日系カナダ人映画監督リンダ・オオハマ氏が制作したドキュメンタリー映画「東北の新月(A New Moon Over Tohoku)」(2016年)のチャリティ上映会がバンクーバーユニタリアン教会で開催される。
集まった募金はすべてウクライナ支援に充てられる。
「東北の新月」は、東日本大震災のあとオオハマ氏が岩手県、宮城県、福島県の被災地で2年半以上にわたり被災者とともにテント生活をしながら一人で取材し、インタビュー撮影した、完成までに5年をかけた作品。
この映画上映会の収益金はこれまで、震災による福島第一原子力発電所事故の影響で放射能被害を受けた子どもたちの高額治療費の援助としてきたという。
しかし今回は、福島原発事故のときに、チェルノブイリ原発があるウクライナから多くの支援が寄せられたことから、ウクライナを援助する。オオハマ氏が現在でも親交がある被災者グループ「TOHOKU」に今回の上映会を伝えると賛成の声があがったという。
オオハマ監督は、2011年東日本大震災が起きたとき、まだ6歳の孫の心配している言葉がきっかけでボランティアとして訪日したことが、5年後に「東北の新月」という人々の強さを伝えるドキュメンタリー映画として実を結んだ。
関係者によると、この映画には「リンダ監督の大変な努力と費やした膨大な時間だけでなく、千年に一度という大災害に見舞われた被災地の子どもたちや人々へのゆるぎない思いやりの心でとらえたメッセージが込められている」と言う。
上映会当日はオオハマ氏も出席し、質疑応答の時間も用意されている。
「東北の新月」チャリティ上映会
日時:6月24日(金)午後7時~9時
会場:バンクーバーユニタリアン教会ヒューエットセンター
Vancouver Unitarian Church Hewett Centre:949 West 49th Avenue, Vancouver(Oak & 49th)
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