新型コロナウイルス感染拡大防止に効果があるとしてカナダで推奨されているマスクの着用。ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンド市ではさらに1歩進めて、マスク着用を義務化することを決定した。
同市マルコム・ブロディ市長は「リッチモンドはメトロバンクーバーでもCOVID−19感染率が最も低い都市のひとつ」と述べ、理由にマスク着用率が高いことをあげた。「(マスク着用は)安全な行為であり、正しい対策」と市長。自分のため、周りの人の安全のためにも実施してほしいと語った。
実施は11月1日から。市内の市営施設で着用が義務化される。ただし、身体的障害や呼吸器系疾患などによりマスク着用が難しい人や5歳以下の子どもは対象外。また、フィットネスセンターやプールを使用する場合なども免除される。
市長によると、マスク着用をしない場合は、市営施設への入場を拒否されるという。ただ、入り口で使い捨てマスクを配布するので、施設利用希望者はそれを着用して利用できると説明している。
罰金などの罰則を科すことは予定していないとも。市民に安全に利用してもらうためのステップとして認識してもらえることを願っていると語った。
マスク着用が義務化されても、これまでに実施されてきた新型コロナ感染予防策を撤廃するということではない。フィジカルディスタンス(2メートルの間隔を取る)や、必要な施設に設置している仕切りなどの安全対策は今後も継続される。
マスク着用が義務付けられる施設
- Community centres
- Libraries
- Arenas and ice centres
- Minoru Centre for Active Living
- Fire-Rescue facilities and City Hall
- The Richmond Olympic Oval
- The Britannia Shipyards National Historic Site
- Steveston Museum
- Richmond Art Gallery and Museum
リッチモンド市のマスク着用に関するサイト: https://www.richmond.ca/safety/COVID-19/masks.htm
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