カナダ統計局は11月4日、10月の労働統計を発表。予想に反して10万人の就業があったと報告した。失業率も5.2%と前月比で変化なく、低い水準を維持している。
増加した就業者数のほとんどがフルタイムで、パートタイムはほぼ変化なしだった。
産業別では、製造業、建設業、宿泊・フード産業が好調で、ホールセール・小売業、天然資源産業が減少した。
民間企業への就業が2022年3月以来の増加に転じ、公的機関、自営業は変化がなかった。
地域別では、オンタリオ州、ケベック州、プリンスエドワード島州、ニューファンドランド&ラブラドール州、サスカチュワン州、マニトバ州で増加。その他の州ではほとんど変化がなかった。
統計局によると、時給40ドル以上の従業員の約3分の2(64.3%)が前年より昇給しているのに対し、時給20ドル以下の従業員では昇給したのは半数(50.1%)にとどまった。
また、10月に15歳以上の国民の3人に1人以上(35.3%)が十分な所得が得られていないと報告、2020年10月の5人に1人より増加している。
州別の失業率は以下の通り(カッコ内は前月の失業率)
- ニューファンドランド&ラブラドール 10.3%(9.5)
- プリンスエドワード島 5.4%(8.3)
- ノバスコシア 6.7%(6.2)
- ニューブランズウィック 6.7%(6.7)
- ケベック 4.1%(4.4)
- オンタリオ 5.9%(5.8)
- マニトバ 4.6%(4.5)
- サスカチュワン 4.6%(4.1)
- アルバータ 5.2%(5.5)
- ブリティッシュ・コロンビア 4.2%(4.3)
主要都市の失業率(カッコ内は前月の失業率)
- モントリオール4.7%(4.9)
- オタワ 4.2%(4.1)
- トロント 6.2%(6.0)
- カルガリー 5.3%(5.2)
- バンクーバー 4.4%(4.5)
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