米、ワクチン接種完了を条件に11月8日以降はカナダから陸・海路での入国許可(更新)

 アメリカがカナダとメキシコからの陸路と海路での不要不急の入国を許可することを、10月12日、国土安全保障省のアレハンドロ・マヨルカス長官が発表した。新型コロナウイルスワクチン接種完了者が対象で、接種を終えていれば入国前にPCRテストの陰性証明を受ける必要もなくなる。

 アメリカ政府は2020年3月から、カナダやメキシコからの陸路での不要不急の入国を制限してきた。マヨルカス長官は規制緩和を行う具体的な日付については明らかにしていなかったが、その後、ホワイトハウスのプレス担当のケビン・マノズさんが11月8日からとツィッターに投稿した。

 これに先立ち、バイデン政権は9月20日にアメリカに入国する外国人にワクチン接種を11月から義務付けることを発表した。ワクチン義務付けに合わせて、カナダ、メキシコからの入国制限緩和を行う。

  ワクチンについては、アメリカ食品医薬品局(FDA)か世界保健機関(WHO)が承認しているものとしている。

 FDAが現在、承認しているワクチンはファイザー、モデルナ、ジョンソン&ジョンソン製の3種類。カナダが承認して、接種を行っているアストラゼネカ製は入っていないが、WHOがアストラゼネカ製ワクチンを承認している。ただし、交差接種を認めるかは現時点では発表はない。

 規制緩和により「国境周辺で大きな経済活動をもたらし、広範な経済に利益をもたらす」とマヨルカス長官は述べた。

 カナダはアメリカ市民権または永住権を所持していて、ワクチン接種を完了していることを条件に、8月9日から不要不急の入国を許可している。ただし、入国前にPCRテストで陰性証明を受ける必要がある。

ワクチン接種を終えていると11/8から空路、陸路からの入国が可能になることを確認した、ホワイトハウスプレス担当者のツイッター投稿。

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