新型コロナウイルスのワクチン開発成功が発表されて以降、カナダではいつごろ国内でワクチン接種が可能になるのか注目が集まっている。
ジャスティン・トルドー首相は27日の会見で、来年9月には半数以上の国民が新型コロナワクチン接種を受けることができるだろうと語った。
「すべてが順調にいけば、来年の9月には国民の半数以上がワクチンを接種することができるとみている」と発表した。
この日はワクチンの配布を指揮する担当責任者も発表された。カナダ軍で約30年の経験をもつMaj.-Gen.ダニー・フォーティン。カナダは世界で2番目に広い国土を持ち、国民の居住地が点在していることから、当初からワクチンの配布方法には課題があると指摘されていた。
そのためカナダ軍が配布に関わることは必然的で、今回は具体的に指揮官を任命し、広いカナダのすべての国民に行き渡るようにチームを編成して準備する。
早ければ2021年1月にはワクチン接種開始
現在のタイムラインでは、今年12月にワクチンを承認、1月から3月までに最優先グループへの接種を開始。それから順次ワクチンを受ける対象者を広げ9月には国民の半数以上が接種というのが、現時点での最善のシナリオとなっている。
カナダ政府はワクチン開発会社7社とワクチン供給で契約している。
30日のテレビインタビューでモデルナ社の担当者は、カナダへの配布はアメリカでの接種開始からそう遅くはならないだろうと語った。モデルナとは2000万回分以上の契約となっているとも語った。
カナダ政府は、来年3月までには約600万回分のワクチンがカナダで可能と発表。高齢者や医療従事者など、優先順位などはこれから発表される。
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