BC州規制を延長、拡大、さらにマスクも着用義務化へ

 新型コロナウイルス感染が拡大する中、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州は11月7日に発令した期間・地域限定の規制強化を、延長、拡大すると発表した。

 19日の会見でBC衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士は、メトロバンクーバーを中心に、バンクーバー・コスタルヘルス、フレーザー・ヘルス区域を対象に11月23日までとしていた規制強化策を、BC州全域に拡大し、11月20日から12月7日までとすると発表した。

 ヘンリー博士は、「3つの場面:社交的(ソーシャル)な集まり、職場、グループでのフィジカルアクティビティに規制を集中させる」と語った。

 対象をこれらの場面に絞ることについて、「この先1週間から2週間で急速な感染拡大を少しでも緩やかにして、重症化しやすい人々を守るため」と説明した。

 職場においては、改めて新型コロナ対策を確認し、実施することを要請。実施されていない場合は営業停止命令もあると強い姿勢を示した。

 BC州では18日に762人の感染者が確認され、過去最多を更新した。17日にも717人と多く、先週末から600人以上が続いている。ただ19日は538人、20日は516人と少し落ち着きを取り戻している。

 それでも入院患者は227人、集中治療室には57人と、急速に増えている。死亡者もこの日は10人で、今月に入り増加傾向にある。

 ヘンリー博士は昨日の会見で、ワクチン開発など明るいニュースもあるが、まだまだ気を緩めるときではないと警鐘を鳴らし、一人ひとりが自分の家族やコミュニティのために感染予防策を徹底してほしいと要請した。

ついにマスク義務化へ

 マスク着用義務化を頑なに拒んでいたヘンリー博士だったが、昨日の会見でとうとうマスク着用義務化に踏み切った。

 これまではあくまでも「強く推奨する」だったが、この日は「マスク着用を義務化する」と語った。対象はすべての小売店やレストラン、公共の屋内施設、さらに職場の人々が集まる場所も対象とすると説明した。ただし、職場でも飲食する場合や学校は対象外。公安大臣に義務化を要請すると語った。

 メトロバンクーバーではすでにリッチモンド市が公共屋内施設で義務化しているほか、公共交通機関トランスリンクも乗車中のマスク着用を義務化している。

11月19日発表20日更新:Province-wide restrictions

合わせて読みたいニュース記事