現在カナダ向けに利用できる日本郵便のサービスは2キログラムまでの小型包装物、印刷物で、いずれも船便、航空便に対応している。https://www.post.japanpost.jp/int/information/overview_usa.html
しかし、EMSやSAL、国際小包のサービスは停止している。そこで、日本から個人がカナダに2キログラムを超える大きな荷物を送りたい場合に、対応している会社とサービスについて調べた。OCS、FedEx、UPSなどの輸送業者が日本からカナダに向けて2キログラム以上であっても荷物送付を扱っている。
編集部で10キログラムの定型荷物を東京からバンクーバーに送付する場合の料金を問い合わせた。
(紫の文字)
いずれの会社も料金プラス燃油サーチャージ、日本で個人宅にピックアップに来てもらう場合の費用などが必要だったり、割引を受けることができるケースもあるという。詳しい料金は見積もりを依頼してほしいとのことで、紫の文字は目安の数字となっている。
カナダOCSの「名前のまだないサービス」*
カナダOCSエキスプレスが、EMSにかわって日本からカナダに荷物・書類の取り寄せ・発送するサービスを用意している。日本のOCSは法人限定のため個人は利用できないが、カナダは個人にも対応している。
カナダから、そして日本からもオンラインでカナダOCSエキスプレスに申し込みできる。カナダのOCSのウェブサイトから手配することで、日本で発送する人がたとえば高齢で準備が難しい場合などでも、カナダから手伝うことができる。
カナダOCSエキスプレスを利用すると、料金はカナダ建て・クレジットカードでの支払いとなる。
料金
【書類のみ】 請求重量/発地 | 本州 | 北海道 四国 九州 | 沖縄 | ||
1kgまで | $65.71 | $75.50 | $79.07 | ||
2kgまで | $88.70 | $98.49 | $102.06 | ||
3kgまで | $112.08 | $121.87 | $125.43 |
【非書類貨物】 請求重量/発地 | 本州 | 北海道 四国 九州 | 沖縄 | ||
1kgまで | $102.70 | $112.50 | $116.07 | ||
2kgまで | $125.70 | $135.49 | $139.06 | ||
3kgまで | $149.08 | $158.87 | $162.43 | ||
4kgまで | $156.52 | $163.24 | $186.78 | ||
5kgまで | $176.48 | $183.20 | $206.74 | ||
6kgまで | $196.06 | $210.49 | $249.44 | ||
7kgまで | $214.28 | $228.71 | $267.66 | ||
8kgまで | $232.49 | $246.92 | $285.88 | ||
9kgまで | $250.72 | $265.15 | $304.10 | ||
10kgまで | $270.85 | $285.28 | $324.23 |
料金適用エリア(カナダの配達先の郵便番号)
G1A-G9Z | M1A-M9Z | T3R-T3S | T9E-T9G |
H1A-H9X | N0A-N9Z | T4C | V2S-V4S |
J0A-J9Z | T1V | T4V-T6X | V4W-V4X |
K0A-K9Z | T1Y | T7X-T8R | V5A-V7Y |
L0A-L9Z | T2A-T3N | T9A | |
上の重量より重い非書類貨物や、配達先が表のエリアになくても利用できる。要問合せ。
**注意**
・書類は3kgまでとなり、申告価格は1.00ドル
・表示通貨はカナダドル
・料金は3カ月ごとに更新
・料金には容積重量か実重量のどちらか重い方を適用する。容積重量は縦x横x高さ(cm)÷ 5000が計算式。
・燃油サーチャージ別途。燃油サーチャージはOCS日本のウェブサイト(www.ocs.co.jp)で確認
・食品を送る場合、別途12.00ドルの申請費用を加算
・送料とカナダの関税消費税は、配達前に請求
2021年6月1日以降に集荷する貨物に対する燃油サーチャージは利用送料の17.25パーセントのため、6月23日時点で10キログラムの荷物を送る場合、燃料費込みで317.57カナダドル、プラス諸手数料。
ウェブサイト
http://jp2ca.ocs.express/
TEL
トロント 905-677-6727
バンクーバー 604-247-2141
FEDEXは10kg/25kgボックスがお得
現在、フェデックス・エクスプレス・エコノミー・サービスは一時停止で、プライオリティのみに対応している。発送時、燃料割り増し料金、個人宅ピックアップ料金などが必要。
正規料金の料金表
https://www.fedex.com/ja-jp/shipping/rates.html
リンクで「IP輸出料金」のフェデックスインターナショナルプライオリティ料金を確認。
通常のプライオリティ料金だと6月23日時点で、10kg49,550円+8,671円(燃料費)=58,221円~。
ただし、フェデックスには特別料金を設定した、10kg/25kgボックス料金のサービスがある。特別料金の梱包材を利用すると、10kg、25kgの重量の荷物を送る場合は料金が安くなる。
・10kg 30,830 円+燃料費(17.50%)
https://www.fedex.com/ja-jp/shipping/packaging/10kg-box.html
・25kg 46,260円+燃料費(17.50%)
https://www.fedex.com/ja-jp/shipping/packaging/25kg-box.html
フェデックス10kgボックス(41.5 x 34 x 27 cm)をカナダに送ると、28,470 円 +17.50%(燃料費)=30,830円
アメリカの運輸会社UPS
UPSでも個人の荷物発送を受け付けている。UPSはアメリカの会社で、ヤマト運輸(クロネコヤマト)が協力会社となっている。UPSの集荷エリアからの送付でなければヤマト運輸を利用して集荷してもらう必要がある。
ヤマト運輸からの発送の場合
https://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/customer/send/services/oversea/
料金問い合わせ
https://wwwapps.ups.com/ctc/request?loc=ja_JP
パンフレット
https://www.ups.com/assets/resources/media/ja_JP/service_guide_jp.pdf
UPSでの集荷エリアであればカナダ向け請求重量が10キログラムの場合には、6月21日時点で燃料費込みで36,393円。燃料費は週単位で変動する。
料金には容積重量か実重量のどちらか重い方を適用する。容積重量は縦x横x高さ(cm)÷ 5000が計算式。
*カナダOCSの「名前のまだないサービス」は6月23日の時点での同サービスの呼称。
(取材 西川桂子)
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