ブリティッシュ・コロンビア(BC)州で2021年4月1日から22年3月31日までに行われた手術件数は337,000件で、過去最多を記録したと同州保健省が5月4日に明らかにした。
新型コロナウイルス感染拡大で州では2020年3月16日に緊急でない手術を延期。約2カ月後の5月18日に再開した。しかし、その後も新型コロナの第2波、第3波などで感染者が急増したこと、豪雨のような自然災害が発生したことなどで、延期が行われてきた。
BC州では遅れを取り戻すため、手術室の稼働時間を増やすなどして、2021年4月1日から22年3月31日の間に52,216件の急を要する定期手術(urgent scheduled surgery)を行った。これは前年比の5.3%増、新型コロナ前の2019年から20年と比べても7.1%の増加となった。急ぐ必要のない定期手術は201,880件で前年比8.6%増。この数字は2019年から20年と比べても1.5%増だった。
一方、一部メディアによると、BC州の手術待ちは5月4日現在で88,000人。21年3月の84,000人より4,000人増えたという。
手術待ち時間を確認できるBC州政府のウェブサイト(https://swt.hlth.gov.bc.ca/swt/)によると、たとえば人工股関節手術では2022年3月31日の時点で4,389人が待っている。現在、待機期間については、9割の人で45.7週なので1年近い。ただし、待機患者全体のうち半数は18.1週で手術を受けているという。
合わせて読みたい関連記事