トロント空港で新型コロナ検査、連邦政府に先行して実施へ

 現在新規の新型コロナウイルス感染者数が毎日約2000人確認されているオンタリオ州で、海外からの入国者にトロント空港で新型コロナウイルス検査を実施することが明らかになった。

 オンタリオ州政府はトロント空港で海外からの渡航者に対して新型コロナウイルス検査実施の義務化を29日発表した。

 ダグ・フォード州首相は「感染率が高いとされる新型コロナウイルスの変異株が国内に入っている状況で、何が起こるか分からない」と説明した。

 オンタリオ州では変異株を抑え込めなければ、3月に感染者が激増するとの研究結果が発表されたばかり。

 州政府は、トロントピアソン国際空港で2月1日正午から新型コロナウイルス検査を入国者全員に実施し、拒否した場合は750ドルの罰金を科すとしている。

 空港での新型コロナウイルス検査は、同日連邦政府が導入を発表。検査結果が出るまでの間は指定されたホテルで最長3日間滞在することも義務化し、その費用は渡航者が負担。滞在費は少なくとも2000ドルはかかるだろうとジャスティン・トルドー首相が説明している。

 この連邦政府の水際対策強化については、スプリングブレイクに海外旅行に行かないようにさせる狙いもあるとされている。

 フォード州首相は、連邦政府のこの対策を歓迎しながらも、実施されるまでには数週間かかかるとみられることから、それまで州で独自の対策を取ると説明した。

 オンタリオ州で27日時点でのイギリス型変異株に感染している人は51人と発表されている。

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