ブリティッシュ・コロンビア(BC)州が新型コロナウイルスのワクチン接種キャンペーン、『Vax for BC』を開始した。7月27日の会見でBC州衛生管理局長のボニー・ヘンリ―博士、エイドリアン・ディクスBC州保健大臣らが明らかにした。
「BC州では現在、対象者の8割以上が一度は接種を受け、6割を超える人が接種を完了している」とディクス保健大臣は説明。接種を終えるための機会として、キャンペーンの利用を州民に呼び掛けた。
BC州疾病管理センター(BCCDC)のデータによると、6月15日から7月15日の間の新型コロナウイルス新規感染者のうち、ワクチン接種を完了していた人は5%未満だったという。一方、同時期のBC州における新型コロナウイルスによる入院患者のうち78%はワクチン接種を受けていない人だった。
キャンペーンでは、7月27日から8月末までの間、州内各地のフェスティバルやフェアをはじめとするコミュニティイベントなどでウォークインでワクチン接種を受ける機会を設ける。
州は特に12歳から17歳に関して、夏が終わり学校が始まるまでにワクチン接種を進める必要があるとの考えだ。そのため、若い世代が訪れる場所にポップアップクリニック(接種会場)を配置する。また一部会場ではライブ音楽やダンスも楽しむことができる。
事前予約システムを用いての予約を勧めるものの、対象者はウォークインで接種を受けることができる。
さらに8月4日にはBC州では2万本のワクチンを用意、大規模接種を行う。12歳以上で1回目の接種がまだの人、および2回目接種の対象となる人は誰でも利用できる。
ワクチン接種が遅れているのは州内北部と内陸部で、ノーザンヘルスでは32.5%、インテリアヘルスでは26.2%がまだ接種を受けていない。
医療従事者へ感謝を伝える機会も
ワクチン接種に加えて、Vax for BCでは過去18カ月にわたり、新型コロナウイルス感染拡大の最前線を戦っている医療従事者らに感謝を伝えるキャンペーンも開始した。
ウェブサイトのテンプレートをダウンロードして印刷、自宅の窓に貼ったり、ワクチン接種を受ける際に手渡すなどして、感謝を示すことを勧めている。
ドロップインのワクチン接種(保健局別)
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