やっと受けることができた2回目のワクチン接種~体験者に聞く~ 前編

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州では新型コロナウイルスワクチン接種がフェーズ2に入った。フェーズ1は介護施設入居者や施設のスタッフが中心だったが、フェーズ2では在宅介護の利用者やスタッフ、介護付き住宅で暮らす人たち、80歳以上、そして先住民は65歳以上が対象となっている。

 BC州メトロバンクーバーの高齢者施設に勤務していて、すでに2回のワクチン接種を受けた女性に2回目接種について話を聞いた。1回目の接種については、第二波まっただ中でのコロナワクチン接種 ~体験者に聞く~でリポートした。

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不安の中で過ごした1回目接種後の42日間

 1回目の接種は12月で2回目がなかなか受けることができずにヤキモキしていましたね。

 はい、結局、2回目は1回目から43日後でした。予約が取れた2日後に接種しました。前回はロイヤルコロンビアンホスピタルでしたが、2回目はサレーメモリアルホスピタルで受けました。

 オンラインで予約したとき、サレーのほうが早く受けることができたためです。ロイヤルコロンビアンのほうが人気のようで空きが少なかったです。アボツフォードもけっこう空いていました。

 1回目接種が私より早かった同僚は、1月末に予約を入れていたのに、当日キャンセルとなってしまいました。結局、彼女の場合は当初の予約から約1週間後の2月6日に2回目接種でした。

 このワクチンを作ったファイザーは1回目の接種から3週間以内での接種を推奨しているのに、カナダでは大幅に遅れています。少しでも早く受けたいところです。私も同僚のようにさらに遅れたら嫌だなと思っていました。予約どおりに受けることができるか、最後まで心配でした。

分かりづらかった入口 ©Vancouver Shinpo
分かりづらかった入口 ©Vancouver Shinpo

 前回は職場から接種会場までバスが出たということでしたが、今回はご自分一人で会場の病院まで行ったのでしょうか?

 はい、自分で行きました。

 会場の場所が分かりづらくて迷ってしまい、予約時間に遅れたと焦りました。予約時間より1時間ぐらい前に着くようにすればよかったと思いました。一般の接種はもっと分かりやすくしてくれているのではないかと思います。メディア対策で分かりづらくしてるのではないかと思ったぐらいです。

 警備員に聞いてやっと会場を見つけることができました。驚いたことに会場に入るための行列で、タイムスロットがあって予約しているのに25人ほど待っていました。

 1回目はファイザー社ワクチンでしたので、今回もファイザー社ですよね?

 はい。ファイザーです。

 会場はどのような感じでしたか?

 今回は警備員が会場に入る人数を数えていました。中に入って問診票を記入しているとすぐに名前を呼ばれて接種を受けました。今回はゆっくりと周囲を見回す余裕もありませんでした。

 今回の会場は大学の講義を受ける階段教室のような感じで、ナースも10人はいたと思います。階段のところどころにショットステーションを設けていました。前回同様、一方通行で、矢印が貼ってあるのでそれに合わせて進みました。

 なぜか正面のスクリーンに馬が走るビデオが映っていました。注射中に気をそらしてリラックスさせるためかと思いました。

 前回、バイアルが小さくてびっくりしたので、今回は大きさを聞いてみました。ワクチン液は0.3ml(ミリリットル)ということでした。

 ほかの会場で受けた人から、ワクチン接種は医師が行っていたと聞きましたが、看護師でしたか?

 医師から受けた方はバンクーバーコスタルですか? もしかするとフレイザーヘルスとバンクーバーコスタルで違うのかもしれませんね。私は2回とも看護師でした。

ワクチン接種記。氏名、生年月日、接種日、どのワクチンをどこで接種したかが記入されている©Vancouver Shinpo

 前回同様、接種後15分待ってから退室ですか?

 はい。前回は一方通行を徹底していて、一度、部屋から出ると戻ることができませんでした。今回は同じドアから出入りしたので、間違えて外に出てしまっても、部屋に戻ることができました。

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後編に続く。後編では気になる副反応について聞く。

(取材 西川桂子)

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