セントラルオカナガン地域で感染者が急増、規制再強化へ

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州セントラルオカナガン地域で新型コロナウイルス感染者が急増しているのを受け、感染拡大を阻止するための規制を再び強化する。同地域を管轄するインテリアヘルス保険局が7月28日に発表した。

 インテリアヘルスでは7月28日付けプレスリリースで、

  • 12歳以上を対象に屋内の公共スペースでのマスク着用の義務化
  • 可能な限りイベントは屋内ではなく屋外で開催
  • ワクチン接種を完了していない人(2回目接種から7日経っていない人も含む)は、セントラルオカナガン以外の地域からの不要不急の移動は避ける
  • 屋内でのイベントは最大収容人数50人、もしくは会場の総収容人数の50%までのいずれか多い方
  • コロナワクチン接種の1回目と2回目の感覚を4週間まで短縮。地域の住民が早急にワクチン接種を完了するため。

などの対策を導入することを発表した。規制の再強化はまず14日間で、感染者数とワクチン接種完了者の数を確認しながら、緩和のタイミングを決めるという。

 また、新型コロナウイルスの感染者の発生に伴い、多数のビジネスが休業措置を受けていることも明らかにした。保健当局では3件以上の感染が確認されたビジネスについては必要に応じて休業命令などを行っていく。

 内陸部の感染者急増は、ワクチン接種を受けていない20~30歳の若い世代を中心に起こっている。インテリアヘルスでは、ワクチン接種のためのモバイルクリニックを増やして対応していく。

 BC州では7月1日から規制緩和「BC’s Restart Plan」第3段階(ステップ3)へと移行した。マスク着用が義務化から推奨へ引き下げられるなど、新型コロナ感染対策のための規制がほとんど緩和されていたが、セントラルオカナガン地域では以前の状況に戻る。

 今回、規制再強化の対象となっているのは、ピーチランド、ウエストケロウナ、ウエストバンクファーストネイション、ケロウナ、レイクカントリー(ケロウナの北)のセントラルオカナガン地域。

内陸部で感染者急増

 BC州で7月中旬過ぎから新型コロナウイルスの新規感染者が増えている。特に内陸部でその傾向が強い。

 過去セントラルオカナガン地域を含むインテリアヘルスの7月28日発表の過去24時間の感染者数は113人だった。一方、フレイザーヘルス35人、バンクーバ―コスタル26人、ノーザンヘルス2人、アイランドヘルス8人と、インタリアヘルスがBC州の新規感染者の6割以上を占めている。

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