女性指導者、人権擁護活動家、LGBTI(性的少数者)ら弱者を中心に2万人受け入れへ
アフガニスタン情勢の悪化を受け、カナダのジャスティン・トルドー首相は8月17日、これまでにアフガニスタンから9機のフライトが到着していることを明らかにした。
カナダ軍を支援したアフガニスタン人807人が既に国外に脱出していて、うち500人がカナダに到着しているという。
最初のフライトは8月4日にトロントに着陸。アフガニスタン紛争の間、通訳としてカナダ軍を支援したアフガニスタン人やその家族など数十人が乗っていた。20年にわたるアフガニスタン紛争で、カナダ軍を支援したアフガニスタン人約800人が既にカナダに移住している。
トルドー首相は13日に「アフガニスタンの状況が悪化を続ける中、アフガン国民の命が危険にさらされている」として、移住事業を拡大して、2万人を受け入れることをツイッターで明らかにした。
そのために手続きの処理を迅速化するほか、新たな受け入れでは、女性指導者、人権擁護活動家、ジャーナリスト、宗教上での少数者、LGBTI(性的少数者)、以前に移住した通訳らの家族など、特に弱者を対象とするという。
さらに17日に「カナダはテロリストのタリバンをアフガニスタン政府として承認する予定はない」と語った。
首相の発言は、マーク・ガルノー外務大臣が16日に、カナダがタリバンを政府として認めるかについてのテレビインタビューで「何が起こるか見ていく必要があり、答えるのには時期尚早」との立場を示した翌日のことだった。
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