連邦保守党エリン・オトゥール党首は、2022年2月に開催が予定されている北京冬季オリンピックについて、中国以外で開催するべきだと2月16日に主張した。
22日には下院に、中国新疆ウイグル自治区で行われているウイグルイスラム教徒への対応は1948年に国連ジェノサイド条約で定義されたジェノサイド(民族大量虐殺)に該当するとの動議を提出。与党も含む賛成266、反対0で可決された。ただし、法的拘束力はない。
さらに、ジャスティン・トルドー首相をはじめ閣僚ほぼ全員が投票を欠席。唯一、マーク・ガノー外務大臣だけ出席し、「カナダ政府を代表して」棄権すると述べた。
この動議には、国際オリンピック委員会(IOC)へ2022年冬季五輪を北京から他都市に移すよう働きかけることも含まれていた。
オトゥール党首は16日の記者会見で、自国民の一部にジェノサイドを行う国が主催するオリンピックに参加することは普遍的基本倫理の原則に反するということをカナダ国民は理解するはずだと語っていた。
グリーン党アナミー・ポール党首は、北京での五輪開催を移転するだけではなく、カナダでの開催を提案すべきだと主張していた。
カナダオリンピック委員会、パラリンピック委員会は、北京冬季五輪のボイコットは考えていないと発表している。
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