カナダ東海岸4州、ニューブランズウィック州、ノバスコシア州、プリンスエドワード島州、ニューファンドランド&ラブラドール州では、この4州住民による4州内の移動に限り14日間の自己隔離政策を免除すると発表、基本的に自由に移動ができるようになる。実施は7月3日から。
カナダ東海岸州では新型コロナウイルス感染拡大を受け、3月からオンタリオ州やケベック州からの入州を停止するだけでなく州境を越える移動も禁止。特にノバスコシア州とNL州で新型コロナが猛威を振るったため厳しい移動制限対策が取られた。
しかし6月に入り、新たな感染者数が減少し感染拡大を抑制できていることなどから、東海岸4州内に限り移動制限を解除すると4州の州首相で合意に達した。
東海岸州にとって重要な産業である旅行業が、アメリカやオンタリオ、ケベック州、クルーズ船からの旅行者が見込めないことで大きな被害を受けている。4州内での旅行を州民が楽しむ「ステイケーション」に期待する。
ノバスコシア州スティーヴン・マクニール州首相は、「今回の解除で家族がこの夏に旅行やバケーションを4州内で楽しむことができるし、旅行業もその他関連産業も活気が出てくるだろう」としながらも、「まだ新型コロナウイルスの危険性がなくなったわけではなく、それぞれの州でこれまで実施してきた感染拡大防止策の徹底は引き続き必要」と声明を発表した 。
今回の対応は4州公衆衛生局長のアドバイスに基づくもので、これら4州以外からの訪問者については引き続き14日間の自己隔離が義務付けられている。