BC州洪水の危険性高まる、低い気温や遅い雪解けが要因

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州で洪水の危険性が高まっている。専門家は低い気温にその要因があるとし、この先、2、3週間が重要だと言う。

 河川予報センター(River Forecast Centre)デイブ・キャンベル氏によると、今年は気温が低かったために、雪解けが3、4週間遅れたという。通常、この時期にはおよそ半分の雪が解けているのが、今年は20%にとどまっている。

 この先数週間の天気予報は、降雨と高い気温となっており、一見問題はなさそうだが、現況を見ると必ずしもそうとは言えない。「今年、BC州の(洪水の)危険性が高まっているのは確かだ」とし、積雪レベルは10年に一度の異常な高さで、2012年の状況に似ていると話す。

 雪解けが遅れた場合、気温の急な上昇や大雨により、洪水が起こる可能性がある。しかし昨年秋の洪水のように、数日の間に川があふれるというわけではなく、今回はゆっくりと水位が上昇すると予想される。「現在、差し迫った状況にあるわけではないが、この先の2、3週間が、今後どうなるかの鍵を握っている」とキャンベル氏。

 BC州緊急管理当局(Emergency Management BC)は、フレーザーリバー地区などリスクが高い地域に住む人は、非常用持ち出し袋を用意したり、河川の状況を常にチェックするなど、洪水に備えるよう呼びかけている。

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