓋付き)を熱湯消毒、またはアルコール消毒する。
2.青梅をガラス容器に入れる。
3.その上に青梅が隠れるくらいの生ハチミツを流し入れる。
4.何日かすると青梅から水分が出始める。
5.3カ月くらいから飲み始める事ができるが、長く置く方が効能は高い。
*保存は直射日光を避けた、暗い場所で。
*早く飲みたい場合は、青梅に竹串などで数カ所穴をあける。
1日冷凍すると青梅の繊維が崩れて早くエキスが出るそうだが、個人的には自然のプロセスを勧めるとのこと。
*ローカル産の生ハチミツには、その土地で摂れた草花の花粉が入っているため、それを食することによって抗体ができ、花粉アレルギーを予防することもできる。
坂本さんはブログで青梅の効能などについても詳しく紹介している。
https://ameblo.jp/sustainablefeast/entry-12479993273.html
(2019年6月の記事)
*梅干し*
by 荻島美佐恵さん
(和菓子コーディネーター)
材料
梅(2kg)+ 塩(400g)
赤シソ(400g)+ 塩(80g)
作りかた
完熟した梅を使う。
1.梅を洗い、水気をしっかり拭き取り、竹串でヘタを取る。
2.清潔な容器(金属製以外)に塩(400g)と梅(2kg)を交互に入れ、最後に塩をのせて梅を覆う。
3.落し蓋をした上に重しをして、ラップやポリ袋で封をして、梅の水分(梅酢)が上がるまで置く(通常2〜3日かかる)
水分が出ない場合は重しを足して重くする。
*荻島さんは重しは缶詰や石をコップやボールに入れたもので代用している。
*フタはラップでもOK。
4.赤シソは洗って水気を切っておく。
5.塩の半量(40g)を加え、水分が出るまでよく揉む。
6.水分をしっかり絞り、残りの半量(40g)の塩を加え、水分が出るまで手でよく揉む。
7.水分をしっかり絞り、3の梅から出た水分(梅酢)適量を入れよく混ぜる。
8.4の赤シソを3の梅の上にかぶせ、再び重しをして、2〜3週間ほど直射日光が当たらない涼しい所に置いておく。
9.晴れた日が続くときに梅と赤シソをザルに広げ、1〜3日ほど天日干ししてできあがり。
*太陽光に当てることで殺菌され、保存性も増し、色味もよくなる。
*天日干しをするときは、ザルなどの通気性の良いものに広げ、重ならないようにする。
*天日干ししたあとは、梅酢に浸してもよいし、そのまま保存してもOK。
*塩分20%で作った梅干しは、何年も熟成・保存が可能。
坂本由美さん
カナダ公認ホリスティック栄養士。発酵食研究家。上級麹士、麹アドバイザー。
「腸の健康と発酵食シリーズ」の発酵食、手作り調味料クラスなどを開催している。
インスタグラム
https://www.instagram.com/sustainable_feast/
荻島美佐恵さん
和菓子コーディネーター。
インスタグラム
https://www.instagram.com/misaeogishima/
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