カナダ銀行は10月26日、政策金利を0.50%引き上げ、3.75%とした。これで今年3月から中央銀行によるインフレ率抑制のための政策金利引き上げは6回目。
ティフ・マクレム総裁は会見で、引き締めの局面は終わりに近づいてはいるがもう少し続くと語り、「金利引き上げはまだ必要だろう」と語った。
引き上げ率の幅は、前々回は1%、前回は0.75%、今回は0.5%と小さくなっている。
9月のインフレ率は6.9%で前月よりはやや落ち着いているが、中央銀行が目標としている2%よりかなり高い状況となっている。カナダ銀行は、インフレ率は2023年末までには約3%まで下がり、2024年には目標として2%となるだろうと予測している。
また、2023年の前半には景気後退の可能性があると予測。GDP(国内総生産)は2022年終わりから2023年上半期は0%から0.5%で、「マイナス成長となる四半期もあるだろう」と予測している。
次の発表は12月7日に予定されている。
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