カナダ政府は6月30日、新型コロナウイルス感染防止策として実施している国境閉鎖について、海外からの渡航者の入国禁止措置を7月31日まで延長すると発表した。
カナダ国籍・永住権保持者とその家族、外交官や季節労働者などは対象外。ただし新型コロナウイルス感染の症状がある場合は入国が拒否される。
カナダはアメリカ国境を除く入国禁止措置を3月18日から実施。6月30日までとしていたが今回1カ月延長された。
理由についてカナダ政府は、「(新型コロナウイルス)感染症の侵入と拡大はカナダの公衆衛生に重大な危険をもたらす可能性が高く、海外に滞在していた人のカナダ入国はカナダに感染症が持ち込まれ、拡大する恐れがあり、感染拡大の可能性を防止する対策について国境閉鎖以外の選択肢はない」としている。
アメリカとの国境については3月21日から国境閉鎖措置が取られ、6月16日にジャスティン・トルドー首相が朝の定例会見で6月21日に期限が切れる米加国境閉鎖措置について30日延長することでアメリカ政府と合意したと発表した。7月21日までとなる。
カナダ入国者の14日間自己隔離政策を8月31日まで延長
カナダに入国できる渡航者は現在入国後14日間の自己隔離が義務付けられている。違反した場合は、罰金もしくは禁固刑が科せられる。
6月30日、カナダ政府はこの14日間自己隔離義務対策について、8月31日まで延長すると各メディアが報道している。
渡航者は入国時に連絡先の提出を義務付けられていて、自己隔離を実施しているかチェックされるとしている。
ブリティッシュ・コロンビア州では入国前に自己隔離計画を提出することを義務付けている。オンラインから事前に提出できる。