カナダでサル痘745人に、PHACは感染リスクの高い男性らに注意呼びかけ

 カナダでのサル痘感染者は現在745人確認されているとカナダ公衆衛生局(PHAC)局長テレサ・タム博士が27日の記者会見で明らかにした。

 ケベック州で346人、オンタリオ州326人、ブリティッシュ・コロンビア州58人、アルバータ州12人、サスカチュワン州2人、ユーコン準州1人となっている。

 タム博士は、これまでのところ感染しているのは99%が男性で、カナダ国内では男性と性交する男性が感染しているケースがほとんどと説明した。

 そのため、男性と性交する同性愛、両性愛の男性に対して、サル痘感染を拡大しないよう安全なセックスをするよう呼びかけた。

 感染リスクの高い対象者を中心に、コミュニティに注意を呼びかけることで感染拡大を抑えることができると説明。ワクチンも効果的として接種するよう促した。

 ブリティッシュ・コロンビア州ではバンクーバーコスタル保健局が、対象者にワクチン接種キャンペーンを行なっている。現在、同保健局管轄内では、バンクーバー市のほか、リッチモンド市、ノースバンクーバー市、ウエストバンクーバー市、パウエルリバー市でワクチンが接種できる。

 ほかにも、フレーザー保健局やアイランド保健局でも同様のキャンペーンを行っている。

 バンクーバーは現在LGBTQコミュニティの祭典プライドウィークが開催中で、31日にはハイライトのプライドパレードが行われる。当局は男性の対象者を中心に、ワクチン接種を呼びかけている。

 また、感染リスクが高いのはほとんどが男性と性交する男性だが、それ以外の人がかからないわけではないとして、サル痘感染者と接触した場合のリスクなど注意喚起している。

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