今年のサーモン遡上は数十年に一度の大量に

 今夏は、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州の川に、大量のピンクサーモンとサッカイサーモンが戻ってきそうだ。

 CBC電子版が伝えたところによると、サーモン漁に40年以上携わっている先住民漁師ミッチ・ダドワードさんは、BC州北西部のスキーナ川でのサッカイサーモン漁について、ここ数十年で最高の漁獲量だったと報告、今までで最高のシーズンだと話しているという。

 またFirst Nations Wild Salmon Allianceのボブ・チャンバリン議長も、非常に遡上が少なかった数年を経て、今年は数千のピンクサーモンがセントラルコーストの川に帰ってきていると言う。同地域では2年前に、鮭の遡上減少と因果関係があると言われるオープンネット・アトランティックサーモン養殖場2カ所が閉鎖された。一時はわずか200匹しか遡上しなかったと話している。

 カナダ漁業海洋省(Fisheries and Oceans Canada:DFO)でも、スキーナ川のサッカイサーモンの遡上数について、予測数に幅はあるものの最多で約400万匹と見積もっている。ちなみに、最近5年の遡上数は平均140万、10年では170万匹だった。

 またDFOは、フレーザー川のサッカイサーモンについても、遡上数の増加を予想しているが、北部及びセントラルコーストの河川におけるチヌック、コーホー、チャムについては、遡上数は低いと見ている。

 サーモンを加工販売する小売店関係者は年々サーモンの漁獲高は減少していると懸念していただけに、今年は朗報となりそうだ。

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