子ども病院の救急科利用が急増、子ども用解熱剤の不足も

 今秋、BCチルドレンズホスピタル救急科(ED)の利用回数が急増している。声明によると、最近の利用回数は1日142回から150回で、昨年同時期に比べると20%の増加だという。2021年の4月以前は1日135回だった。さらに11月6日の待ち時間が約9時間だったという。

 同ホスピタルは、具体的な増加の理由を明言していないが、医療システム全般における人員確保の問題に加え、救急科を訪れる患者の約半数が、実は救急措置の必要がない可能性があると指摘。保護者にホスピタルのサイトにある救急科利用ガイドラインを一読するよう促している。

 今後も最近のカナダ国内におけるRSV(Respiratory Syncytial Virus:RSウイルス感染症)の流行により、さらなる救急科利用の増加が予想されている。

 また、子ども用解熱剤が入手困難であることが問題となっている。9月にカナダ保健省は、液状のイブプロフェンとアセトアミノフェン製品が、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州を含むいくつかの州で不足していることを認めた。

 この問題に対し、 カナダ公衆衛生局テレサ・タム局長は11月10日の会見で、保健省はメーカーへの働きかけや輸入などさまざまな手段で、抗生物質や子ども用鎮痛剤の確保に努めていると述べた。

http://www.bcchildrens.ca/about/news-stories/stories/when-to-bring-your-child-to-the-emergency-department

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