MLS(メジャーリーグサッカー)バンクーバー・ホワイトキャップスでフォワードとして活躍した工藤壮人さんが21日(日本時間)に死去したことが分かった。今季から所属していたJ3宮崎がチームの公式サイトで発表した。32歳だった。
工藤さんは、J1柏レイソルから2016年シーズンにホワイトキャップスに移籍。フォワードとして1年間活躍した。在籍中の5月にはシカゴ・ファイヤーFCとの試合で相手GKと接触しあごの骨を折る大けがを負ったが2カ月で回復。ファン思いで誠実な人柄がバンクーバーで多くのサッカーファンを魅了した。サッカー以外でもサイン会を開くなど日系コミュニティと積極的に関わり、親しまれた。
報道によると、工藤さんは今月2日、体調不良を訴え、3日に医療機関を受診。検査結果は水頭症と診断された。11日に手術を受けて療養していたが、容態が悪化。17日から集中治療室で治療に専念していたが、22日午後2時50分に死去した。
ホワイトキャップスのあとは、J1サンフレッチェ広島、J2レノファ山口FC、オーストラリアのチームに所属した。13年に日本代表に初選出された。
J3テゲバジャーロ宮崎は「このたび、弊クラブ所属の工藤壮人選手が、10月21日(金)14時50分に逝去いたしました。
ここに生前のご厚誼を深く感謝するとともに、謹んでお知らせ申し上げます」と発表。二村恵太社長のコメントもチームサイトで掲載している。https://www.tegevajaro.com/news/members/69231.html
バンクーバー・ホワイトキャップスも21日、ウェブサイトで哀悼の意を表す声明を発表した。https://www.whitecapsfc.com/news/whitecaps-fc-mourn-the-passing-of-masato-kudo
「ありがとう工藤選手。心よりご冥福をお祈りします」
(文 三島直美/写真 斉藤光一)