激しい選挙戦が繰り広げられているブリティッシュ・コロンビア(BC)州。各党がさまざまな公約を発表しているが、BCNDP(新民主党)は10月16日に日系カナダ人コミュニティへの協力を発表した。
内容は、BCNDPが政権を取った場合は、過去にカナダ政府が実施した日系カナダ人に対する差別的政策「日系人強制移動・収容政策」の過ちを認識し、コミュニティへの敬意と、より包括的な未来を築くために努力するというもの。
発表ではBCNDPジョン・ホーガン党首は、「第二次世界大戦中に22,000人以上の日系カナダ人が(強制)収容されたことを永続的に認識することを約束する」としている。
ただ具体的な対策についての言及はなく、「より多くのブリティッシュ・コロンビア州民が、図書館やコミュニティ、BC州議会での『認識』を通して、(日系カナダ人への)残虐行為について学ぶことになる」とだけ示されている。
「(日系カナダ人への政府の)こうした行為は、人種差別やさまざまな差別行為、憎しみが何世代にもわたって人々を傷つけてきたことを思い起こさせるものであると同時に、不正に立ち向かう人々の信じられないほどの回復力の強さを改めて示してくれる」とホーガン氏は述べている。
今回の発表で「過去のトラウマを癒し、日系コミュニティに永続的な遺産を残すためのBCNDPが行っている一歩に過ぎない」と主張している。
具体的な日系カナダ人コミュニティとの協力は、選挙後に政権を取ってからということになりそうだ。
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